【2026年最新版】ネットショップに届くスパムメールの見分け方とは?怪しいメールの判断基準と対処法を解説
リユース・越境 コラムリユース・越境 現場ガイド 作成 2026-08-10

ネットショップの運営を始めたばかりの方の中には、
「注文確認メールのように見えるけど本物だろうか」「海外から英語の問い合わせが届いた」
「このURLを開いても大丈夫なのだろうか」
と迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。
ネットショップを運営していると、注文通知や配送連絡、問い合わせメールなど、多くのメールが届く一方で、その中にはスパムメールやフィッシングメール、なりすましメールなど、運営者を狙った不審なメールが含まれていることもあります。
近年は生成AIの普及により、文章が自然で見分けにくいメールも増えており、「日本語がおかしいから怪しい」といった従来の判断方法だけでは対応が難しくなっています。
そこで本記事では、ネットショップ運営者向けに、怪しいメールの種類や見分け方、判断基準、受信した際の対処法について整理します。
ネットショップを始めると怪しいメールが届くことがある
怪しいメールが増える理由
ネットショップの運営を始めると、店舗用のメールアドレス宛に不審なメールが届く機会が増える傾向があります。
理由はシンプルで、ECサイトや決済サービスに関連する情報が、攻撃者にとって狙いやすいターゲットとなっているためであり、フィッシング対策協議会の報告によると、2026年4月に寄せられたフィッシング報告件数は約15万件にのぼり、報告数全体のうち、EC系をかたるフィッシングが約31.3%を占めているというデータも存在します。
※出典:フィッシング対策協議会「2026/04 フィッシング報告状況」
このように、ECサイトの運営者や利用者は、常に怪しいメールを受け取る可能性がある環境に置かれていると考えられます。
本物のメールと見分けにくくなっている背景
近年、届いたメールが本物かどうかを判断することが非常に難しくなっています。
以前であれば、「日本語の表現が不自然である」、「見慣れないドメインから送られている」といったポイントで怪しいメールを見抜くことができましたが、最近では生成AIを悪用して自然な文面を自動作成する手口が確認されており、一つのパターンだけでなく、様々な文面の詐欺メールが送信されるようになり、一見しただけでは不審な点を見つけにくくなっています。\
※出典:一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)「あなたのスマートフォンが犯罪のインフラに(2025年更新版) ~生成AIにより巧妙化する偽SMS~」
また、実在する正規のクラウドサービスなどのURLを悪用して偽サイトへ誘導する手口も増加しているため、「文章がきれいだから」、「リンク先が有名なサービスに似ているから」という理由だけで安心することはリスクを伴います。
ネットショップ運営者に届く怪しいメールの種類

フィッシングメール
フィッシングメールとは、実在の企業やサービスを装い、偽のウェブサイトへ誘導して情報を盗み出すことを目的としたメールのことです。
・クレジットカード番号
・銀行口座の暗証番号
・ログインIDやパスワード
といった重要な個人情報を入力させようとするのが特徴で、ネットショップ運営者の場合、管理画面へのログイン情報を狙われる可能性があるため、特に注意が必要な手口となります。
※出典:警察庁「フィッシング対策」
スパムメール
スパムメールとは、受信者の意思に関わらず、勝手に送りつけられてくる迷惑メールの総称で、必ずしも情報を盗むフィッシングメールだけを指すわけではなく、広告宣伝の押し付けや、不当なお金儲けの勧誘、あるいはウイルスを仕込んだメールなど、さまざまな種類が含まれます。
一斉に大量送信されることが多く、日々の業務効率を下げる要因にもなります。
※出典:迷惑メール相談センター「迷惑メール対策をはじめましょう」
なりすましメール
なりすましメールは、送信元の名前やメールアドレスを偽装し、知人や有名な企業からの連絡であるかのように見せかける手口であり、メールの仕様上、受信者が目にする「送信元表示名」は簡単に変更することができるため、表示名が「公式サポート」となっていても、実際には全く別の送信者であるケースが後を絶ちません。
※出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで」
偽注文メール・偽請求メール
ネットショップ運営者にとって特に見分けにくいのが、偽の注文メールや請求メールです。
・「異常な注文が一時停止されています」
・「お支払方法の情報を更新してください」
・「注文内容ご確認(自動配信)」
といった件名で送られてくるのが特徴で、日頃から本物の注文通知を受け取っている運営者は、反射的にメール内のURLやボタンをクリックしてしまいやすいため、慎重な対応が求められます。
サポート詐欺メール
サポート詐欺とは、「パソコンがウイルスに感染しています」などの偽の警告を出し、サポート窓口へ電話をかけさせたり、遠隔操作ソフトをインストールさせたりする手口です。
メールのリンクをクリックした先のウェブサイトで、突然警告音とともに画面が表示されることもあり、慌てて記載されている電話番号に連絡してしまうと、サポート料金として高額な支払いを要求されるケースがあるため、落ち着いて対応することが重要です。
※出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「URLリンクへのアクセスに注意」
怪しいメールかどうかを判断する基準

ネットショップ運営の現場において、メールが本物かどうかを見分ける最も実用的な基準は、「誰から送られてきたように見えるか」ではなく、「どの経路で」、「何をさせようとしているか」という行動に注目することです。
ロゴやブランドマーク、送信元の表示名などは簡単に偽装できるため、見た目の綺麗さだけで判断するのは避けたいところです。
怪しいメールの危険信号チェックリスト
メールを受信した際、すべてのメールを細かく分析するのは現実的ではないため、まずは次のような特徴がないかを確認し、以下の要求や特徴が1つでも含まれている場合は、怪しいメール(危険信号)である可能性が高いと考えられます。
・パスワード入力を求める
・クレジットカード情報を求める
・今日中
・24時間以内と急がせる
・添付ファイルが付いている
・心当たりのない注文番号
・外部サイトへ誘導する
特に、大手ECプラットフォームがメールのリンクから直接パスワードやカード情報の入力を求めることは基本的にないため、これらの要求があった場合は、いったん不審なメールとして扱い、正規のルートで事実確認を行うことが安全な判断基準となります。
送信元アドレスを確認する
チェックリストに該当しなくても、送信元を確認する習慣は有効であり、受信トレイに表示される「表示名」は、公式サポートを名乗っていても簡単に偽装できるため、表示名だけでなく、メールソフト上で表示される実際の送信元メールアドレス(実From)や、返信先として設定されているアドレス(Reply-To)を開いて確認するという方法があります。
公式からの通知に見えるのに、アドレスが無料のフリーメールであったり、無関係な文字列のドメインであったりする場合は注意が必要です。
ただし、送信元のドメインすら精巧に偽装されるケースもあるため、アドレスが正しいように見えても完全に安全とは言い切れません。
URLのリンク先を確認する
メール本文にあるボタンやリンクのテキストが、公式のURLに見えても安心はできず、実際にクリックした先のページ(遷移先)が偽装されていることがあるため、リンクを開く前に、パソコンであればマウスのカーソルを合わせる、スマートフォンであれば長押しするなどして、実際のURL文字列を展開して確認してみてください。
最近では、実在する正規のクラウドサービス(docs.google.comなど)を悪用して偽サイトへ誘導する手口も増加しているため、URLの文字列だけを目視で確認して安全を判断する時代ではなくなっているといえます。
※出典:フィッシング対策協議会「2026/04 フィッシング報告状況」
添付ファイルの有無を確認する
突然送られてきたメールにファイルが添付されている場合は、極めて警戒が必要で、「請求書」や「注文詳細」といった名前のZIPファイルや、実行形式のファイル(.exeなど)が添付されている手口が多く見られます。
大手のプラットフォームが、重要な手続きを促すメールに突然ファイルを添付することは稀であり、心当たりのない添付ファイルは、開いた瞬間にウイルスに感染する恐れがあるため、開かない運用にしておくと安心です。
本文の内容や要求内容を確認する
メールの文面が、過度に不安を煽ったり、急がせたりする内容でないかを確認し、「24時間以内に確認しないとアカウントが停止される」、「不正なログインが検出されました」など、読者の焦りを誘う言葉は詐欺メールの典型的な特徴です。
以前は「日本語が不自然だから怪しい」という判断ができましたが、現在では生成AIの悪用により、自然で流暢な日本語の偽メールが増加しているため、文章がきれいかどうかではなく、情報の入力を急がせていないかという点に注目することが重要です。
管理画面や注文履歴で裏取りする
最も確実な判断方法はメールの中だけで本物かどうかを見極めようとしないことであり、メールに記載された注文番号や警告の内容が気になっても、メール内のリンクはクリックしない代わりに、いつも使っているブックマークや公式アプリから、直接管理画面や注文履歴にログインして確認するという手順を踏んでみてください。
本当に重要な通知であれば、公式のメッセージセンターや管理画面内にも同じお知らせが届いているはずですので、「公式画面での照合」が、トラブルを防ぐための最も強力な防衛策となります。
プラットフォーム別に見る怪しいメールの事例
楽天市場で報告されている事例
楽天市場を装ったメールでは、件名や本文にさまざまなバリエーションが報告されており、
・「アカウント情報更新のお知らせ」
・「違法な記録はまもなくアップロードされます」
・「異常な注文が一時停止されています」
といった内容で不安を煽る手口が確認されています。
また、メール内に楽天の公式ロゴやブランドマークが精巧に表示されている偽メールも発生しており、見た目だけで正しいメールだと判断するのは難しい状況となっています。
※出典:楽天市場「楽天ロゴが表示される不審なメール」
※出典:楽天市場「【ご注意】楽天を装った不正事例」
Yahoo!ショッピングで報告されている事例
Yahoo!ショッピングでも、利用者や出店者を狙った不審な連絡が確認されており、たとえば、「Yahoo!ショッピング カスタマーサポート」などを名乗り、アンケートに回答するとポイントが進呈されるとうたって外部サイトへ誘導するメールが報告されています。
このような場合も、送信元のドメインが公式のものと異なっていないかを確認し、心当たりがない場合はURLを開かないことが推奨されています。
※出典:Yahoo!ショッピング「【ご注意】Yahoo!ショッピングを装った不審なアンケートメールにご注意ください」
Shopify・eBay・Amazonで報告されている事例
越境ECや独自サイトを運営している場合も、各プラットフォームでの事例を押さえておくことが役立ちます。
Shopifyの事例
Shopifyでは、公式ドメイン(@shopify.comなど)以外からのメールは疑うべきと案内されており、不審な注文通知が届いた場合は、メール内のリンクを踏むのではなく、管理画面から直接照合するという手順が重要です。
※出典:Shopify「Protect your account against phishing, vishing, and smishing」
Amazonの事例
Amazonを装うメールでは、アカウントの制限や支払い情報の更新を求める手口が多発しており、Amazonの公式ヘルプでは、本物のメールかどうか迷った際は、セラーセントラルの「メッセージセンター」を確認するよう案内しており、Amazonからの重要な連絡は、メッセージセンターでも確認できる場合があります。
※出典:Amazonカスタマーサービス「詐欺目的の連絡を見分ける」
eBayの事例
eBayでも同様に、アカウント情報の確認を促すフィッシングメールが報告されており、本物かどうかを確認する最も簡単な方法は、「My eBay Messages」を確認することだと案内されており、eBayから送信された重要なメッセージは、このメッセージボックスにもコピーが届く仕組みになっています。
※出典:eBay「Recognizing phishing phone calls and emails」
怪しいメールを受信したときの対応方法

返信しない
怪しいと感じたメールには、返信は控えることをおすすめします。
「配信停止はこちら」といった案内に従って返信してしまうと、そのメールアドレスが現在使われている有効なアドレスであると攻撃者に教えてしまうことになり、さらに多くの迷惑メールが届く原因になる傾向があります。
URLや添付ファイルを開かない
メールの本文に記載されているURLや、添付ファイルは開かないことが基本中の基本であり、興味本位でリンクをクリックするだけでも、悪質なウェブサイトへアクセスした履歴が残り、さらなる標的にされるリスクがあります。
特に添付ファイルは、開いた瞬間にウイルスに感染する恐れがあるため、見覚えのないものはそのまま破棄することをおすすめします。
証拠を保存する
もし誤って操作してしまった場合や、実被害が発生しそうな場合は、メールを削除する前に証拠を保存しておくとスムーズです。
・受信日時 ・送信元のメールアドレス(実From)
・メールの本文のスクリーンショット
・可能であればメールのヘッダ情報
これらを残しておくことで、後からプラットフォームの公式窓口や警察などの専門機関へ相談する際に、状況を正確に伝えることができます。
公式窓口へ確認する
メールの内容がどうしても気になる場合は、メールに記載されている連絡先は使わず、公式ルートから確認を行ってください。
自ら検索して公式サイトへアクセスするか、日頃利用しているブックマークから管理画面に入り、正規の問い合わせフォームやメッセージセンターを通じて「このような通知が来ているが事実か」を確認するという方法があります。
被害が疑われる場合は相談窓口を利用する
万が一、怪しいサイトにパスワードやクレジットカード情報を入力してしまった場合は、早急な対応が必要であり、すぐに該当するサービスにログインしてパスワードを変更し、使い回している他のサイトのパスワードも変更してください。
クレジットカード情報を入力してしまった場合は、直ちにカード会社へ連絡して利用停止の手続きを行い、状況に応じて、警察庁が設けているサイバー事案に関するオンライン受付窓口などへ相談してみてください。
よくある質問(FAQ)
怪しいメールを開いただけなら問題ありませんか?
一般的に、多くの場合、本文を読んだだけで直ちに被害につながるケースは限られますが、メール内のリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりすることは避けてください。
URLをクリックしてしまった場合はどうすればよいですか?
URLをクリックしただけであれば、すぐにブラウザの画面を閉じてください。
もし遷移先のページでID、パスワード、クレジットカード情報などを入力してしまった場合は、速やかに公式画面からパスワードを変更し、カード会社へ利用停止の連絡を行うなどの初動対応が必要です。
本物かどうか判断できない場合はどうすればよいですか?
メールの見た目だけで本物かどうかを判断するのは困難であり、不安な場合は、メール内のリンクを一切触らず、ブラウザのブックマークや公式アプリから直接ログインし、管理画面のお知らせや注文履歴に該当する通知が来ているかを確認してみてください。
ネットショップ運営者が最低限行いたい対策はありますか?
管理画面へのログインに多要素認証(二段階認証など)を設定しておくことが有効で、これにより、万が一パスワードが盗まれても、別の認証コードがないとログインできないため、不正アクセスのリスクを大幅に下げることができます。
海外から英語の問い合わせが来たら詐欺ですか?
すべてが詐欺というわけではなく、越境ECを展開している場合、海外の顧客からの正規の問い合わせも存在しますが、業務委託や暗号資産での支払い要求など、不自然な提案や送金依頼が含まれている場合は注意が必要です。
メールアドレスが漏れたのでしょうか?
必ずしも情報が漏洩したとは限らず、ウェブサイトやSNS上で公開しているアドレス宛に送られたり、よく使われる文字列を推測して自動送信されたりするケースも多くあるため、むやみに返信せず、まずは送信元や内容を確認してみてください。
まとめ
ここまでの内容を整理すると、怪しいメールに対処するための要点は以下の3つです。
・見た目だけで判断しない・公式管理画面で確認する・迷ったら開かない
運営中に届いたメールに少しでも違和感を持った場合は、まずは「何もしない(開かない・押さない)」ことを徹底し、運営メンバー間でルールを共有して確認しましょう。
ネットショップ運営では販売や出品だけでなく、こうしたトラブルへの対応知識も重要であり、リユース大学(https://wasabi.global/reuse-academy/)では、各マーケットプレイス担当者によるセミナーや運営ノウハウを学ぶことができるため、まずは日々の運営知識を少しずつ整理するところから始めてみましょう。
WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)のご紹介
弊社サービス「ワサビスイッチ」について、改めてご紹介いたします。
WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)とは
リユース事業では、販路拡大、業務効率化など、さまざまな課題が存在します。
具体的には、在庫管理や出品作業が属人化しやすく、マンパワーに依存してしまうケースや、実店舗とECを交えた販売施策を進めたいものの、日々の業務負荷がボトルネックとなっているケースも少なくありません。
ワサビスイッチは、こうしたリユース事業における課題解決に特化したEC一元管理システムです。
また、国内 / 海外モールを含む30モール以上に商品を同時展開・在庫連携が可能。
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