コラム

【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.24】アジア編ー バングラデシュ

コラム海外リユース探訪記2024-03-25

知る人ぞ知る日本の友好国 これからの市場展開に要注目

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2階相当まで荷物を積み上げている

バングラデシュはいわゆる「LDC(後発開発途上国)」とされています。これはUNDP(国連開発計画)が定めた基準に基づき、開発途上国の中でも経済発展や成長が遅れており、貧困の傾向にあるとみなされている国々のことです。近年では、年率平均6パーセントという成長性の高さが評価され、2026年にはLDCからの「卒業」が見込まれています。

一方で、工業化や法整備等の面では、まだまだ課題が残されている状況のようです。主な産業としては繊維関係であり、衣料品の輸出額に関しては国単位であれば世界2位となっています。1位は中国で、実に2位の5倍以上もの額を輸出しており一強状態が続いています。

ビジネス進出の地盤は十分

これからの市場成長が見込まれるバングラデシュは国際関係面やその国民性で、日本からのビジネス立ち上げに有利に働いてくれるでしょう。バングラデシュといえば日本とよく似た国旗で知られていますが、実は経済的な面でも日本と深い関わりを持つ国なのです。

日本の外務省が行っている「ODA(政府開発援助)」において、1999年より支援を行っており、これまでにサイクロン対策シェルター建設や簡易橋の設置、気象レーダー整備等数々のプロジェクトによってバングラデシュの人々の暮らしを支え続けてきた歴史があります。そのため、日本から来た人々やモノに対しては好印象を持たれやすいです。また、「JICA(独立行政法人国際協力機構)」による継続的なインフラ整備や教育医療支援活動も、両国の良好な関係を支えてくれています。

フランクな国民性は道路事情にも!?

日本のナショナルイメージが良好なだけではなく、バングラデシュの人々はとても気さくで話しやすいです。日本から訪れる珍しい観光客に対し、臆することなく話しかけてきてくれるフランクさが良い面といえるでしょう。

一方で、我々から見ればフランクを通り越してやや「雑」と感じられる面も少なからず見られます。顕著なのはたとえば交通事情。首都であるダッカの道路ですら舗装や整理が十分になされておらず、自動車と歩行者がお互い好き勝手に行き来しています。自動車の運転手が申し訳程度にクラクションを鳴らしながらとにかく先へ進もうとし、歩行者が自動車やリキシャ(昔のオート三輪のような乗り物)の間を怖いもの知らずにすり抜けていく光景をたびたび目にしました。明らかに積載量を超えているであろう荷物を積んだトラックもしょっちゅう走っています。リキシャや他の車との衝突によるダメージを防ぐためか、鉄パイプを加工したガードをバンパーに装着している自動車も多かったです。

さすがは人口密度世界上位の都市ダッカ、現代の日本ではまずありえない風景。これはバングラデシュ以外にもさまざまな国に言えることではありますが、海外でビジネスをするならば、その国の人々のこともよく知っておかなければなりません。

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