海外リユース探訪記

【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.7】東南アジア編ータイ

海外リユース探訪記2023-06-06

コロナで撤退した店舗が多数 リユース店の誘致を行うモールも

これまでの連載はこちらを御覧ください>>

タイで営業されているKOMEHYO、トレジャーファクトリーの店舗視察へ行きました。郊外でもリユース店が増えており、ブランド品も市場として成り立っている印象を受けました。タイでは、現地の日本人から商品を買い取って販売する、いわば地産地消型が多いそう。ただ、タイの人が持ち込んでくる際は、「1万円で買ったから9000円で買い取って」というスタンス。買い取りを希望する側に、相場がまだまだ浸透していないようです。現地の人によると、コロナで撤退した店舗が多く、物件を見つけやすいので、新たにビジネスを始めるには今がチャンス、とのことでした。

ブランド品は地産地消型

バンコクにあるKOMEHYOの店舗

タイの南部にある商業施設マイアミベイサイドは、日本のアウトレットのような場所。コロナの影響でシャッター街になってしまったショッピングモールを丸ごと借りて、日本からリユースの会社を誘致しています。総面積2400坪の敷地に、7〜8ショップを2週間ごとに毎日オープンする区画を展開。2週の間に10%ずつ割引率を上げて販売します。初日、1kgあたり500バーツ(約2,000円)〜1,000バーツ(約4000円)のものが、最終的には90%オフの50バーツ(200円)程で販売されることになります。

訪れる人のうち、個人転売目的が70%、一般消費者は30%の割合。転売先の半数はフェイスブック、もう半分がナイトマーケット(屋外で開かれる夜市)です。この仕入れのために2時間近くかけてやってくる人もいるそうです。

リユース品溢れるナイトマーケット

バンコクでも規模の大きなナイトマーケットのシーナカリン鉄道市場

シーナカリン鉄道市場は、バンコクの中でも規模の大きなナイトマーケットの1つです。骨董品や年代物の記念品を販売する賑やかな屋外の夜市で、バーや飲食店もあり、賑わっていました。アメ車のクラシックカーがオブジェとして設置されていて、オールドアメリカンの雰囲気。

ここにはリユース品がたくさんあり、日本ではリユースに回った段階で価値がつきにくい、ZARA、H&M、ユニクロ、GUなどの商品を専門に扱うお店もあります。これらのお店の存在が、日本よりも新品の価格が高い理由だと考えられます。

歩いているだけで日本のリユースの可能性がバンバン感じられるタイ。住んでみたくなるほどワクワクしっぱなしでした。タイの架け橋となるべく、このワクワクを形にしていきたいと思います。

SEARCH

ARCHIVES