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【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.32】ヨーロッパ編 ー ギリシャ

お知らせ海外リユース探訪記2024-05-30

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歴史と文化の街・アテネ 観光客向け蚤の市を見聞

さすが歴史と文化の街というべきか、古代ギリシャを彷彿とさせる中古品を多く見かけました。たとえば、モナスティラキのマーケット街でよく見かけたのは、いわゆる昔ながらの骨とう品店や質屋。年月の経過を感じさせる古い食器や貴金属の装飾品、古武具等を扱っていました。

街全体が観光仕様 お土産は剣闘士の兜

楽器、絵画、食器、ジュエリー。種々雑多な品揃え

ユニークだなと感じたのは、いろいろな場所で剣闘士の兜が売られていたこと。おそらく大半はレプリカでしょうが、場所が場所なので中には本物もあるかもと期待が膨らみます。やはり、修学旅行における木刀のような感覚で買ってしまう観光客がいるのでしょうか。空港の荷物検査で引っ掛かってしまいそうです。

印象に残ったのは、蚤の市や青空市場(ライキ・アゴラ)の賑わい。前号で紹介したモナスティラキ広場のほか、「ヘファイストス神殿」や「アビシニアス広場」の道中等いろいろな場所で催されており、テーブルや敷物いっぱいに広げられた品々を観光客が物珍しそうに物色していました。

品物は実に多種多様で、古銭や古武具、象牙細工に銀の食器など、いかにもな骨董品や、見たこともない昆虫の標本、野球選手のトレーディングカード、錆びた工具類や巨大なハサミなど、価値がありそうなものからなさそうなものがそこらへんにズラリ。

絵画を取り扱う店も多くありました。屋外のフェンスや路面にぽんと掛けて売られている作品の価値というのはどれほどのものなのでしょうか。

有名ブランドのアクセサリーや時計等も見かけましたので、鋭い鑑定眼を持つプロフェッショナルにとっては、ひょっとすると宝の山なのかもしれません。ニセモノもたくさん見かけたので、「宝探し」は一筋縄ではいかなそうですが…。

アテネではポピュラーな青空市場

青空市場では、その他いろいろな日用雑貨も売られており、アテネに暮らす人々の生活にとっても重要な場であることがうかがえました。
場所によっては果物やパンも売られているようなので、市場めぐりしてみるのも面白そうです。

また、店構えからして老舗といった雰囲気の古書店もしばしば見かけました。個人経営の古本屋を見なくなって久しい日本の人間としては、どこかなつかしい気持ちになります。立ち読みをしているとハタキが飛んできそうです(笑)。

古い雑誌やアメコミに児童書、英字新聞や学術書等々豊富な品揃え。この手のアイテムについては不得手ゆえ正確には把握できませんでしたが、このジャンルに目がないコレクターであれば、丸一日この店で潰せるのではというぐらい充実していました。

古書店の壁はグラフィティで覆われている
車上にも余すことなく古物を陳列

筆者紹介
株式会社ワサビ 
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユースのキャリアは前職の小さな古着屋からスタートし、EC興隆期前にノウハウを積み重ね、楽天市場中古部門の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。現在は日本だけでなく海外 × リユース × technologyこの3つに特化した一元管理システムの開発から、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大中。

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