【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.77 ブラジル連邦共和国2
クーボンの海外リユース探訪記 作成 2026-04-11

この連載は、世界を股にかけた循環型社会を作るために、
弊社代表の大久保が見てきた海外のリユース情報や旅行記をお届けするコラムです。
最新の連載はリユース経済新聞の紙面で読むことができます。
ブラジルのリユースビジネスは、現地の人が購入してそのまま生活の場で使用する「地産地消」が主流のようです。
地消地産のブラジル古着
管理体制に眠るビジネス好機
二人創業の古着屋
ブラジル最大手に

陳列棚に買取宣伝チラシ
ブラジル最大の古着ネットワークとして知られているのが、「DIG FOR FASHION」です。2009年にわずか2人で創業し、今やブラジル各地に10店舗以上を構え、自身でも「ブラジル最大の古着チェーン」と宣伝しています。慈善事業にも力を入れ、チャリティーバザーを積極的に開催し、その売上げを慈善団体に寄付しています。品揃えは古着以外にもバッグや靴など満遍ない印象。中にはムッシュニコルのものと思われる商品が70レアル(2024年2月時点で約2100円)で売られていました。
ブラジルは寄付文化だというイメージがあったのですが、買取りも積極的に行っていました。
ブランド真贋・
商品把握が課題

「Vitrine Criativa Brecho」ではラックが連なっている
赤い玄関とカラフルな階段がひときわ目立つ「Renovar Brechó」は、縦長複数階の店舗。品物はいろいろ揃えられていましたが、その質についてはちょっと怪しげなところです。Poloのシャツが59レアル(同時点で約1800円)で売られていました。日本のリユースショップであれば1万円を超えることを考えれば非常にお得なようにも思えましたが、タグもついておらず、そもそも触り心地にとても違和感があったので、あまりよい品ではありませんでした。貴金属も販売されていましたが、購入にはかなり勇気がいりそうです。
このお店で見かけたのが、ブラジルで主に利用されている電子決済サービスのQRコードです。ブラジル国内では、インスタグラムの他、「WhatsApp」そして「Pix」が人気です。Pixはブラジル中央銀行によって運営されている決済サービスで、公的機関が携わっていることによる安全性の高さや、操作のしやすさが高く評価され、現在は国民の7割が利用しているようです。
派手な看板が印象的な「Vitrine Criativa Brecho」は商品数こそそれなりに揃えているものの、品質管理についてはバーコードで最低限やっているといった感じで、商品の品質(特にブランドの真贋)についてもあまりよいものとは思えませんでした。
今回、リユースショップを探訪した限りでは、管理面にあまり力を入れていないような傾向がうかがえました。どこにどの商品が陳列されているのか、店側も把握できていないように思われます。たとえば、「この商品はどこにありますか?」と質問しても、スピーディーに対応することは難しそうです。
ブラジルでビジネスをやるのなら、商品管理をフォローできれば現地の人々からの支持を獲得できるかもしれません。

「DIG FOR FASHION」の店内

株式会社ワサビ
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユース業界で20年以上のキャリアを持つ。前職の古着店にて、EC黎明期から中古品販売のノウハウを蓄積し、楽天市場「中古部門」の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。「海外×リユース×テクノロジー」を軸に、クラウドシステム『ワサビスイッチ』等の開発を展開。日本企業の海外販売(越境EC)を支援し、テクノロジーでリユース市場を世界へ拡大させている。




