中国のEコマースの紹介 ― 商品特化型の拼多多(ピンドゥオドゥオ)、網易厳選(Yanxuan)、蘇寧易購(Suning.com)と得物(POIZON)

前回のおさらい

前回(中国の2大Eコマース ― 総合型ECの淘宝(タオバオ)と京東(ジンドン))で説明した通り、中国Eコマースの二大巨頭であるタオバオとジンドンは多種多様な商品とサービスを提供しており、超総合型プラットフォームになっています。

また同時に、タオバオとジンドン以外のEコマースプラットフォームは、独自のビジネスモデルやターゲットを絞るなどの方法を模索し、日々市場シェア拡大を目指しています。

この記事では、特殊な戦略の中国Eコマースの中から四つを紹介したいと思います。

「とにかく価格を安く」の拼多多(Pinduoduo/ピンドゥオドゥオ)

「とにかく価格を安く」という価格戦略に特化しています。
共同購入(グループ購入)という購入方法で、友人、家族、近所の人、SNSなどで集まった人たちが、複数人で一つの商品をメーカーに発注し、数のメリットを活かすことで安く商品を購入することができます。
また、販売者にとっては一度にまとまった注文が入るため、在庫を抱えにくくなるというメリットがあります。

主な対象商品は日用品などですが、appleなどの量産デジタル製品もあります。

一方で、ブランド品や工芸品はほとんどが対象外です。

ユーザー層は主に三・四級都市在住者(中国内陸部の田舎や農村部に住む人々)や中所得者です。農村部で農業を営む人にとっても、都市部から一括で注文が入ることができ、売上アップをはかることができるような仕組みとなっています。

出店は個人でも可能で、海外商品専門店などもあります。

「ODMモデル」の網易厳選(Yanxuan)

Yanxuanは網易(ネットイース)傘下の高品質の日用品(家具と小型家電も含む)を取り扱うECです。

特徴は、グッチやバーバリー、UGGなどの国際的ブランドを支える製造業者らが生産した自社ブランドの格安製品を販売していることです。
いわゆる「ODMモデル」です。

ODMモデルは有名ブランドを製造している環境で生産されますが、ブランドネームを使っていない分のイニシャルコストが抑えられています。

その結果、ブランド製品よりも販売価格が低めに設定され、購入者はコストパフォーマンスの高い買い物ができます。
このようなビジネスモデルのため中流階級に人気があり、2021年、Yanxuanは中流階級の人々とともに多様な新しい生活価値提案を提唱することを目的として、「好きなように生きる」という新ブランドライフコンセプトを提案しました。

家電製品が主力の蘇寧易購(Suning.com)

蘇寧易購はオンライン家電量販店であり、日本で言うビックカメラやヨドバシカメラ等、家電量販店の様な存在です。
2009年、当時日本の家電量販店だったラオックスを買収したことでも知られています。

ECサイト運営だけではなく、主要都市に多数の家電実店舗を構えています。

前述の網易厳選(Yanxuan)と同じく、タオバオに蘇寧易購の旗艦店があります。

鑑定システム付きブランドスニーカーが強みの得物(Dewu)

最後に紹介するのは「得物」です。

2019年までは、「POIZON」という名称でオンラインショップが運営されていましたが、2020年からは正式に、Dewuと名称変更されました。
※ただし、POIZONのドメインも継続して使用し、サービス内容は変更はありません。

中国において、「ブランドスニーカーを購入するならDewu」と考える人は少なくありません。
これがファッション全般を対象とする通販サイトと大きく異なる点です。
スニーカーの他にも希少性の高いガジェット、トレカ、フィギュアなどが取引されています。

得物の特徴は、とにかく本物の品質にこだわることです。
「まず鑑定、その後出荷」という徹底した鑑定システムが強みです。

タオバオと同じくアリババグループ傘下の独立中古品取引ブランド「Idle fish(アイドルフィッシュ)」も鑑定センターを設置していますが、得物の鑑定チームは特にスニーカー分野で消費者に信頼を得ています。

商品については個人でも簡単に出品ができるので、中古品と新古品と共に売れています。

得物(Dewu)の鑑定システム

得物の鑑定システムは、購入側も自らの商品を鑑定依頼する事が可能です。
個人と企業が共に出店ができ、鑑定システムを通さなければ出荷をできない仕組みです。

買い手が購入する際、売り手は商品を買い手に直接配達するのではなく、本物と認定され次第、鑑定センターが直接商品を買い手へ郵送します。
一週間程日数を要しますが、本物である保障付きというメリットがあります。

自分の商品を鑑定依頼

ユーザーは、商品を得物で販売するかどうかに関係なく、得物のアプリで簡単に自分の商品を鑑定依頼できるサービスがあります。
鑑定対象の商品種類を選び、鑑定対象品の写真を撮影しアプリにアップロードします。
その写真を使用し、オンライン鑑定を実施します。

鑑定は有料で、鑑定士により料金が異なります(多くは200円程度)。

一日程で鑑定結果を知ることが出来ます。

おわりに

以上4つが、独自路線を武器に拡大を続ける中国Eコマースです。

次回は、ECメインではなく、SNSなどのEC以外の他サービス提供からスタートし発展を遂げたEコマースを紹介していきたいと思います。

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