Facebookのコマース機能― Facebook marketplaceについてのまとめ
海外EC調査部2022-04-25
目次
Facebookのコマース機能とは
日本ではまだ馴染みがありませんが、Facebookにはコマース機能(ネットショッピング)が備わっています。
Facebookのコマース機能にはFacebookショップ、Facebookページショップ、Marketplaceの3種類があり、それぞれサービス提供されている国や地域が異なります。
Facebookショップ、Facebookページショップについては、日本でも開設が可能です。
Facebook上に無料でオンラインショップを作成、商品の宣伝や顧客とのやり取りができるのは3種類とも共通の機能です。
注意すべき点は、3つ目、Marketplaceのみ決済機能が備わっているということです。
つまり日本でFacebookショップ又はFacebookページショップを開設したとしても、決済時には自社のECサイトや別サイトへアクセスする必要があるということです。
残念ながらMarketplace機能は現在(2022年4月)、アメリカへの提供のみとなっています。
Marketplaceとはどんなものか
Facebookを介して不用品などを売り買いすることができます。
また車や不動産まで出品が可能です。
アメリカ国内では個人、企業アカウント共にサービスが提供されており、Facebook上でメッセージのやり取りを行い直接対面で取引するケースも多いようです。
もちろん、発送サービスなどの利用もできます。
個人・企業のビジネス利用も共に、利用手数料は0円です。
個人で利用する方法
商品の出品・販売ができます。
個人間での取引では、直接会って現金での売買も多いようです。
そのため、Facebookのヘルプページでは直接会って取引する場合の注意点も記載されています。
Facebookで責任を持って売買するにはどうすればよいですか。
→直接会う場合
https://www.facebook.com/help/1156544111079919?helpref=about_content
個人同士で交渉する場合、支払い方法については話し合いにより決定します。
企業で利用する方法
ビジネス用にMarketplaceを利用する場合には、商品だけでなく賃貸住宅や自動車、イベントチケットなども取り扱えます。
(※自動車の出品機能はフランス、ドイツ、インドネシア、米国で利用可(2022年4月現在))
(※不動産の出品機能は米国とカナダで利用可 (2022年4月現在))
個人アカウントと同じく、新品と中古品共に出品が可能です。
支払いは各種クレジットカード、デビットカード、PayPalのアカウントを利用できます。
発送する場合の送料について
Marketplaceでは、出品時に送料の負担を誰がするのか予め設定することができます。
出品者が負担する場合には、商品の売上から送料が差し引かれます。
取り扱いが禁止されているアイテム
様々な商品が取引されるMarketplaceですが、禁止されている商品もあります。
基本は海外ECサイトで禁止されている商品と同じですが、一部をご紹介します。
成人向け商品(アダルトグッズ、わいせつコンテンツなど)
アルコール飲料や製造キット
仮想通貨
オンラインギャンブル
危険物や有害物質
経口サプリメント(※ビタミン類なども禁止)
デジタルギフトカードやクーポン
土地、生き物
サービス
タバコ製品
使用済み化粧品
爆発物・火薬
盗聴器
コンタクトレンズ、老眼鏡、度付きメガネ
体温計
医学的状態または疾病の検査キット
救急箱
搾乳器
ブランド偽造品への対策
Facebookでは、Marketplaceの出品投稿に対して偽造品と疑われる投稿を事前にブロックする機能があります。
また、模造品が疑われる投稿に関して、ユーザーが違反報告をすることもできます。
https://www.facebook.com/business/help/815988365533261?id=1769156093197771&helpref=faq_content
Marketplace自体に真贋システムが備わっているわけではないので、企業・個人間共に自己判断での購入にはなります。
Facebook Marketplaceについて まとめ
新品・中古品に関わらず個人間で気軽に取引出来る感覚は、日本で言うとジモティーやメルカリなどが近いかもしれません。
利用手数料がかからない事も大きな魅力です。
残念ながら日本でのサービス提供はありませんが、アメリカ在住のFBユーザーにとっては非常に気軽で身近なサービスとなっています。
具体的な出品、購入などの利用方法については次回詳しくご紹介していきます。