海外リユース探訪記

【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.13】アジア編ーベトナム

海外リユース探訪記2023-09-04

カオスの中にチャンスあり ホーチミンの魅力とは?

2023年5月下旬より3日間、ベトナムのホーチミンを視察してきました。ベトナムといえば「発展途上国」というワードを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。確かに先進国と比べると、良くも悪くも大雑把さを感じるところが多々あります。しかし、同時にたくさんのチャンスが埋もれた、開拓しがいのあるマーケットでもあるのです。

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コロナ前の3割増し ベトナム通貨価値上昇

夜の「ブイビエン通り」。
世界各国からバックパッカーが集まるこの場所の夜は、おもちゃ箱をひっくり返したようなお祭り騒ぎ

注目すべきは、昔と比べてベトナムの通貨である「VND(ドン)」の価値が上昇していること。例えば、10万VNDはコロナ前ならば、日本円で460円程度だったのが、今では600円程度とコロナ前と比べて3割増ぐらいです。ベトナムのみならず、東南アジアの国々を昔のイメージで捉えていると、足元を掬われかねません。

もうひとつ、前提知識として知っておくべきことですが、ベトナムは自国産業保護や廃棄物処理の観点から、中古品の輸入規制を非常に厳しく定めています。十分な知識のないまま越境ビジネスに着手すると痛い目を見ます。

ひと癖もふた癖もあるマーケットをめぐる

ホーチミンには実に数多くのマーケットがあります。いずれも個性豊かで、ひと癖もふた癖もあるものばかり。日本ではなかなかできない体験が楽しめる?でしょう。

まずは「アンドン市場」から。ここはひと昔前の日本の百貨店のような内装で、そこら中で店員がだらしなく座り込んでいる風景は、見方によっては素朴な雰囲気です。なんとなく親しみがわいてくるかもしれませんが、注意しなければなりません。この場所で販売されているブランド品は偽物しかないのです。

それで市場が成り立つのかと不思議に思う方もいるかもしれませんが、そこに国民性の違いがあります。「偽物でも見た目がそれっぽければいいじゃない」と考える方が少なからず存在しているようなのです。だからこそ、このような商売が絶えることなく成り立っているのかもしれません。

「ベンタイン市場」はとにかく〝熱気〟がほとばしっていました。お店の人々はみんな元気で、なおかつ良くも悪くも厚かましく、うっかりすると流れに任せて余計なものを買わされてしまいます。陶器や衣類を仕入れたい人は、店員さんの勢いにひるまず、しっかり価格交渉してください。偽ブランドにも要注意です!

かくいう私も、とあるお土産屋でやたら関西弁のうまい女性の店員さんから、高級品として知られる「コピ・ルアク(ジャコウネコのフンの中から消化されずに残ったコーヒー豆を取り出したもの)」をこっちの意識が朦朧としてくるぐらいガンガンに押し売りされた挙句、やたら高いチョコレートまで買わされそうになりました(すっごく疲れた…)。

関西弁のうまい女性の店員さんから押し売りされる筆者

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