海外EC調査部

タオバオ(淘宝網)について

海外EC調査部2021-05-18

ワサビの海外EC調査部です。
ここでは、中国最大級のECショッピングモールであるタオバオ(淘宝網)への出店についてご紹介します。

店舗の種類

A)個人店舗
Alipayで身分証明をする必要があります。

B)企業店舗
中国の工商行政管理局が発行した営業許可証の認証が必要です。

C)自営業者店舗
中国の工商行政管理局が発行した自営業者の営業許可証の認証が必要です。

出店手順

A)個人店舗

①タオバオの新規登録:

・登録には、携帯番号またはメールアドレス(携帯の認証が必要なため、携帯番号は必須)が必要です。
・身分認証(リアルネームシステム)を受けるためには、
 中国の銀行から発行されたデビットカード番号と、中国の身分証明書番号が必要です。
 中国籍以外の方が申請する場合は「海外」と地域を選択しパスポートの写真を提出する方法もあります。

⇒登録が完了したら、「私のAlipay」をクリックします。
 自動的にAlipayの新規アカウントが表示されます
 (タオバオ登録の時の携帯番号はAlipay未登録の場合のみ有効)。

②タオバオとAlipayアカウントを紐付けする :

・Alipayのアカウントが必要です。
 Alipayの身分認証(リアルネームシステム)を通過する必要があります。
・Alipayの身分認証(リアルネームシステム)には中国のデビットカードと身分証明書が必須です。
 審査には一日~二日程度を要します。その間、タオバオの開店認証へ先に進んでも構いません。

③タオバオの開店認証:

・住所と携帯番号などの個人情報が必要です。
・資料の審査には48時間かかります。

⇒以上のステップを全て完成させた後、「店舗開店」のボタンをクリック。
店舗の基本情報を入力すれば、開店は完了です。

B)企業店舗

①Alipayの企業アカウント作成:

・「法定代表人認証」と「企業の法人口座認証」という二種類の認証方法があります。
 前者は当日での手続きが可能、後者は一日から三日間の営業日を要します。

②タオバオの新規登録:

・個人店舗を開く場合と同じ流れです。

③タオバオとAlipayアカウントを紐付け :

・①で作成した企業アカウントと紐付けすることが重要です。

④タオバオ企業責任者認証

・「店舗開店」のボタンをクリックして、「企業店舗」を選択します。
・企業の法定代表人もしくは店舗の実際経営者は認証対象です。
・画面上にQRコードが出てきたら、携帯でタオバオのアプリをダウンロードし、
 アプリを使ってQRコードをスキャンします。
・企業の法定代表人もしくは店舗の実際経営者の身分証明書の写真と、本人写真をアップします。
・お名前、証明書番号と携帯番号を入力します。
・企業所在地(住所)を記入します。
・営業日二日間を要します。

⇒今現在、外国(中国以外)の営業許可証で企業店舗を出店することはできない状態です。

実際に日本の企業が出店する方法

1)中国現地のパートナー企業(代理店など)に出店をサポートしてもらう
2)タオバオに出店できるサービス、システムを持つ会社にサポートしてもらう
3)中国現地に実店舗を開店後、EC出店する

C)自営業者店舗

・基本的には企業店舗の開店流れと同じです。
・Alipayの企業アカウントを作成する時に自営業者の営業許可証で認証すれば、
 タオバオでは自動的に自営業者店舗として認証されます。

保証金と手数料

  • 基本保証金は1,000元(約17,000円)です。経営商品の項目によって変わる可能性もあります。
     例えば化粧品を販売したい場合、保証金は3,000元(約50,000円)となります。
  • 保証金を支払わないと、商品は中古品としてしか販売できないです。
  • 店舗を閉店する時に、保証金は返還されます。
  • 基本的なプラットフォーム使用料はないです(手数料なし)。
  • 店舗の運営、宣伝(広告や上位表示、検索結果に出やすくなるなど)は有料です。
     上位表示、検索結果に出やすくなるのは、一日約100元/回(約1,500円)で、
     タオバオトップページの広告は30秒/回で、3,000元(5万円)かかります。
     その他、コミッションを一定額タオバオに預けて、
     商品のリンクを拡散してくれる人に支払うよう設定することもできます。
     商品が売れたら、売れるたびにコミッション(手数料)を支払う必要が生じます。
     (その中の一部はタオバオの手数料です。)

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