家具・キッチン用品インテリアメインの大型EC Wayfair(ウェイフェア)
海外EC調査部2022-04-19
Wayfair(ウェイフェア)の概要
Wayfairは、家具や家庭用品などを販売するアメリカのECサイトです。
以前CSN Storesとして知られていたWayfairは、2002年に起業家のニラジ・シャーとスティーブ・コーナインによって設立されました。
CSN Storesは2011年頃まで200以上のニッチなショップを所有していましたが、2011年から規模を拡大。
元々あったニッチなショップを一つにまとめ統合し、ブランド名をWayfairに変更しました。
2021年には122億ユーロの純売上高を計上しし、今後数年間でも急成長することが見込まれます。
現在、Wayfairは、11,000を超えるグローバルサプライヤーから1,400万のアイテムを提供しており、23,000のサプライヤーパートナーから3,000万を超える製品を購入できます。
2020年には、年間のアクティブユーザーが3,100万人を越えています。
家具、アウトドア用品、寝具&ベッド、飾り物&枕、システム収納、照明、キッチン用品、ベビー&キッズ用品、住宅設備、家電、ペット用品の12のカテゴリーに分かれ、250以上の種類の商品が取り扱いされています。
(参考:https://ecommercenews.eu/wayfair-revenue-was-e12-2-billion-in-2021/)
(参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Wayfair)
サービスの特徴
Wayfairは一年中多くの取引を提供していますが、毎年恒例の「WayDayセール」ではさらに大幅な割引があり、様々な家具や寝具がお得に購入できるようになります。
wayfairの特徴は、その商品の見やすさです。
様々な条件での絞り込み検索やARを使った商品確認など、他のECサイトよりも優れた商品検索や商品の確認が可能です。
好きな家具を3Dで配置できる機能で、部屋の形や大きさなども、自分の家に合うような形で設定することができます。そのため、実際に配置したときのイメージもしやすくなります。
また、家具を360度から確認することも可能です。
他にも、家具等が配置された写真が見られる「ルームアイディア」のページもあり、Wayfairは非常に商品が見やすく設計されています。
Wayfairの主な利用層の平均収入は75,000ドル(約960万円)、年齢は35〜65歳です。
全体売上の約45%は31〜50歳の女性ユーザーのものです。
どちらかというと、高所得者向けのサービスという印象です。
(参考:https://www.hfndigital.com/industry-news/wayfair-targets-mass-market-expands-customer-touch-points/)
(参考:https://www.fool.com/investing/2021/01/05/3-reasons-wayfair-will-keep-growing-in-2021/)
(参考:https://www.nikkei.com/article/DGXKZO59968140U0A600C2H56A00/)
日本からの出店はできる?
公式ページのFAQによると、一定の条件を満たせば日本からの出店は可能です。
詳しくはまた別の記事でご案内する予定です。
これからの展望
アドビの調査によるば、ミレニアル世代は日常的にオンラインショッピングを利用する習慣があり、多くの人がパンデミック後もeコマースを積極的に利用するとの結果が出ています。
これはEC全般、もちろんWayfairにも多くの顧客を獲得するチャンスがあるという事です。
Wayfairは2030年までに1,000億ユーロ以上の収益を上げたいと考えています。
そのために今後数年間は成長へと投資し、2022年後半~2023年頃には、実店舗のコンセプトストアをいくつか立ち上げる予定です。
また、ヨーロッパでのさらなる拡大が検討されており、英国とドイツを基盤にして、ヨーロッパ市場への進出を狙っています。
今後はアメリカだけでなく、ヨーロッパやその他の国々での展開が期待できそうです。
(参考:https://ecommercenews.eu/wayfair-revenue-was-e12-2-billion-in-2021/)