リユース・越境 コラム

【2026年最新版】オセアニアのECモール比較|Catchは終了?Amazon Australia・eBay Australiaの特徴と季節逆転需要を解説

リユース・越境 コラムリユース・越境 戦略ガイド海外市場 / EC調査部 作成 2026-08-10

これからオセアニア向け越境ECを始める方や、販路拡大を検討している方の中には、

「オセアニアではどのECモールが利用されているのだろうか」「Catchは現在も利用できるのだろうか」「日本と季節が逆転することを販売にどう活かせばよいのだろうか」

と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

オセアニア市場は、Amazon AustraliaやeBay AustraliaをはじめとしたECモールが整備されている一方で、日本とは季節が逆転するという特徴があるため、国内で需要が落ち着いた商品の販売先として活用しやすく、越境ECの販路拡大先として注目されています。

本記事では、オセアニアの主要ECモールを比較するとともに、Catchの現在の状況や、季節逆転を活かした販売戦略、商材ごとの相性や販売時の注意点まで分かりやすく解説します。

オセアニアのEC市場とは?

拡大を続けるオーストラリア市場

オーストラリアのオンライン市場は、現在も順調な成長を見せており、2025年のオーストラリアにおけるオンライン商品支出は533億豪ドルに達し、前年比で12%増加しました。

※出典:Australia Post「Australia Post eCommerce Report 2026」

オンライン購入世帯も980万世帯となっており、非常に多くの消費者が日常的にECを利用していることが分かり、市場全体の予測としても、2024年の420億米ドル規模から2028年には570億米ドルへ拡大すると見込まれています。

※出典:Trade.gov「Australia – Digital Economy」

国内需要が根強いニュージーランド市場

ニュージーランド市場においても、ECの利用は活発で、2024年第4四半期のオンライン支出は17.3億NZドルとなり、前年同期比で9%増加しました。

※出典:NZ Post「NZ Post report shows online shoppers spent \$1.73 billion in October to December 2024, 9% up on year prior」

オンライン購入者数は170万人を超え、15歳以上人口の約40%が利用しており、注目すべき点として、総オンライン支出の72%が国内での支出となっているため、ローカルモールへの信頼と配送への期待が強い傾向にあります。

中長期的にも成長が見込まれる環境

オセアニア市場は、人口規模こそ北米には及びませんが、高い購買意欲と安定したインフラが整っており、自社ECサイトをゼロから構築するよりも、すでに集客力のあるECモールを活用することで、効率よく市場へ参入しやすくなります。

オセアニアEC市場にはどんな特徴がある?

日本と季節が逆転する

オーストラリアとニュージーランドは南半球に位置するため、日本とは季節が完全に逆になり、夏は12月から2月、冬は6月から8月ですが、これは地球の地軸の傾きによって日射量が逆転するためです。

日本企業にとっては、国内の季節の谷間で動きが悪くなった商材を、オセアニア向けに販売できるという利点があり、季節が異なる市場へ販売先を広げることで、在庫をより効率的に活用しやすくなります。

大型セールを待つ消費者が多い

オーストラリアでは、消費者の73%がセールイベントを待ってから購入すると言われています。

※出典:Australia Post「Australia Post eCommerce Report 2026」

Prime DayやBlack Friday、クリスマス前の商戦期が販売の大きな山場となるため、単に出品するだけでなく、現地のイベントカレンダーに合わせた販促計画を立てることが重要です。

価格に対する納得感(Value for Money)を重視する

ニュージーランドの消費者は、価格に見合った価値(Value for Money)を重視する傾向があります。

※出典:NZ Post「NZ Post report shows online shoppers spent $1.73 billion in October to December 2024, 9% up on year prior」

日本製品が評価される理由は「日本発だから」というだけでなく、品質の安定感や状態説明の丁寧さが、消費者の求める価値と合致しているためであり、中古ブランドや腕時計、カメラなど、状態の正確な伝達が求められる商材と特に相性がよくなっています。

マーケットプレイス経由での購入が主流

オーストラリアのオンライン支出において、純粋なオンラインマーケットプレイスでの支出は189億豪ドルとなり、全オンライン支出の23%を占めました。

※出典:Australia Post「Australia Post eCommerce Report 2026」

さらに、オーストラリアの消費者の69%がオンラインマーケットプレイスで購入しているとされ、オセアニアへ向けて販売を拡大する際は、自社サイトへの集客だけでなく、既存のモールを活用したワンストップ性の提供がカギを握ります。

オセアニアで主要なECモールはどこ?

Amazon Australia

引用元:https://www.amazon.com.au/

Amazon Australiaは、日本がセラー登録の対象国に含まれており、参入しやすいモールのひとつです。

※出典:Amazon Seller Central「Countries accepted for seller registration」

FBA(フルフィルメント by Amazon)も利用できるため、配送品質を均一化しやすいのが特徴で、料金体系は、Professional planが月額49.95豪ドル(税別)、Individual planが1販売あたり0.99豪ドル(税別)となっています。

※出典:Amazon.com.au「Amazon Australia Seller Fees」

原則として新品の販売が中心であり、型番商材や標準化しやすいSKUを安定して販売したい場合に非常に適しています。

eBay Australia

引用元:https://www.ebay.com.au/

eBay Australiaは、豪州で最も訪問されるリテールサイトを自称しており、グローバルなeBayネットワークへの露出も可能です。

※出典:eBay Seller Centre「Why sell on eBay?」

特筆すべきは、コレクタブル市場や中古品への需要の高さであり、オーストラリアのコレクタブル市場は168億豪ドル相当と推計されており、トレカ、玩具、プレラブド(リユース)ファッションなどの取引が活発です。

※出典:eBay Inc.「eBay’s State of Collectables Report 2025」

中古ブランド品や一点物、趣味性の高い商材を販売したい場合は、有力な選択肢となります。

Kogan Marketplace

引用元:https://www.kogan.com/au/

Kogan Marketplaceは、オーストラリアを中心に展開する有力な総合モールで、人気度や価格競争力、配送速度などが商品の表示に影響すると明記されています。

※出典:Kogan.com「Kogan Marketplace」

家電や生活用品、日用品など、価格訴求がしやすい標準品と相性が良いプラットフォームで、価格競争力のある新品商材を中心に販売したい事業者は、一度出店条件を確認してみるとよいでしょう。

Trade Me

引用元:https://www.trademe.co.nz/a/

Trade Meは、ニュージーランド向けのローカル色が非常に強いプラットフォームで、国内流通に寄った設計となっており、通常会員はニュージーランドまたはオーストラリア在住者に限られます。

※出典:Trade Me Help「Create a personal account」

日本など海外から参入する場合は、承認済みの「international pro-seller」として申請する必要があり、直接参入のハードルはやや高めですが、ニュージーランド特有の現地需要を深掘りしたい事業者には魅力的な販路です。

Catch・MyDealは現在どうなっている?

オセアニアのECモールを調べる際、「Catch」や「MyDeal」という名前を目にすることがあるかもしれませんが、現在の状況には注意が必要であり、Catchは、2025年4月30日をもって独立事業としてのサービスを終了し、Wesfarmers配下でOneDigitalへ統合される流れとなっています。

※出典:Wesfarmers「Catch wind down and OneDigital update」

また、MyDealについても、2025年9月30日までに顧客サイトを閉鎖し、Everyday Market等へ統合されることが発表されました。

※出典:Woolworths Group「Woolworths Group to close MyDeal and consolidate its marketplace offer」

したがって、これから新規に出店を検討する場合、これら2つのモールは対象外として扱い、AmazonやeBayなどに注力することをおすすめします。

各モールの違いは?

主要モールの特徴比較

各モールの違いを一覧表で整理しました。参入のしやすさや得意な商材に合わせて、比較検討の参考にしてみてください。

モール名主な販売国・地域特徴日本からの参入しやすさ公式サイト
Amazon Australiaオーストラリア中心日本セラーもFBA AU利用可能。新品や型番商材、日用品などの販売に向いている。◎(日本は登録対象国)https://www.amazon.com.au/
eBay Australiaオーストラリア中心(越境露出あり)グローバル展開が容易。中古ブランド、トレカ、ホビーなど一点物に強い。◎(越境販売導線が明確)https://www.ebay.com.au/
Kogan Marketplaceオーストラリア中心(条件次第でNZ)価格競争力と配送速度が重視される。生活商材や標準品に向いている。△(事前の出店申請が必要)https://www.kogan.com/au/
Trade Meニュージーランド中心現地のローカル需要に強い。中古品から日用品まで幅広く取引される。△(海外事業者は承認制)https://www.trademe.co.nz/a/
Catchオーストラリア独立事業終了(2025年4月)。Wesfarmers配下でOneDigitalへ統合。×(新規対象として非推奨)https://www.wesfarmers.com.au/util/news-media/article/2025/05/29/catch-wind-down-and-onedigital-update
MyDealオーストラリア2025年9月30日までに顧客サイト閉鎖。Everyday Market等へ統合予定。×(独立モールとして非推奨)https://www.woolworthsgroup.com.au/content/dam/wwg/investors/asx-announcements/2025/2908067.pdf

商材別に相性がよいモールはどこ?

ジャンル別おすすめモール一覧

取り扱う商材によって、売りやすいモールは異なり、新品定番はAmazon、趣味性や中古品はeBayというように使い分けるのが基本戦略となります。

商材おすすめモール選定の理由
家電・スマホAmazon AU / Kogan新品の型番商品であり、配送品質や価格競争力が求められるため。
ファッションeBay AU「プレラブド(リユース)ファッション」の需要が高く取引が活発なため。
ブランド品eBay AU / Trade Meコレクター需要が高く、状態に差がある一点物と相性がよいため。
時計eBay AU高単価で状態差のある商品は、個別出品やオークション形式に向いているため。
中古カメラeBay AU中古品や一点物の販売文脈とマッチし、愛好家の需要があるため。
ホビー(トレカ・フィギュア)eBay AUオーストラリアでのコレクター市場が巨大であり、非常に相性が良いため。
アウトドア用品Amazon AU / Kogan標準的な商品が多く、季節需要や価格比較の文脈に乗りやすいため。

オセアニア向け越境ECで気を付けることは?

季節逆転を考慮した販売スケジュールの前倒し

日本の夏に冬物、日本の冬に夏物を販売できるのは大きなメリットですが、実際の販売では季節本番よりも前倒しで出品を開始することが重要になります。

以下は、季節逆転を活かしたスケジュールの一例です。

  • 3月〜4月:秋〜冬入り前(冬物の登録・出品を開始)
  • 5月〜7月:冬本番(在庫を厚めにし、回転を重視)
  • 8月〜10月:春〜初夏準備(夏物を前倒しで出品)
  • 11月〜12月:夏本番+年末商戦(夏物とギフト商材を同時強化)

消費者は季節が変わる前から準備を始めるため、早めの出品を心がけてください。

大型セール時期に合わせた在庫確保

11月のBlack Fridayや12月のクリスマス前は、オセアニア市場でも最大の商戦期であり、特にこの時期は、夏物需要とギフト需要が重なります。

ホビー、トレカ、ゲーム、美容家電、ブランド小物などのギフト適性が高い商品は、このタイミングに向けて十分な在庫を確保しておく必要があります。

競合を意識した納得感のある価格設定

オセアニアの消費者は、購入前に最安値を比較する傾向が強く、オーストラリアの消費者の81%が最安値を比較しに行くというデータもあります。

※出典:Australia Post「Australia Post eCommerce Report 2026」

単に「日本製だから高く売れる」と考えるのではなく、品質管理や状態説明の丁寧さを前面に出し、顧客が価格に対して納得できる見せ方を工夫することが大切です。

複数販路展開によるSKU管理の複雑化

Amazon AUやeBay AUなど、複数のモールへ展開するようになると、管理すべきSKU(商品管理番号)が急激に増加し、季節ごとの商材を入れ替える作業も加わるため、手作業でデータを更新していると、登録漏れや重複などのミスが発生しやすくなります。

一点物の併売による売り違いリスク

中古ブランド品やカメラ、腕時計など、在庫が1点しかない商品を複数のモールへ同時に出品する場合、売り違いのリスクが常に伴います。

Amazon AUで商品が売れた瞬間に、eBay AUの出品を素早く取り下げなければ、在庫がないのに注文を受けてしまうことになり、オセアニア市場は複数モールへの横展開が有効だからこそ、在庫情報のリアルタイムな連携が必要不可欠です。

ワサビスイッチLITEによる一元管理のすすめ

先述のとおり、複数モールを並行して運営すると、どうしても「SKU管理の手間」や「一点物の売り違いリスク」、そして「モールごとに分散する受注処理」といった実務的な課題が発生し、少人数でこれらをすべて手作業で管理するのは、非常に困難といえます。

そこで、複数モールを展開する際は、商品・在庫・受注を一元管理できるシステムを活用するとスムーズであり、たとえば「ワサビスイッチLITE」を利用すれば、商品データの一括出品から、在庫の自動連携、受注の自動取り込みまでをひとまとめに管理できます。

※出典:ワサビ「ワサビスイッチ LITE」https://wasabi-inc.biz/world-switch/lite/

オセアニア市場への販路拡大を検討している方は、まずはワサビスイッチLITEのサービス内容を確認してみてはいかがでしょうか。

FAQ

オセアニアのEC市場は日本から参入しやすいですか?

Amazon AustraliaやeBay Australiaは、日本がセラー登録の対象国に含まれており、越境販売の仕組みも整っているため、初期の参入ハードルは比較的低いといえます。

ニュージーランドにも販売できますか?

はい、可能です。

ニュージーランド特有のローカル需要を狙う場合は、Trade Meという主要モールがありますが、海外からの参入は承認制(international pro-seller)となっており、事前の申請が必要なため、まずは比較的参入しやすいオーストラリア市場のAmazonやeBayから始め、体制が整ってからニュージーランドへ販路を広げるのもひとつの方法です。

※出典:Trade Me Help「Create a personal account」

Catchは今からでも出店できますか?

現在は出店できません。

かつて主要モールだったCatchは、2025年4月30日をもって独立事業としてのサービスを終了しているため、代替先としてAmazonやeBayを検討してみてください。

AmazonとeBay、どちらから始めるべきでしょうか?

扱う商材によって異なりますが、新品の型番商品をFBAを利用して安定販売したい場合はAmazon、中古ブランド品やカメラ、トレカなどの趣味性・希少性が高い商材を販売したい場合はeBayから始めるのがおすすめです。

季節逆転を活かすにはいつ頃出品すればよいですか?

実際の季節が到来する少し前に出品を開始し、現地の冬向け商材は3〜4月頃から、夏向け商材は8〜10月頃から準備を始めると、需要の立ち上がりにスムーズに乗ることができます。

複数モールへ出品する際の注意点は何ですか?

最も注意すべきは、在庫の同期と受注管理の複雑化であり、特に在庫が限られている一点物のリユース商材では、売り違いを防ぐための商品・在庫管理の仕組みづくりが重要になります。

まとめ

複数販路への展開が成長のカギ

ここまでの内容を整理すると、オセアニアのEC市場には以下のような特徴があります。

  • 日本と季節が逆転しており、在庫を効率的に活用しやすい
  • Amazonは新品、eBayは中古・コレクタブルなど、モールの使い分けが明確
  • Catchは独立事業を終了し、MyDealも統合が進められている

オセアニア市場で売上を伸ばすためには、最初から1つのモールに絞り込むのではなく、商材に合わせてAmazon AUやeBay AUへ複数展開することが現実的な戦略となります。

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