【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.75 スペイン王国編4
クーボンの海外リユース探訪記 作成 2026-03-16
この連載は、世界を股にかけた循環型社会を作るために、
弊社代表の大久保が見てきた海外のリユース情報や旅行記をお届けするコラムです。
最新の連載はリユース経済新聞の紙面で読むことができます。

スペインの街並みは、「プエルタ・デル・ソル」「マドリード王宮」等々、歴史的な巨大建造物が現代的な街中に違和感なく溶け込んでおり、「過去」と「今」の融合を感じさせる風景が特徴です。
特別な体験で付加価値を
若者惹きつけるスペイン古着
リユースを
特別な買い物に

「LOUÉ」のラグジュアリーな内装
「LOUÉ」は革製のブランド品を中心に取り扱っているヴィンテージショップ。こちらではフィンランドやそのほか欧州の国々で見かけたお店と同様に委託販売制度を実施していました。お話によれば、委託販売を行っている商品が売れた場合、基本的には売上の半額が出品者の取り分となります。ただし、アクセサリーや1000ユーロ未満のバッグの場合は取り分が60%、1000ユーロ以上のバッグの場合、75%の取り分となるようで、固定費は取っていないとのことです。
この店で「おおっ」と感じられたのは、地下販売フロアの内装の凝り様。いかにも「特別なところでヴィンテージ品を購入する」という気持ちにさせてくれそうで、下手にデパート等で販売するよりも付加価値がつくのではないでしょうか。
すぐそばにある別店舗も雰囲気づくりにこだわっていて、魅力的に感じました。そして、前号に引き続きなぜかこの店舗にもUFOキャッチャーが…。
こちらのお店では公式のECサイトの他、「1stDibs」という、旧ツイッター社の取締役であったデビッド・ローゼンブラット氏が最高経営責任者を務めるマーケットプレイスにも出品していました。今後も同様の展開を積極的に行っていきたいという姿勢が伺えます。
ハイブランド販売店
ターゲットは若年層
「ColumbusVintage」というお店もどちらかといえば若年層向けな雰囲気。品ぞろえとしてはバーバリーやラルフローレンが多め。THE NORTHFACEのパーカーが約50ユーロ(2024年2月時点で8000円程度)と、価格もそれなりでした。
「DESIGNER EXCHANGE」はハイブランドのバッグを主に取り扱っているヴィンテージショップ。ここ以外にも、ロンドンのナイツブリッジをはじめイギリス国内に5店舗を展開しており、ウクライナへの医療支援や慈善団体への寄付等、社会貢献につながる活動も積極的に行っています。
LOUÉは委託販売制度で商品を仕入れていましたが、Columbus VintageやDESIGNER EXCHANGEでは買取りで商品を確保しているとのことでした。
ただし、日本の商品をスペインへ輸出しようとお考えの場合は、関税事情も考慮しておかなければなりません。EU加盟諸国が非加盟国から物品を輸入した場合、その商品の金額に応じておよそ21%の付加価値税(VAT)及び関税が課されてしまいます。欧州への越境ECを行う場合は、関税やマーケットに関する状況を入念にリサーチしておきましょう。

「Columbus Vintage」はカジュアル路線の店舗作り

株式会社ワサビ
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユース業界で20年以上のキャリアを持つ。前職の古着店にて、EC黎明期から中古品販売のノウハウを蓄積し、楽天市場「中古部門」の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。「海外×リユース×テクノロジー」を軸に、クラウドシステム『ワサビスイッチ』等の開発を展開。日本企業の海外販売(越境EC)を支援し、テクノロジーでリユース市場を世界へ拡大させている。




