【クーボンの海外リユース探訪記 Vol.23】アジア編ー 韓国
コラム海外リユース探訪記2024-01-19
インフルエンサーも注目 「東廟(トンミョ)フリーマーケット」
「東廟(トンミョ)フリーマーケット」は実に刺激的な場所でした。ここはいわゆる青空市場で、道路の両脇にとても多くのお店が軒を連ねています。格安な価格設定のお店が多く、なおかつ種類豊富。食べ物飲み物の屋台にお菓子屋さん、奇妙な骨董品に用途不明な電子部品、意外とセンスのよさそうなリユースアパレル等々。1日2日見て回っただけでは到底その全貌を把握できないでしょう。いい意味で「雑多」でした。
日よけ目的のカラフルなビーチパラソルがあちらこちらに立てられている光景は、かつて日本でも見たような気がする、何とも言えないなつかしさ。一見するとご年配向けのお店が多いようにも見えますが、若者好みのアパレルやアクセサリー類を手ごろな値段で取り扱っている店も少なからずあり、若年層のお客もたくさん見かけました。最近はSNSで活動するインフルエンサーからも注目されており、より新しい方向への発展も期待できそうですね。
スニーカー愛好家であれば、「コンバース明洞店」にもお立ち寄りください。コンバースといえば、日本国内でも展開されているアメリカ発のシューズ会社ですが、ソウル屈指の繁華街である明洞にも人気店が存在しています。ここでは、「チャックテイラー」等の人気ブランドスニーカーが日本国内よりもかなり安く購入できる場合があります。その中には日本未発売の商品もあり、マニアには感涙ものかもしれません。
一時期、このお店のスニーカーを日本国内に輸入し、フリマアプリで転売する手法が人気でしたが、現在では難しくなっています。2022年12月、コンバースジャパン社が海外で購入した商品の輸入を差し止める発表をしたのです。これは海外のコンバース製品を日本へ持ち込むといった行為が、原則的にコンバースジャパンの親会社である伊藤忠商事の商標権を侵害することになってしまうからです。
サムスンやLG等の商品が日本国内で流通するようになって久しいですが、やはり韓国の技術成長は目覚ましいものがありました。アジア圏の経済発展を牽引する国の一つとなっていくでしょう。その反面、リユースビジネスはまだまだ発展途上。アパレル類への関税やニセモノ等への対策が十分可能であるならば、新規開拓の場として検討する価値はあります。