【2026年最新版】UPS海外発送の特徴とは?メリット・デメリットや使い方をわかりやすく解説
リユース・越境 コラムリユース・越境 戦略ガイド 作成 2026-08-10

これから海外発送を始める方や、始めたばかりの方の中には、
・UPSはどんな配送会社なのだろう
・EMSやDHLとの違いが分からない
・扱う商材に向いているのだろうか
・海外発送で利用するメリットはあるのだろうか
と感じている方もいるのではないでしょうか。
UPSは世界的に利用されている国際配送会社ですが、日本国内ではEMSほど利用機会が多くないため、特徴や使い方が分かりにくい部分があります。
また、海外発送では配送スピードだけでなく、追跡機能や通関対応、必要書類の準備なども重要になります。
本記事では、UPS海外発送の特徴やメリット・デメリット、主な配送サービス、利用に向いているケースを整理し、さらに、海外発送で必要となる書類や、越境EC運営における配送管理の考え方についてもわかりやすく解説します。
UPSとは?

引用元:https://about.ups.com/sg/en/home.html
世界的な国際配送会社
UPSはアメリカ発祥の国際物流企業であり、200以上の国と地域で事業を展開しており、従業員数は約46万人、2025年の売上は887億ドルと推計されており、世界有数規模の配送ネットワークを持っています。
※出典:UPS について「企業データ」
越境ECで利用される理由
UPSが越境ECで選ばれる背景には、単に荷物を運ぶだけでなく、通関手続きのサポートや詳細な追跡システムといった運用基盤が整っている点が挙げられ、法人向けのダッシュボードや一括出荷機能が充実しており、継続的な出荷業務を効率化しやすい傾向があります。
そのため、正確な配送スケジュールが求められるビジネスシーンでの利用に適しているといえ、UPSは単なる配送会社というより、国際配送業務全体を支える運用基盤として利用されることが多い点が特徴です。
UPSの主な配送サービス

UPS Worldwide Express
1〜3営業日での配達を目安とし、通常は午前10時30分または正午までに到着する速達サービスで、急ぎの書類や、午前中の受け取りが重視される高単価な商材に向いていると考えられます。
UPS Worldwide Express Saver
こちらも1〜3営業日での配達を想定していますが、到着時間が終業時までとなっている点が異なるため、Expressほどの時間指定は不要でも、数日以内の確実な配送を希望するケースで扱いやすい選択肢となります。
UPS Worldwide Expedited
3〜5営業日での配達を目安とし、到着は終業時までとなり、速達ほどのスピードは必要ないものの、追跡機能を利用しつつ配送コストとのバランスを取りたい場合に有効な方法です。
サービス選びの考え方
越境ECにおける配送サービス選びでは、購入者との約束納期と粗利の両立がポイントになり、「とにかく最速」を選ぶのではなく、商材の単価や顧客の要望に合わせて、過剰な品質にならないよう使い分けることが重要です。
UPSを利用するメリット
配送スピードが速い
世界規模の航空ネットワークを活用しているため、主要国へ数日で届けることが可能で、急ぎの注文や、配送遅延によるトラブルを避けたい商材を扱う際に安心感があります。
追跡機能が充実している
発送から到着までの詳細なステータスを追跡できる環境が用意されており、特に「Quantum View」などの可視化ツールを利用すると、複数の出荷状況を一画面で把握でき、顧客からの問い合わせにもスムーズに対応しやすくなります。
通関サポートが充実している
国際配送で壁になりやすい通関業務に関しても、UPSが長年培ったノウハウによるサポートが提供されており、電子的にインボイスを送信できる機能などがあり、通関での遅延リスクを減らす工夫が施されています。
大型・重量物にも対応しやすい
小口貨物の場合、1梱包につき最大70kg、最長辺274cmまで対応しており、EMSなどの郵便系サービスでは送りにくい、比較的大きめのリユース品などを発送する際に便利です。
※出典:UPS – 日本「パッケージの寸法、サイズ制限、重量に関するガイド」
UPSを利用する際の注意点
送料は追加料金を含めて確認する
基本料金に加えて、燃油サーチャージや遠隔地への配達料など、追加の費用が発生する場合があり、燃油サーチャージは毎週変動する仕組みとなっているため、基本運賃だけでなく総額でコストを見積もることが見逃せない点です。
※出典:UPS – 日本「フューエル・サーチャージ(燃油特別付加運賃)」
関税や輸入税の扱いを理解する
関税を購入者が負担するか、発送者が負担するかの条件(インコタームズ)を正しく設定しておく必要があり、関税や輸入税を購入者負担とするか、発送者負担(DDP)とするかによって購入者体験も変わるため、購入者へ事前に共有しておくことで、到着時のトラブルを防ぎやすくなります。
商材によっては制限がある
高額品や貴金属、500米ドル超の時計などは、取り扱いに条件や制限が設けられていることがあり、リユース品を扱う場合は、出品前に扱う商材が配送可能かどうかを確認しておくと安心です。
※出典:UPS – 日本「List of Prohibited and Restricted Items for Shipping」
書類作成が必要になる
通関をスムーズに行うためには、正確な商業インボイスの作成が欠かせず、「ギフト」や「衣類」といった曖昧な表現ではなく、素材や用途を含めた具体的な記載が求められる傾向があります。
UPSはどんなケースに向いている?

高額商品を扱う場合
確実な追跡と手厚いサポート体制があるため、配送事故が発生した際のリスクが大きい高価値な商品の発送に適しています。
納期を重視する場合
購入者から「指定日までに受け取りたい」という要望がある場合、到着日時の目安が明確なExpress系のサービスが力を発揮します。
法人運用や出荷量が多い場合
複数件の発送を一括で処理したり、請求をまとめたりする機能が提供されているため、日常的に多くの出荷を行う法人の運営と相性が良いといえ、実際にeBayの配送設定でも、UPSは急ぎの海外配送を担う推奨サービスの一つとして案内されています。
※出典:eBay「【配送ポリシー(Shipping Policy)】配送方法・到着予定日の設定と管理方法」
EMSなどが向くケースもある
一方で、低単価な商材や、それほど急ぎではない場合、あるいは月に数回程度の発送であれば、手続きがわかりやすいEMSの方が扱いやすいケースもあります。
運営状況に応じて、複数の配送会社を使い分ける方法が有効です。
UPS利用時に必要な書類
商業インボイス
すべての越境発送において、原則として商業インボイスの添付が必要で、これは関税や税金の評価に使われる重要な書類であり、具体的な品名、単価、数量、原産国などを正確に記載します。
※出典:UPS – Japan「How to Create a Commercial Invoice」
HSコード
通関時に商品を分類するための国際的なコードであるHSコードの記載も重要で、適切なコードを記入しておくことで、税関での審査がスムーズになり、遅延や追加費用の発生を防ぎやすくなります。
その他確認しておきたい書類
商材や発送先の国によっては、原産地証明書など追加の書類が求められることがあるため、発送前に現地の輸入規制を確認し、必要な書類を漏れなく準備しておくと安心です。
越境ECでは配送管理も重要

配送会社が増えると管理も複雑になる
UPSやEMSなど複数の配送会社を利用すると、顧客の要望に柔軟に応えやすくなりますが、それぞれのシステムで送り状を作成し、追跡番号を個別に確認してモールに反映させる手間が増える側面もあります。
配送会社ごとに送り状作成画面や追跡番号の管理方法が異なるため、選択肢が増えるほど運営管理の負担も大きくなる傾向があります。
受注・在庫・送り状の連携が重要
たとえばeBayでは、発送後に追跡番号を手動でアップロードする運用が求められ、未着申告時の対応や購入者対応に影響する可能性があり、配送手段の増加による人的ミスや作業の遅れを防ぐには、受注から出荷までの情報を一元化する仕組みが求められます。
※出典:eBay「Tracking items you’ve sold」
ワサビスイッチLITEで運営負荷を軽減する方法
配送だけでなく受注や在庫もまとめて管理できる
海外発送の業務が複雑になってきたと感じる場合、「ワサビスイッチLITE」のような一元管理システムを活用するという方法があります。
EMSやDHL、FedExなどの海外送り状をシステム内から発行できるだけでなく、配送対応書類の作成や受注情報の取り込み、追跡番号の反映も一元管理しやすくなります。
また、eBay SpeedPAKとの連携にも対応しており、発送方法ごとに情報を確認する手間を減らしやすくなります。
※出典:ワサビスイッチ「機能-受注機能」
※出典:ワサビガイド「eBay SpeedPAK連携
複数モール運営との相性が良い
複数のECモールへ出品している場合でも、どこかで商品が売れれば自動で他モールの在庫数を調整し、一点物の多いリユース品でも売り越しのリスクを減らし、日々の手作業による負担を軽減する運営基盤として機能する仕組みです。
※出典:ワサビスイッチ「ワサビスイッチ LITE」https://wasabi-inc.biz/world-switch/lite/
FAQ
UPSとEMSはどちらが速いですか?
一般的には、UPSのExpress系サービスの方が到着日時の保証があり、より早く届く傾向がありますが、発送先や利用するサービスレベルによって日数は変動するため、都度確認することをおすすめします。
UPSは個人でも利用できますか?
個人での利用も可能ですが、専用アカウントを作成することで割引が適用されたり、請求の一元化や集荷サービスなど、より便利な機能を利用できる仕組みとなっています。
※出典:UPS「Open a Business Account」
UPSで高額品や時計は送れますか?
発送自体は可能ですが、高額品や貴金属、500米ドル超の時計などは制限の対象となる場合があるため、利用する際は、事前にUPSの規定や条件を満たしているか確認してみてください。
UPS発送にはインボイスが必要ですか?
書類のみの発送を除き、商業インボイスの作成が必須となり、正確な内容を記載することが、通関トラブルを防ぐ重要なポイントです。
まとめ
ここまでの内容を整理すると、以下の3点となります。
・UPSは追跡や通関サポートに優れ、高額品や急ぎの発送に向いている
・送料は追加料金を含めた総額で確認し、事前の制限品チェックが重要
・複数の配送手段を使う場合は、受注や在庫の一元管理が業務効率化の鍵となる
扱う商材がUPSの強みと合致する場合は、ぜひ配送の選択肢として検討してみてください。
まずは、日々の発送業務や在庫連携に課題がないか、現在の運営体制から確認してみるとスムーズです。
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