【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.12】アジア編ー中国
コラム海外リユース探訪記2023-09-04
前回紹介した天津には、ユニークなリユーススポットとして「天津古文化街」の骨董品市があります。この通りでは、さまざまな骨董品や工芸品、楽器や陶磁器、その他さまざまな美術品が道にはみ出すほど並べられ、販売されています。中には「掘り出し物」も眠っているようです。
私はその分野に関して不見識ゆえ、見つけることはできませんでしたが、我こそは中国美術品に自信ありという方、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
アリババのライバル「京東」へ ードローンによる宅配実用化した先駆者
5回に渡り紹介してきた中国編も今回で最終回となります。10日間に渡る視察の最後の目的地は北京。ここに本社をかまえる「京東(ジンドン)」を訪問するためです。京東という会社は中国国内ECに特化した「JD.com」、越境ECを主体とした「JD Worldwide」というオンラインショッピングモールを運営しており、大きな成長を続けています。ざっくり言ってしまえば、アリババのライバル的な存在です。ドローンによる宅配サービスを実用化した先駆者としても知られています。
京東はリユースにも力を入れています。2019年には高級ブランドリユース専門店である「京東奢護」をオープンしました。買取のみならず、メンテナンスやリペアもある程度であれば、そのまま店舗で行える便利さを売りとしています。今後の展開が非常に楽しみな企業のひとつであり、中国では絶対に外せないECサイトです。弊社のサービスを通じて、中国全土のお客様に日本のリユース品をお届けしたいですね。連携に向け、このまま突き進んでいきたいと思います。
万里の長城で明日への活力を
その後は北京を観光しようと、ロープウェイに乗って万里の長城へやってきました。日本でも非常に知名度の高いこの場所は、もちろん中国の人々にも大人気。我々が行ったときも観光客で、すし詰めの状態でした。ハンバーガーやカップラーメンが食べられる出店もあるなど、歴史上何度も凄惨な戦いが繰り広げられた古戦場とは思えない平和さです。
私が訪れた際、天気は残念ながらやや曇り気味でしたが、それでも長城からの眺めは見事なもの! ハードスケジュールで疲れていた心を再び奮い立たせてくれました。
新型コロナウイルスによる経済的打撃を受けながらも未だ発展を続ける中国。リユースに向けた各企業の取り組みも、積極的かつ野心的になっており、莫大な成長のエネルギーを感じることができました。そう遠くない未来、まったく新しいリユースビジネスが生まれそうで、ワクワクしてきます。今後、越境ECをやるにはやはりこの国は欠かせない、世界最大のマーケットであるのは間違いありません。業務提携のハードルは高く、簡単ではありませんが中国に住み着いてでも実現したいと思っています!