3C家電メインのリセースプラットフォーム 拍拍(PaiPai/パイパイ)
海外EC調査部2021-12-14
概要
拍拍(PaiPai/パイパイ)は、JD.com(京東)グループ傘下のCtoCリセールプラットフォームです。
Apple製品を中心にiPhoneやタブレット端末、パソコン、デジタルオーディオやカメラなどが多く扱われています。
拍拍(PaiPai/パイパイ)の前身は、拍拍網(PaiPai/パイパイワン)と言い中国の大手ゲーム会社であるテンセント傘下のサービスでした。
その後、2014年にJD.comが買収。
買収後も決して順調な道のりだったわけではなく、当時サイト内ではブランド製品の海賊版・偽物が横行していた事もあり、2015年には一度サービスを停止しています。
一時的にサイトを閉鎖しましたが、翌年2017年、中古販売と本物・品質保証に力を入れPaipai second-hand(拍拍二手/パイパイ)として再度サービスを開始しています。
2019年には、デジタル機器リサイクルプラットフォームの愛回収(Aihuishou)と経営戦略的な合併に至り、更に強固な基盤を築いています。
3C家電メイン
中古スマホと3C(電子機器)が中心です。
3Cとは
Computer … パソコン、パソコン周辺機器、デジカメ、メディアプレーヤー
Communication … 携帯電話
Consumer electronics … 家電
を指します。
運営元であるJD.comはデジタル家電やアフターサービスに長けているため、その流れを汲んでいるとも言えます。
取引される製品は70項目の厳しい品質検査と、理由の有無関わらず7日間の返品・1年間の保証期間付きです。
競争の厳しい中国の個人向けリユース販売市場
2021年3月のリユースEコマースアプリTOP10調査によれば、現在アクティブユーザー数のトップは5,734万5千人の閑魚(Xianyu)、次いで1,461万3千人の转转です。
一方でパイパイは32.2万人で全体の9位、愛回収は51万人で7位と依然苦戦している状況です。
市場の大部分は閑魚に占められており、圧倒的な牙城をどのように崩していくのかが今後の課題となりそうです。
日本からの出店
日本からの出店については、今の所出来ないようです。
基本的に中国人、又は中国在住外国人(中国身分証明書を持つ)という条件が前提です。
既存の中国の店舗や企業と連携し、商品を提供するなどの手段を取らない限りは、難しい状況です。