ついにロレックスが認定中古(CPO)を開始、ヨーロッパで認定中古時計の販売がスタート
お知らせ2022-12-06
2022年12月1日、ロレックスがついに中古時計を正規品として認定し販売をスタートさせました。今までリユース業界とは無縁だったロレックスですが、これを皮切りに他メーカーを初めとした時計業界へ大きな影響を与えそうです。
目次
世界的なサステナブルトレンド、ついにROLEXへ波及
サステナブルトレンドの中で、新品を次々に作り販売し破棄するという消費だけでなく、不用となった商品をブランドメーカー側で買い取り、必要としているユーザーへ再び販売する―これが現在、世界的なムーブメントでもあります。
現在、中古の高級ブランド時計マーケットは200億ドル。Deloitte(デロイト トーマツ)の調査によると、2030年までに350億ドルにまで成長すると予想されています。
スイスやフランスを始め、ヨーロッパには時計やバッグなどブランドメーカーが多くあります。現在時計ではリシャール・ミルやフランク ミュラーやブライトリング、ヴァシュロン・コンスタンタンなどがすでに認定中古システムを導入していますが、ついにROLEXもその一員となったようです。
2022年中だけでも70以上のブランドが海外ECと手を組み、自社ブランドのリユースを推進し始めているなか、更に世界的な流れが加速しそうです。
ROLEXによる認定中古(CPO)
これまでロレックスは、ディーラーから販売され顧客の手に渡った後の製品への正規品認証については関与していませんでした。
しかし今回の認定中古(CPO/Certified Pre-Owned)プログラムのスタートにより、製造から少なくとも3年経過した製品が正規中古品として認定され、2年間の国際保証カードが付与されます。
最初の販売店はスイスに拠点を置くディーラーのブヘラ
ロレックスの発表によると、スイスのディーラーであるブヘラがヨーロッパ中の店舗(スイス、ドイツ、オーストリア、フランス、デンマーク、イギリスにある25店舗)で認定中古時計の販売を開始するとのことです。
(※他の正規ロレックスディーラーについては2023年春頃からサービス開始予定)
ロレックスの認定中古(CPO)による今後の影響は?
この一連の動きにより、ロレックスの偽造品の販売対策強化され、約85億の売上を誇り市場シェア29%を誇るロレックスの試みとして、他メーカーに少なからず影響を及ぼすことになりそうです。
他ブランドへのさらなる波及と共に、メーカー自身が中古ブランド市場でも自社ブランドの価値を維持していく上で、必要な過程となるかもしれません。
参考:https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-12-01/rolex-to-certify-pre-owned-watches-in-major-shift
https://www.webchronos.net/features/87672/