【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.73 スペイン王国編2
クーボンの海外リユース探訪記2026-02-14
この連載は、世界を股にかけた循環型社会を作るために、
弊社代表の大久保が見てきた海外のリユース情報や旅行記をお届けするコラムです。
最新の連載はリユース経済新聞の紙面で読むことができます。

スペインではゲームや家電を積極的に取り扱うお店が数多くあります。
工具・電子機器市場を巡覧
意外な高額商材はアイフォーン
国境を越え
再活躍する電動工具

「Real Cash」の電動ドリル陳列棚
工具といえば「Real Cash」と言ってもいいほど、電動ドリルやグラインダー等の工具類をたくさん販売しており、その中には「マキタ」等日本の有名メーカーの品々もちらほら。日本で使われなくなった電動工具の類は、こうした場所でも再び活躍しているようです。他にも、自転車やフィギュア、腕時計にゲーム等々多種多様なリユース品を取り扱っていました。
「Tu Tiendade Segunda Mano」も扱うラインナップは先ほど同様幅広いお店です。家電や工具類に関してはかなりの充実ぶりで、細かいパーツも多数取り扱っていました。我々が訪れた際、大きなマットレスの引き取りを行っており、寸法を図るのに苦労しているようでした。大変なポイントは、どこの国でも変わりないようですね。
人気のキャラグッズ・
スマートフォン取扱店
とても強く印象に残っ たお店が「Arte9」です。ここではジャパニーズアニメやアメコミのキャラクターに関するリユースアイテムをたくさん取り扱っていました。特に目立つ場所に陳列されていたのは、日本でも大人気の「ドラゴンボール」のフィギュア!スペインでもドラゴンボールは大人気のようで、なかなかの価格で販売されています。
スペース自体はそれほど広くはないものの、品ぞろえ・陳列の仕方にもこだわりが見え、よい意味で「オタク」が運営に携わっているという気がしました。さまざまな国のリユースショップを巡ってきましたが、こういったこだわりを感じる店と出会った時は気分がウキウキしてきますね。
次はアイフォーンの品揃えが特徴的だった2店舗を紹介します。
「CeX」というお店は、イギリスを中心に数百店舗のフランチャイズ展開を行っている、ゲームやケータイ端末のリユース品店。スイッチ初期型の価格は265ユーロ(2024年2月時点で4万2890円)、アイフォーン13Pro(128GB)は655ユーロ(同時点で10万5000円)と、日本の中古相場より1万~2万円程度高い価格設定となっていました。スイッチの初期型に関しては、日本での新品価格を上回っており少々驚きました。
「Cash Converters」はマドリードをはじめ、スペイン各地に出店しているリユースショップで、日本でいう総合リユース店のようにスマホやPC、ゲームやギター、その他電気製品やジュエリー等のリユース品を取り扱っています。
ここでもアイフォーンは日本に比べるとやや割高で、たとえばアイフォーン12ProMAXの128GBが799ユーロ(同時点で13万円)と、日本における同製品の中古価格と比べても倍近い価格設定です。スペインは日本と比べるとアイフォーンのシェアがそれほど高くないという話も聞いたことがあるのですが、それでも熱心なファンが需要を支えているのでしょうか。
スペインでは総合的な品揃えのお店をたくさん見つけることができました。それほど、リユース品の需要が大きいということかもしれません。

「CeX」の店頭ディスプレイ。並びにはスイッチも陳列されている。

株式会社ワサビ
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユース業界で20年以上のキャリアを持つ。前職の古着店にて、EC黎明期から中古品販売のノウハウを蓄積し、楽天市場「中古部門」の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。「海外×リユース×テクノロジー」を軸に、クラウドシステム『ワサビスイッチ』等の開発を展開。日本企業の海外販売(越境EC)を支援し、テクノロジーでリユース市場を世界へ拡大させている。
