【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.71 オランダ王国編4
お知らせコラム海外リユース探訪記2026-01-10
この連載は、世界を股にかけた循環型社会を作るために、
弊社代表の大久保が見てきた海外のリユース情報や旅行記をお届けするコラムです。
最新の連載はリユース経済新聞の紙面で読むことができます。

昨今、日本でもSDGsや健康等の観点から下駄が再評価されているようですが、オランダにもよく似たようなものがあります。それが木靴(クロンペン)です。湿地帯が多く、酪農業に従事する住民が多かったオランダでは、湿気にも強く丈夫な木靴が、昔から多くの人々に愛用されてきました。
歴史を重んじ自然と共生
日々に溶け込むリユース活動

オランダの伝統工芸品の木靴(クロンペン)
そのような木靴の生産地であり、現在では観光スポットともなっているのが「ザーンセ・スカンス」です。自然保護区内にあるこの地域では大量の風車が今も稼働しており、数百年前のオランダの風景が再現されています。この場所の名物のひとつが木靴の工房。ここでは職人たちが木靴を製造する過程を間近で見学したり、お土産として購入することができます。工房内には色どり豊かな多数の木靴が床から天井にまで保管されています。その他にも、チーズや織物、染料等の製造工程を見ることができます。
日常に根付く
リユース活動

「ZEEMAN」のリサイクルボックス
日本では一部のチェーン店以外のリサイクルショップというのがどうも浮いてしまいがちですが、アムステルダム街ではとてもなじんでいます。もはや「あって当然」「当たり前」とでもいうべき存在なのだということを実感させられます。
「Second Life Music」は30年以上前の日本の商店街等でも見かけたような雰囲気のレコードショップ。好事家の方が運営しているのか、レトロな雰囲気の内装がとてもオシャレでした。レコードだけではなく、CDもかなりの数が販売されていました。洋楽好きな方なら、ひょっとしたら掘り出し物を見つけられるかもしれません。
街中でちょくちょく見かけるのが、この「ZEEMAN」のリサイクルボックス。ZEEMANはオランダを拠点としてヨーロッパ全土に展開している非常に知名度の高いアパレルショップで、「大金をかけずにオシャレを楽しもう」をモットーとしており、環境保護や人身売買撲滅等に関連したチャリティー活動にも積極的です。環境汚染や労働環境に配慮して作られたオーガニックコットンの普及にも力を入れています。
家電製品のリユース品を専門としているのが「Ceintuur’sGebruikte Goederen」。店内には所狭しと洗濯機が積まれており、コインランドリー屋のようなニオイが充満していました。品物としてはドイツ製家電が多く取り扱われており、たくさん売られている洗濯機がざっと220~250ユーロ(25年12月時点:日本円で4万1000~4万6000円ほど)で、ワイファイ機能に対応しているものは475ユーロ(8万8000円ほど)と、機種によっては日本より安く変えそうな価格でした。
歴史上、自然のおそろしさと向き合ってきたオランダの人々は、古きものを大事にし、自然環境との接し方を常に模索し続けています。日常的にリユースに取り組み、個性豊かな小規模店舗もたくさん見られて楽しい旅になりました。

仕入れは業者が回収したものをオークションで買い取っている

株式会社ワサビ
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユースのキャリアは前職の小さな古着屋からスタートし、EC興隆期前にノウハウを積み重ね、楽天市場中古部門の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。現在は日本だけでなく海外 × リユース × technologyこの3つに特化した一元管理システムの開発から、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大中
