【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.1】東南アジア編ーカンボジア
海外リユース探訪記2023-05-17
「クーボンの海外リユース探訪記」では、弊社の代表 大久保が海外視察をした様子や感想を定期的にお届けしていきます。
日本のリユース業界が育つ中、今後、リユース品は海外の様々な国へ販売し広がっていくものだ!と感じるようになりました。世界を股にかけた循環型社会を作るために、大久保が見てきた海外のリユースをお届けしていきます。
今年、2023年1月に東南アジアの地域を1週間かけて視察してきました。
その中から初回はカンボジアについて、お伝えしたいと思います。
日本人1人当たり10人の雇用が必要
街の様子はものすごく活気がありました。人は皆陽気で明るく、大都会のようになんでも整備されている便利さより、マンパワーを感じます。内戦があった影響もあり、国民の平均年齢は25歳くらいと若者が多い国。税制やビジネスの情報もすごいスピードで変わっています。元々裕福な国ではないため、リユース品に対して変な先入観を持っていません。日本で不要になったものの中から、自分のお気に入りを探して買い求める。明るい笑顔を見て、とても幸福度の高い国だなと感じました。
カンボジアで会社を作ろうとすると、日本と同じくらいの費用で法人登記が可能です。仮に日本人(外国人)が起業して登記をする場合、日本人1人当たりに対し現地スタッフを10人雇用しなくてはいけません。社長を現地の人にすることで、この問題はクリア出来ますが、大きな会社でないとハードルが高いと感じます。
ただ、実際には、事業規模的にそこまで人員が不要なケースでは、省庁が容認しているとのこと。とはいえ条件を満たさなかった場合は、本来雇用すべき人数に不足している部分に対してのペナルティ(罰金)が科されます。営業はできるけれど、罰金も取られるわけです。人件費が安いので、アルバイトなどで必要な人員を確保しておくことで解決できそうです。
関税は割高!それでも売れる日本品質
原産地証明の取れないリユース品はカンボジアではグレーゾーンにあるため、関税の率が高くなります。タイなら10%のところがカンボジアでは30%かかるのです。陸送費など含めてタイなら60万円で輸出できるものに100万円かかるイメージです。
このコストの影響により、カンボジアの中古品は単価が高くなります。それでも日本から送られてきたリユース品は「ジャパンクオリティ」で支持されているのです。実際、一年ほど前にオープンしたリユース店を視察に行くと、お客さんがまるで宝探しをするかのように買い物を楽しんでいる姿が印象的でした!
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