リユース・越境 コラム

【2026年最新版】古物商の始め方とは?仕事内容・必要な許可・リユース仕入れから販売まで初心者向けに解説

リユース・越境 コラムリユース・越境 現場ガイド 作成 2026-08-10

これから古物商やリユース販売を始めたいと考えている方の中には、

「何から始めればいいのだろう」
「古物商許可は本当に必要なのだろうか」
「自分にもできるビジネスなのだろうか」

と感じている方もいるのではないでしょうか。

古物商は許可取得だけでなく、仕入れや販売方法、市場理解など学ぶことが多いビジネスといえますが、仕組みを順番に整理していくことで、少しずつ取り組みやすくなります。

現在、リユース市場は拡大を続けており、ECや越境ECの普及によって、販売方法の選択肢も広がり、店舗を持たずに始められる販売スタイルも増えているため、扱う商材や運営方針に合わせて取り組みやすい環境が整いつつあります。

本記事では、古物商の基本的な仕組みから仕事の流れ、代表的なビジネスモデル、向いている人の特徴、始め方までを解説します。

古物商とはどんな仕事?

古物商とは中古品を仕入れて販売する事業

古物商は、中古品を買い取って販売することで利益を得る事業であり、単に安く買って高く売るだけではなく、盗品等の売買の防止や速やかな発見を目的とした古物営業法に基づく規制のもとで運営されています。

警察庁のデータによると、令和6年末時点の古物商等の許可件数は57万3,024件となっており、前年より4万3,033件増加しているように、多くの方が参入し市場が広がっている一方で、法令順守が事業の前提になっていると理解することが出発点になります。

※出典:警察庁「令和6年中における古物営業・質屋営業の概況」

古物営業法における「古物」の定義

古物営業法において「古物」とは、一度使用された物品や、使用されていなくても使用のために取引された物品を指し、それらに幾分の手入れをしたものも古物に含まれ、法律上は、美術品類や衣類、時計・宝飾品類、自動車など13の品目に区分されています。

ここで見逃せない点は、新品未使用であっても、一度でも「使うために買われたもの」は古物として扱われることであり、この定義を知っておくことで、仕入れ時の法的な判断がしやすくなります。

※出典:e-Gov法令検索「古物営業法」

古物商許可が必要なケース・不要なケース

国内で古物営業を営む場合、原則として古物商許可が必要で、具体的には、古物を「売買」、「交換」、「委託を受けて売買・交換」する行為が該当します。

個人間取引が中心のインターネットオークションやフリマアプリでの仕入れであっても、事業として買い取る場合は相手方の確認義務があるため許可が必要になる一方で、自分が使っていた物や、自己使用のために購入したが未使用の物を販売するだけであれば、許可は不要とされています。

※出典:愛知県警察「古物営業法Q&A」

古物商の仕事の流れを知りたい

仕入れ・買取

古物商の仕事は、商品の仕入れや買取から始まりますが、一般の個人から買い取る場合や、業者間で取引する古物市場で仕入れる場合など、方法は様々です。

古物を買い取る際は、法令に基づき相手方の住所や氏名、年齢などを確認する義務があり、非対面での宅配買取などを行う場合は、身分証明書のコピーだけでなく、書留郵便の活用など定められた手続きを踏むことが求められます。

※出典:警視庁「非対面取引における確認の方法」

商品の確認・査定

仕入れた商品は、状態や動作を確認し、相場に基づき査定を行いますが、査定では商品の状態だけでなく、市場価格や需要も確認します。

仕入れ価格と販売価格の差が利益につながるため、相場を把握する力が重要になりますが、不正品の疑いがある商品を発見した場合は、直ちに警察へ申告する義務があります。

出品・販売

商品の確認が済んだら、清掃やメンテナンスを行い、販売チャネルに出品しますが、実店舗での陳列のほか、ECサイトやフリマアプリを活用したネット販売が一般的となっており、ECで販売する場合は、商品の魅力が伝わる写真撮影や、状態を正確に記載した説明文の作成が欠かせません。

また、ホームページ等で販売を行う場合は、公安委員会名や許可証番号、氏名などの表示義務がある点に注意が必要です。

発送・購入者対応

商品が売れた後は、丁寧に梱包して購入者へ発送しますが、配送中の破損を防ぐための緩衝材の工夫や、迅速な出荷対応が購入者の安心感につながります。

購入前後の問い合わせ対応や、場合によっては返品対応が発生することもあるため、丁寧なコミュニケーションを心がけることで、リピーターの獲得や良い評価の蓄積が期待できます。

売上管理と在庫管理

古物商としてビジネスを継続するためには、売上や在庫の正確な管理が不可欠であり、古物営業法では、取引の都度、取引年月日や古物の品目・特徴、相手方の情報などを帳簿に記載し、3年間保存することが義務付けられています。

こうした日々の記録作業を正確に行うことが、事業の透明性を保つことにつながります。

※出典:警視庁「帳簿の様式」

古物商にはどのようなビジネスモデルがある?

店舗買取

店舗買取は、来店客から直接商品を買い取る王道のモデルであり、相手と対面するため、本人確認の運用がしやすく、商品をその場で見て査定できることが大きなメリットである一方、家賃や内装、什器といった初期費用や固定費がかかり、営業時間の縛りも生じるので、ある程度の資金を用意できる状況で検討したい選択肢といえます。

出張買取

出張買取は、利用者の自宅や指定された場所へ訪問して買い取るモデルであり、店舗の面積を抑えつつ、広い範囲から仕入れられる利点がありますが、移動時間や訪問日程の調整が必要になるほか、消費者宅での物品購入は特定商取引法上の訪問購入に該当し得るため、関連法令の理解が求められます。

※出典:消費者庁「訪問購入」

宅配買取

宅配買取は、全国の利用者から荷物を送ってもらうことで、仕入れ範囲を広げられるモデルであり、店舗がなくても運営しやすく、固定費を抑えやすい特徴がありますが、非対面での厳格な本人確認手続きをシステムや運用フローに組み込む必要があるため、事前の入念な設計が欠かせない点です。

業者オークション仕入れ

業者オークション(古物市場)は、古物商の許可を持つ業者同士が取引を行う場所で、 一般消費者から買い取るよりも安定して商品を集めやすく、まとまった量を仕入れられる強みがあります。

ただし、参加には許可証のほか、入会金や紹介者が必要な場合もあり、ある程度の相場観や資金力が求められるため、許可取得後、事業を拡大する段階で視野に入れたい仕入れ方法です。

フリマアプリ・リサイクルショップ仕入れ

フリマアプリやリサイクルショップで商品を仕入れる方法は、少額・小ロットから始めやすいモデルであり、相場感を養うための学習としても活用しやすい側面がありますが、仕入れ目的で購入する場合は、相手方確認の手続きが必要になるため、手軽に始められる反面、法令への対応を適切に行う意識が求められます。

EC販売・越境EC販売

近年はEC市場の成長に伴い、実店舗を持たずに販売を始めるケースも増えており、国内向けECだけでなく、海外向けに販売する越境ECという選択肢もあり、販路を広げやすい点が特徴です。

固定費を抑えやすい反面、写真撮影や商品説明、プラットフォームの規約理解など、EC運営業としてのスキルが必要なため、まずは国内ECで販売の流れを掴み、徐々に販路を広げていく進め方がスムーズです。

リユース市場はこれからも伸びる?

リユース市場は拡大を続けている

リユース市場は一時的なブームではなく、長期的な拡大型市場として注目されており、2024年のリユース市場規模(一般消費者の最終需要ベース)は3兆4,986億円と推計されました。

さらに、販売額ベースの市場規模は、2009年の1兆1,274億円から2023年には3兆1,227億円へと大きく伸びており、2030年には4兆円に達すると見込まれています。

※出典:環境省「令和6年度 リユース市場規模調査報告書」

EC化と越境ECが成長を支えている

市場拡大の背景には、EC化の進展とチャネルの多様化があり、2024年のCtoC-EC市場規模(フリマアプリ等)は2兆5,269億円と推計され、越境ECにおいても、中国消費者による日本事業者からの購入額が2兆6,372億円、米国消費者による日本事業者からの購入額が1兆5,978億円といずれも増加しているように、国内外を問わず、オンラインを通じて中古品が活発に取引される状況が続いています。

※出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」

市場理解が重要な理由

リユース業界は、「何が売れるか」だけでなく「どのチャネルが伸びているか」が変化しやすい市場であり、店頭販売の需要が戻りつつある一方で、フリマアプリやネット販売の比率も着実に高まっています。

同じ商品でも販売する場所によって売れ方や価格が変わることがあるため、仕入れや査定の知識だけでなく、市場や販売チャネルの特徴を理解しておくことも重要です。

古物商に向いている人の特徴は?

商品知識を学ぶことが好きな人

古物は13品目に分かれており、それぞれに独自の相場や真贋のポイントがあるため、新しい商品やブランドの知識を自ら進んで調べ、学び続ける姿勢がある人は、査定の精度を上げやすくなります。

相場調査が苦にならない人

中古品の価格は、需要と供給のバランスによって日々変動しているため、 「何が高く売れるか」だけでなく、「どこで、誰に、どれくらいの期間で売れるか」というデータを定点観測し、分析を楽しめる人に向いています。

コツコツ作業を続けられる人

古物商の業務は、相手方の確認や帳簿への正確な記録、商品の清掃や梱包など、地道な作業の積み重ねであり、派手なイメージとは裏腹に、日々のルーティンワークを丁寧かつ正確にこなせる能力が事業を支えます。

接客やコミュニケーションが好きな人

店舗買取や出張買取では、利用者との対話が価格交渉や信頼関係の構築に直結するため、安心感を与えられる説明ができ、相手のニーズを引き出すコミュニケーション力がある人は、買取の場面で大きな強みを発揮します。

EC運営に興味がある人

ネット販売を主軸にする場合、古物商は「EC運営業」としての側面を強く持ち、商品の魅力的な見せ方や検索対策、レビュー管理など、オンラインでの販売戦略を考えることに興味がある人は成長しやすい傾向があります。

古物商は何から始めればよい?

STEP1 ジャンルを決める

最初に取り組みたいのは、扱う商品のジャンルを一つか二つに絞り込むことで、「何でも扱う」状態から始めると、相場や商品知識の習得が追いつかなくなる可能性があるため、相場が追いやすく、真贋や動作確認の基準を学びやすいカテゴリから始めるのが安全な手順です。

STEP2 古物商許可を取得する

ジャンルが決まったら、主たる営業所を管轄する警察署へ古物商許可の申請を行いますが、このとき、将来的に出張買取やネット販売を行うかなど、事業の展開を見越して申請内容を設計しておくと変更手続きの手間を省けます。

STEP3 仕入れ先を確保する

最初は「学習のための小口仕入れ」と「将来の主力となる仕入れ」を分けて考える方法があり、少額で仕入れられる方法からスタートし、取引に慣れてきた段階で、業者オークションや独自の買取ルートの構築へと徐々に仕入れの幅を広げていくのが現実的な進め方です。

STEP4 販売チャネルを決める

販売先は、国内ECやフリマアプリ、越境ECなど複数存在しますが、初めは主軸となるチャネルを一つ決めて運用すると、管理しやすくなります。

複数の販路を同時に運用すると、在庫管理や利用者対応が複雑になりやすいためです。

STEP5 小さく販売を始める

準備が整ったら、少量の在庫から販売をスタートさせますが、大量に商品を抱えるのではなく、利益率や回転日数、法令に沿った記録作業が正確にできているかを確認しながら運用を改善していくことで、事業の土台を固めることができます。

よくある質問(FAQ)

古物商許可がなくても始められることはありますか?

自分で使用していた不用品の販売であれば許可は不要である一方で、利益を目的として中古品を継続的に仕入れて販売する場合は、古物商許可が必要になります。

古物商許可は副業でも取得できますか?

はい、要件を満たしていれば副業であっても許可を取得することは可能であり、休日の時間を利用して、EC販売を中心としたモデルから始めるケースが多く見られます。

古物商許可の取得費用はいくらですか?

警察署へ申請する際の新規許可申請手数料は19,000円ですが、その他に、住民票の写しや身分証明書など、必要書類を取得するための実費が数百円〜数千円程度かかります。

※出典:警視庁「古物商許可申請」

古物商許可の取得にはどれくらいかかりますか?

申請が受理されてから許可証が交付されるまでの標準処理期間は、概ね40日程度とされていますが、書類の不備などがあった場合はさらに日数がかかるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

※出典:神奈川県警察「古物営業許可申請手続」

フリマアプリで販売するだけでも許可は必要ですか?

自分で使用していた不用品を売るだけであれば許可は不要ですが、利益を得る目的で継続的に中古品を仕入れて販売する場合は、フリマアプリのみの利用であっても古物商許可が必要になります。

古物商は未経験でも始められますか?

未経験からでも始められるビジネスであり、最初は扱うジャンルや仕入れ量を絞り、法令のルールや相場を学びながら小さく経験を積んでいくことで、着実にステップアップしていくことができます。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、古物商・リユース販売を始めるにあたって押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 古物商は中古品を仕入れて販売するビジネス
  • 許可取得だけでなく市場理解も重要
  • 自分に合った仕入れ方法と販路選びが運営の土台になる
  • リユース市場は成長を続けている

リユース業界は、最初は小さく始める方法もあり、学びながら進めることが事業を軌道に乗せる鍵となりますので、 本記事で紹介した流れを参考に、まずはご自身の興味のあるジャンルの相場を調べることから始めてみてはいかがでしょうか。

さらに深く実践的なノウハウや最新の市場動向を学びたい場合は、業界特化型のプラットフォームを活用するのも一つの方法で、「リユース大学」(https://wasabi.global/reuse-academy/)では、仕入れや販売戦略、EC・DX、法令対応など、リユースビジネスの現場に直結する知識を体系的に学ぶことができるため、事業の第一歩を踏み出す情報収集の場として、ぜひ確認してみてみましょう。

WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)のご紹介

弊社サービス「ワサビスイッチ」について、改めてご紹介いたします。

WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)とは

リユース事業では、販路拡大、業務効率化など、さまざまな課題が存在します。
具体的には、在庫管理や出品作業が属人化しやすく、マンパワーに依存してしまうケースや、実店舗とECを交えた販売施策を進めたいものの、日々の業務負荷がボトルネックとなっているケースも少なくありません。

ワサビスイッチは、こうしたリユース事業における課題解決に特化したEC一元管理システムです。

また、国内 / 海外モールを含む30モール以上に商品を同時展開・在庫連携が可能。
販路拡大・売上向上に繋がります。

SEARCH

ARCHIVES

OFFICIAL SNS

最新のリユース・越境EC情報を発信中!

X Facebook Instagram TikTok YouTube