【2026年最新版】佐川急便の飛脚国際宅配便とは?料金や特徴やEMSとの違い、メリット・デメリットを解説
リユース・越境 コラムリユース・越境 現場ガイド配送関連 作成 2026-08-10

これから海外販売を始める方や、始めたばかりの方の中には、
「飛脚国際宅配便はどんな特徴があるのだろう」
「佐川の国際配送サービスの料金が知りたい」
「メリットやデメリットを比較して判断したい」
と感じている方もいるのではないでしょうか。
飛脚国際宅配便は、世界220以上の国・地域へ発送できる一方で、料金体系や利用条件、対応できる商材には特徴があり、EMSやDHLなどの配送サービスとは、料金や重量制限、利用方法などに違いがあるため、扱う商材や販売スタイルに合った配送方法を選ぶことが大切です。
本記事では、飛脚国際宅配便の特徴や料金、メリット・デメリットを整理するとともに、EMSなど他の配送サービスとの違いについても解説しますので、どのようなケースで活用しやすいのかを確認したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
飛脚国際宅配便とはどんなサービス?

引用元:https://www.sagawa-exp.co.jp/business/send/service/h-kokusai/
世界220以上の国・地域へ発送できる国際宅配便
飛脚国際宅配便は、佐川急便が提供する、世界220以上の国や地域へ向けて荷物を届けるドア・ツー・ドアの国際宅配便サービスであり、現地の提携パートナーと連携して配送が行われ、日本国内での発送と同じように詳細な追跡サービスが利用できる点が大きな特徴となっています。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
主にビジネスシーンでの利用を目的として設計されており、安全かつ確実な輸送が求められる場面で活用されています。
スモールパーセルとドキュメントクーリエの違い
飛脚国際宅配便には、送る内容物に応じて2つのサービスが用意されています。
- スモールパーセル(ビジネス小荷物)は、製品のサンプルやスペアパーツ、販売用の商品などを送るためのサービスで、有償・無償に関係なく、物品の輸送全般はこちらに該当し、小冊子などもスモールパーセルとして扱われます。
- ドキュメントクーリエ(ビジネス書類)は、ビジネス関連の書類や、それに付随するカタログ、契約書、定期刊行物などの印刷物を送るためのサービスです。
注意点として、2kgを超える書類を送る場合は、スモールパーセルの料金が適用される仕組みになっており、送るものの性質と重量に合わせて、適切なサービスを選択することが大切です。
個人利用にはお客様コードが必要
飛脚国際宅配便は、個人事業主や一般の個人でも利用することは可能ですが、誰でもすぐに利用できるわけではなく、佐川急便のお客様コード(顧客コード)を事前に取得していることが条件となり、お客様コードの取得後は、「スマートクラブ for business」に会員登録をすることで、専用の出荷システムが利用できるようになります。
これから利用を検討される方でコードを持っていない場合は、まず担当の営業所へ連絡して取得手続きを進める流れとなります。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
飛脚国際宅配便の料金はどう決まる?
8ゾーン制と重量区分で決まる
飛脚国際宅配便の料金は、荷物を送る先の国・地域と、荷物の重量という2つの要素によって決定し、世界中の宛先を8つのエリア(ゾーンA〜H)に分類し、日本国内のどこから発送しても一律の料金が適用されるシンプルな料金体系となっています。
重量の区分は以下のルールで設定されています。
- 30kgまでは0.5kg単位で計算
- 30kgを超えると1kg単位で計算
また、国際配送には航空燃料価格の変動に応じた燃料サーチャージがつきものですが、飛脚国際宅配便の料金表にはこの燃料サーチャージ(現在は18%)や繁忙期の追加金があらかじめ含まれて提示されています。
容積重量が適用される場合がある
国際配送においては、実際の重さである「実重量」だけでなく、箱の大きさから算出される「容積重量」という基準が存在しますが、飛脚国際宅配便では、実重量と容積重量を比較して、どちらか数値の大きい方が運賃計算に採用されるルールになっています。
容積重量の計算式は以下の通りです。
- たて(cm)×よこ(cm)×高さ(cm) ÷ 5,000
たとえば、60cm×45cm×35cmの箱で実重量が12kgの荷物を送る場合だと、容積重量は、60×45×35÷5,000=18.9kgとなりますが、実重量の12kgよりも容積重量の18.9kgの方が大きいため、料金は切り上げられた19kgの区分で計算されることになります。

軽くてかさばる荷物を送る場合は、想定より送料が高くなる可能性があるため事前の計算が重要です。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
遠隔地配達やDDPなどの追加料金に注意
基本の配送料金とは別に、特定の条件下では追加の手数料が発生します。
- 遠隔地配達手数料:都市部から離れた特定の地域へ配送する場合に発生します。
- DDP手数料:通常は受取人が支払う関税などの現地費用を、発送人が負担(DDP)する場合に発生します。
- 規格外貨物手数料(寸法):最長辺が100cmを超える、または2番目に長い辺が80cmを超える大きな荷物に対してかかります。
- 規格外貨物手数料(重量):実重量または容積重量が70kgを超える重い荷物に対してかかります。
- 特別貨物取扱料:梱包材から中身が露出している場合や、実重量が25kgを超える場合に適用されます。
これらの手数料は予告なく変動することがあるため、特殊な形状や重量の荷物を送る際、または特定の地域へ送る際は、最新の情報を確認しておくことをおすすめします。
飛脚国際宅配便のメリット
EMSより重い荷物にも対応しやすい
日本郵便が提供するEMSの上限重量は30kgですが、飛脚国際宅配便のスモールパーセルは1梱包あたり50kgまで対応しており、複数個口で発送する場合は総重量3,000kgまで対応可能という柔軟性も持っています。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
サイズに関しても、3辺の合計が260cm以内(最長辺は150cm以内)と広く設定されているため、大型の商品や重さのある部品などを送る際の選択肢になりやすいといえます。
国内どこからでも統一運賃で利用できる
発送元の地域によって国際配送の料金が変わらない点は、大きなメリットであり、北海道からでも沖縄からでも、宛先の国が同じであれば一律の料金で計算されるため、出品時の送料設定や、長期的な利益の予測が立てやすくなります。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
集荷サービスを利用できる
重い荷物や複数の荷物を自ら営業所へ持ち込む必要がなく、普段から配達を担当しているセールスドライバーへ集荷を依頼できるうえ、「スマートクラブ for business」を利用すれば、Web上から手軽に集荷手配ができるため、発送作業にかかる時間や労力を大幅に削減できます。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
法人運用や定期発送との相性が良い
飛脚国際宅配便は、発送が日常的に発生する事業者にとって管理しやすい機能が揃っています。
- 料金は月ごとにまとめて請求される(掛け売り対応)
- 出荷システムを利用して、過去の履歴からCSV形式で送り状を一括作成できる
- 発送実績のデータ管理が容易
専用システムを活用することで、宛先や品名を毎回手入力する手作業を省けるため、継続的な運用と非常に相性が良いサービスです。
※出典:佐川急便「CSV取り込みマニュアル(出荷システム)」
飛脚国際宅配便のデメリット・注意点
小口発送では送料が高くなる場合がある
重く大きい荷物に強みがある反面、軽量で安価な商品を発送する場合は、EMSなどの国際郵便サービスと比較して送料が割高になる傾向があります。
たとえば1kgの荷物を送る場合、韓国向けであれば飛脚国際宅配便は7,434円ですが、EMSであれば2,200円となり、米国向けの場合も、飛脚国際宅配便が10,266円に対してEMSは5,300円と、倍近い差が出るケースも存在するため、扱う商品の単価や重量に応じて、他の配送手段と上手く使い分ける視点が重要です。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便 料金表」
※出典:日本郵便「料金表(EMS:すべての取扱国・地域)」
インボイス作成など発送準備が必要
海外へ荷物を送る際には、税関へ提出するインボイス(仕入書)などの書類を正確に作成しなければなりませんが、飛脚国際宅配便では、専用の出荷システムから送り状兼インボイスを出力し、専用のビニールポケットに入れて荷物にしっかりと貼り付ける作業が発生します。
品名の曖昧な記載(「Clothes」や「Parts」など)や入力の不備は、通関の遅れや荷物の返送に直結するため、一件ずつ正確に情報を処理する手間がかかります。
商材によっては利用できない場合がある
どんな商品でも自由に送れるわけではなく、引き受けができない禁制品が細かく定められています。
- 化粧品(石鹸、シャンプー、香水など直接肌に触れて使用するもの)
- 食品全般(加工食品やサプリメント含む)
- リチウムイオン電池
- 中古の機器類
- 貴金属やワシントン条約に該当する革製品など
とくにリユース事業においては、取り扱う商材が禁制品や制限品に該当しないか、事前の確認が必須です。
※出典:佐川急便「飛脚国際宅配便」
個人のスポット利用には向かない場合がある
飛脚国際宅配便は、事前に佐川急便のお客様コードを取得し、システムの登録を行う必要があるため、「今回1回だけ海外の顧客に荷物を送りたい」といった単発利用にはハードルがあり、仕向地によっては受取条件が異なる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
EMS・DHL・FedEx・UPSの特徴や強みの違い

EMS
EMS(国際スピード郵便)は、日本郵便が提供する国際郵便の最速サービスで、世界120以上の国や地域へ、最大30kgまでの荷物をスピーディーに送ることができます。
飛脚国際宅配便と比較すると、利用開始のハードルが低く、軽量な荷物であれば料金が抑えられやすいという特徴があり、料金表も重量ベースで分かりやすいため、越境ECを始めたばかりの方にも親しまれている一方で、1梱包あたりの重量上限は飛脚国際宅配便の方が高く設定されています。
※出典:日本郵便「EMS」
DHL
DHLは、世界中に独自の強力な配送ネットワークを持つ国際クーリエで、スピード配送に強みを持ち、越境ECサイトや倉庫管理システム(WMS)と連携するための機能が充実しています。
また、通関書類の電子化(ペーパーレス手続き)が進んでおり、システム連携による発送業務の自動化を求める事業者から多く選ばれる傾向があります。
FedEx
FedExも世界有数の国際物流企業であり、多種多様な配送オプションを持っており、とくに越境EC向けには「FICP(FedEx International Connect Plus)」といった、小口向けの専用サービスを展開しており、関税を発送人側で負担するDDPへの対応がスムーズな点などが、購入者の利便性を高めたいEC事業者にとっての魅力となっています。
※出典:FedEx「International Connect Plus」
UPS
UPSは、スピード重視のクーリエ便に加えて「Worldwide Economy」のような、小型・軽量で緊急性の低いEC荷物向けのサービスも提供しており、コストを抑えた手頃な配送と、お急ぎ便を同じ配送会社の枠組みの中で使い分けたい場合に有効な選択肢です。
越境ECやeBay販売で飛脚国際宅配便は使いやすい?
高額商品や部品類との相性
飛脚国際宅配便は、追跡情報の精度が高く、確実な配送が期待できるため、高価格帯の商品や、遅延が許されない精密部品などの販売と非常に相性が良いサービスで、 「配送料金の安さよりも、到着までの安全と確実性を優先したい」という場面で力を発揮します。
軽量小型商品は別の配送方法が向く場合もある
トレーディングカードやアクセサリーなど、軽くて小さな商品を多数販売するスタイルの場合、飛脚国際宅配便の基本料金では利益を圧迫してしまう可能性があります。
たとえばeBay販売であれば、軽量品向けの公式配送サービス「eBay SpeedPAK Economy」を活用するなど、商材のサイズと単価に見合った配送方法を柔軟に検討することが重要です。
発送件数が増えると配送業務の管理が課題になる
商材によって飛脚国際宅配便やEMS、その他の配送方法を併用するようになると、現場の作業において新たな課題が生まれます。
- 配送会社ごとに異なる専用の送り状発行システムを使い分ける手間
- 販売プラットフォームへの追跡番号の手動登録や反映漏れ
- インボイス作成時の入力ミスや記載内容の不整合リスク
たとえばeBayでは、設定した期間内(ハンドリングタイム)に集荷のスキャンが行われ、追跡番号が正しく有効化されることがアカウントの健全性評価に関わりますが、発送件数が増えるほど、これらの事務的・管理的な業務が大きな負担となってきます。
※出典:eBay Japan「Shipping policyに関するアカウントパフォーマンス」
よくある質問(FAQ)
飛脚国際宅配便は個人でも利用できますか?
個人事業主や一般の個人でも利用することは可能ですが、事前に佐川急便のお客様コードを取得し、「スマートクラブ for business」へ登録する必要があるため、スポットでの単発利用よりは、今後も継続的な発送を予定している方向けのサービスといえます。
EMSより安いですか?
荷物の重量や宛先によりますが、1〜2kg程度の軽量な小口の荷物であれば、一般的にはEMSの方が安価になる傾向があります。
飛脚国際宅配便はどんな荷物に向いていますか?
ビジネスの契約書類や製品サンプル、スペアパーツ、高額な商品、あるいはEMSの重量制限(30kg)を超える50kgまでの重い荷物など、確実な輸送が求められるものの発送に向いています。
リユース商材の海外発送にも利用できますか?
利用自体は可能ですが、中古機器やリチウムイオン電池、一部の革製品(ワシントン条約に該当するもの)など、引き受けができない商材も多く含まれるため、事前に確認しておくと安心です。
関税や税金は誰が負担しますか?
基本的には受取人(現地の購入者)が負担することになりますが、DDP手数料を追加で支払うことで、発送人が関税などの費用を負担して送る方法を選択することも可能です。
まとめ
ここまでの内容を整理すると、飛脚国際宅配便は以下の特徴を持っています。
- 世界220以上の国・地域へ、最大50kgまでの荷物を追跡付きで送ることができる
- 料金は宛先のゾーンと重量で決まり、国内の集荷場所によらず一律
- 法人の定期発送や、重量物・高額商品の確実な輸送と相性が良い
扱う商材が高単価なものや重量物であれば、飛脚国際宅配便は有力な選択肢のひとつになる一方で、商材の特性に合わせて複数の配送会社を使い分けることも、販売を軌道に乗せるうえでは欠かせません。
しかし、配送方法を増やしていくと配送会社ごとに必要な書類が異なり、発送件数が増えると、送り状やインボイスの作成、追跡番号の管理なども負担になりやすくなるため、状況に応じて、配送方法選びだけでなく発送業務全体を効率化したい場合の選択肢も必要になってきます。
たとえばワサビスイッチLITEでは、受注管理から各種配送対応書類の作成、送り状の一括発行に加え、eBay SpeedPAK連携などにも対応していますので、まずは、発送業務をどのように整理できるか確認するところから始めてみましょう。
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