リユース・越境 コラム

【2026年最新版】南米ECモール比較|Mercado Libreなど主要モールの特徴と越境ECの始め方を解説

リユース・越境 コラムリユース・越境 戦略ガイド海外市場 / EC調査部 作成 2026-08-10

これから南米向けの越境ECに取り組みたい方や、海外販路を増やしたいと考えている方の中には、

「南米ではどのECモールが利用されているのだろう」「Mercado Libre以外にも販路はあるのだろうか」「越境ECを始めるなら、どのECモールを選べばよいのだろう」

と感じている方もいるのではないでしょうか。

南米市場(ラテンアメリカ)は現在もEC市場が拡大しており、Mercado Libreをはじめ、国や商材によって強みの異なるECモールが数多く存在する一方で、日本語の情報はまだ少なく、どのモールから越境販売を始めるべきか迷うケースも少なくありません。

本記事では、南米ECモールの特徴や違い、日本から越境ECを行う際の利用しやすさ、さらに商材別に向いているモールまで分かりやすく解説します。

南米EC市場にはどのような特徴がある?

市場規模と現地事情

ラテンアメリカ全体でEC市場は著しい成長を見せており、2023年の1510億ドルから2028年には2320億ドルへと、54%拡大する見通しとなっています。

とくにブラジル・メキシコ・アルゼンチンの3か国が中心で、この3か国だけでラテンアメリカの地域EC売上の約85%を占めるとされており、見逃せないのがスマートフォン利用率の高さです。

購買の84%がスマートフォン経由で行われており、明確にモバイルファーストの市場となっています。

※出典:Mercado Libre Investor Relations「Investor Presentation」

各国の状況を整理すると、メキシコは2024年のオンライン小売市場が前年比20%の成長を見せており、アルゼンチンも2027年まで年平均17%の成長が見込まれ、チリやコロンビアといった周辺国も着実にデジタル化が進んでいます。

現地決済事情としては、南米ではローカルカードや各国独自の決済手段が広く利用されていますが、これらは越境処理にそのまま使えないケースが多く、とくにブラジルでは「Pix」というデジタル決済が2025年にオンライン決済でクレジットカードを上回る見込みです。

※出典:Trade.gov「Brazil – eCommerce」

日本から販売する場合に注意すべきポイントは、単に市場が伸びているだけでなく、決済・物流・言語・税務の国ごとの違いが大きい点であり、英語のインターフェースを用意するだけでなく、現地決済や現地配送への適応を事前に確認してみてください。

南米の主要ECモール

ここからは、南米でシェアを持つ主要なECモールを1つずつ解説します。

Mercado Libre

引用元:https://global-selling.mercadolibre.com/landing/about

Mercado Libreが南米最大級のモールと呼ばれる最大の理由は、単に集客力が大きいだけでなく、決済(Mercado Pago)、物流(Mercado Envios)、広告が一体化した地域インフラとなっているためであり、2025年にはユニークバイヤー数が1.21億人に達しています。

※出典:Mercado Libre「2025 Impact Report」

Global Sellingという国際販売プログラムを利用すれば、1つのアカウントでブラジル、メキシコ、チリ、コロンビア、アルゼンチンへ出品可能ですが、利用条件として米国・中国・香港ベースの法人が公式に案内されている点であり、米国法人や現地パートナーを活用するなど、条件付きでの利用が現実的といえます。

最新の登録条件は変更される可能性があるため、出店前には公式情報を確認することをおすすめします。

Amazon Brazil

引用元:https://sellercentral.amazon.com.br/?ref_=sctbr_logo_n&pageName=BR%3ASC%3ATrim-gp%2Fhelp%2Fexternal%2F201468460

Amazon Brazilは、米国シアトルに本社を置くAmazonのブラジル展開です。FBAなどの物流機能が提供されており、ブランド管理が強い商材には向いていますが、出品にはブラジルのCPF(納税者番号)やCNPJ(法人番号)といったローカル要件が求められます。

※出典:Amazon Seller Central「Registration requirements by marketplace」

日本からの直接利用はハードルが高く、ブラジル攻略用の補完チャネルとして位置づけるのが自然であり、Amazonブランドの信頼性を活かせる一方、現地要件があるため、日本の事業者にとっては中長期的な販路候補といえます。

Magazine Luiza(Magalu)

引用元:https://universo.magalu.com/

Magazine Luiza(Magalu)は、ブラジル国内で非常に有力なプラットフォームで、5000万超の登録顧客を抱え、家電や生活雑貨の販売に強みを持っています。

※出典:Magazine Luiza「Universo Magalu」

月額費用はなく販売ごとのコミッションで運用されますが、出店にはブラジルのCNPJや電子インボイスの発行が必須となるため、越境ECの初手としてはハードルが高く、現地法人などを含めた運営体制が前提となります。

Casas Bahia

引用元:https://ri.grupocasasbahia.com.br/en/talk-to-grupo-casas-bahia/become-a-marketplace-partner/

Casas Bahiaもブラジル国内で家電や家具など大型商材に強いモールで、国の物流網を持ち、1.16億人の消費者にアプローチ可能です。

※出典:Grupo Casas Bahia「Become a Marketplace Partner」

ただし、公表されている情報は基本的にブラジル国内向けのローカル流通網に特化しており、日本からの越境導線は見えにくいため、直接利用は難しいと考えられます。

Falabella

引用元:https://www.falabella.com/falabella-cl

Falabellaは、チリを本拠地とし、南米9か国で展開する広域販路で、月間1.8億超の訪問があり、Marketplace internacionalを通じて越境ECの受け皿を整えています。

※出典:Falabella「Marketplace internacional」

ペイオニア(Payoneer)を通じたUSDでの売上受け取りも案内されており、比較的整理された販売面と地域横断のクロスボーダー導線が特徴で、日本から販売する場合でも前向きに検討しやすいモールといえます。

OLX Brasil

引用元:https://www.olx.com.br/

OLX Brasilは、ブラジル最大の売買コミュニティとして、新品だけでなく中古品やクラシファイド(広告掲示板)色が強いプラットフォームです。

※出典:OLX Brasil「Anunciar e vender online na OLX」

直接交渉や買い手負担の送料など、ローカルな売買に特化しており、越境ECの主力販路とするにはローカル色が強いものの、一点物や在庫の薄いリユース商材との相性は高い傾向があります。

Shopee Brazil

引用元:https://shopee.com.br/

Shopee Brazilは、モバイル集客と販促力に優れたモールで、Shopee全体でアクティブバイヤーが4億人規模に達しており、低〜中単価のファッションや小物を回すのに向いています。

※出典:Sea Limited「Fourth Quarter and Full Year 2025 Results」 https://cdn.sea.com/investor/4Q2025/JcKns4LaJC8bxcQdJwXz/2026.03.03%20Sea%20Fourth%20Quarter%20and%20Full%20Year%202025%20Results.pdf

集客力は高い一方で、日本法人向けの明確な越境出店プログラムは現状見当たらないため、進出には確認事項の多い販路となります。

なお、Americanas Marketplaceというブラジル大手流通の販路もありますが、公式情報ではブラジル国内向けの出店要件が中心に案内されており、初回進出先としては慎重な確認が求められます。

主要モールはどのように比較できる?

各モールの特徴や、日本からの利用しやすさを比較表にまとめました。 利用者規模の定義は各社で異なるため、参考値として比較してください。

モール本社主な販売地域特徴利用者規模日本から利用※公式サイト
Mercado Libreウルグアイラテンアメリカ決済・物流・広告が一体化した地域最大級エコシステム1.21億人 (2025年)△ (条件付)https://global-selling.mercadolibre.com/landing/about
Amazon Brazil米国ブラジルAmazonブランドの信頼感とFBA機能。ブラジル攻略向け限定的△ (条件付)https://sellercentral.amazon.com.br/?ref\_=sctbr_logo_n&pageName=BR%3ASC%3ATrim-gp%2Fhelp%2Fexternal%2F201468460
Magazine Luizaブラジルブラジル家電・生活商材に強い国内大手。物流支援あり5000万超登録顧客×https://universo.magalu.com/
Casas Bahiaブラジルブラジル家電・家具・大型商材に強く、物流網が強い1.16億消費者×https://ri.grupocasasbahia.com.br/en/talk-to-grupo-casas-bahia/become-a-marketplace-partner/
Falabellaチリチリ等広域広域EC + 金融 + 物流。越境受け皿が明確月間1.8億超訪問○ (条件付)https://www.falabella.com/falabella-cl
OLX BrasilブラジルブラジルC2C色が強く、中古・単品在庫向きブラジル最大級△ (条件付)https://www.olx.com.br/
Shopee Brazilシンガポールブラジル低〜中単価・モバイル集客・販促色が強い全体で4億バイヤー△ (条件付)https://shopee.com.br/

※「日本から利用」は公式の日本可否表示ではなく、法人口座要件や現地税務をもとにした実務評価の目安です。

商材別に向いているモール

扱う商材によって、どのプラットフォームと相性がよいかは異なり、以下に商材別の整理を示します。

リユース

Mercado Libreを第一候補とし、補完候補としてOLX Brasilがおすすめで、Mercado Libreは高い集客力と物流・決済が一体化しているため、「売れる環境」と「回す環境」の両方を確保しやすいのが強みである一方で、OLX Brasilは直接交渉型の売買が前面に出ており、コンディション差がある一点物のリユース商材と相性がよいと考えられます。

ブランド品

Mercado LibreFalabellaを軸に考えるのが現実的で、高額なブランド品は、販路の信頼感と運用品質が重要になり、広いリーチを持つMercado Libreと、ブランド寄りの見せ方が可能なFalabellaを活用することで、真贋や返品などの顧客期待値を統制しやすくなります

ホビー・コレクション

検索型・比較型の購買が多いホビー分野では、総合マーケットプレイスであるMercado Libreが有力な候補で、次点として、低〜中単価のグッズであればモバイル集客に強いShopee Brazilが選択肢になります。

家電・生活雑貨

ブラジル市場を狙うならMagazine Luiza (Magalu)とCasas Bahia、広域に素早く展開するならMercado Libreを優先したい領域で、ブラジルの国内大手は大型商材や設置系の配送品質に強みがあり、売上に直結しやすい傾向があります。

ファッション

高単価・セレクト色の強い商材ならFalabella、低価格帯で回転を重視するならShopee Brazilというように、使い分ける方法があり、Falabellaはライフスタイルを提案する見せ方と相性がよく、越境設計も比較的明快に整っています。

日本から南米へ進出する際のポイント

ここからは、日本から実際に南米市場へ入る際に押さえておきたいポイントを整理します。

Mercado Libreを軸に考える理由

初めて南米へ進出する場合、Mercado Libreを主軸に据える方法があります。

5主要市場を1つのアカウントでまたぐことができ、すでに決済や物流の一体運用が整備されているためであり、直接の導線構築には工夫が必要ですが、学習効率の高い候補のひとつになるといえます。

Falabellaとの使い分け

南米全域へ展開したい場合は、Mercado Libreで広範な集客を図りつつ、Falabellaで別導線を確保する二段構えが効果的であり、FalabellaはUSDでの受取や海外からの接続が整理されている点がメリットです。

ブラジル攻略

南米最大の市場であるブラジルを重視する場合、現地の独自決済(Pix)への対応が不可欠で、ブラジルでは「どこに出すか」以上に「どの商材をどの面で売るか」が問われるため、商材に応じてMagaluやAmazon Brazilを比較検討する必要があります。

現地決済・物流・言語

南米では国際クレジットカードがそのまま使えないケースも多いため、現地決済と連動したプラットフォームの選定が欠かせず、翻訳品質や顧客対応のローカライズも、返品コストを下げるための重要な要素になります。

複数モール運営で注意したいこととは?

販路を増やすことで売上拡大が期待できますが、同時にいくつかの管理上の課題が発生します。

  • 在庫ズレ:複数モールで同じ商品を販売する場合、手動で在庫数を更新しているとタイムラグが生じます。
  • 売り越し:在庫ズレが原因で、すでに在庫がない商品に注文が入ってしまうリスクが高まります。
  • 価格管理:モールごとに手数料や為替条件が異なるため、それぞれ適切な販売価格を維持する手間がかかります。
  • 受注管理:注文の確認や発送処理をモール別に行うと、作業が煩雑化し、発送ミスや遅延につながる傾向があります。

各モールの管理画面にログインして個別に処理を行う体制では、事業規模が大きくなるほど担当者の負担が増加します。

一元管理システムで効率化するには?

ワサビスイッチLITEは、複数モールの商品情報や在庫、受注情報をまとめて管理しやすくする一元管理システムで、販路が増えるほど管理作業は複雑になりやすいため、まずは商品登録・在庫管理・受注管理を一元化する考え方を持つことが重要です。

初期費用と月額基本料が0円(従量課金制5%)のため、まずは小さく運用を試したい場合にも検討しやすい料金体系であり、複数モール運営で起こりやすい売り越しや事務作業の負担を抑えやすくなります。

※出典:株式会社ワサビ「WASABI SWITCH LITE版 ご利用料金」 https://wasabi-inc.biz/release/worldswitch_lite/

よくある質問

以下に、南米のECモールに関するよくある質問をまとめました。

南米最大のECモールは?

Mercado Libreがラテンアメリカ全域で大きな存在感を持ち、決済や物流も含めた地域インフラとして機能しています。

日本から利用しやすいモールは?

USDでの受け取りや越境導線が比較的整理されているFalabellaが検討しやすいモールとして挙げられます。

Mercado Libreだけで十分?

最初の進出先として軸にしやすいですが、リスク分散や異なる客層へのアプローチのために、Falabellaなど複数の販路と併用する企業が多い傾向があります。

ブラジル向け販売でおすすめは?

商材によりますが、家電や生活雑貨ならMagazine Luiza、ブランド品や型番商材ならAmazon Brazilなどが有力な候補になります。

リユース販売ならどこが向いている?

総合力のMercado Libreを主軸に、一点物や中古品と相性がよいOLX Brasilを補完的に活用する方法があります。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、以下のようになります。

・南米市場は国ごとに決済や物流の事情が異なるため、現地インフラと一体化したモール選びが重要である
・まずはMercado Libreを軸に検討し、商材やターゲットに合わせてFalabellaなどを併用するのが効果的
・販路拡大に伴う在庫や受注の管理課題は、事前に仕組みを整えておくことで防ぎやすくなる

状況に応じて扱う商材と相性のよいモールを選定することで、多店舗展開を検討しやすくなりますが、その際、販路が増えることによる管理の複雑さを軽減する方法として、一元管理システムの活用も選択肢になります。

WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)のご紹介

弊社サービス「ワサビスイッチ」について、改めてご紹介いたします。

WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)とは

リユース事業では、販路拡大、業務効率化など、さまざまな課題が存在します。
具体的には、在庫管理や出品作業が属人化しやすく、マンパワーに依存してしまうケースや、実店舗とECを交えた販売施策を進めたいものの、日々の業務負荷がボトルネックとなっているケースも少なくありません。

ワサビスイッチは、こうしたリユース事業における課題解決に特化したEC一元管理システムです。

また、国内 / 海外モールを含む30モール以上に商品を同時展開・在庫連携が可能。
販路拡大・売上向上に繋がります。

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