【2026年最新版】明日からできる物撮りのコツ|スマホ・照明・あんこで写真の質を上げる方法を解説
ささげ(撮影・採寸・原稿作成)リユース・越境 現場ガイド 作成 2026-08-12

これから商品撮影に取り組む方や、出品作業を進めている方の中には、
「もっといい写真を撮りたい」
と感じている方もいるのではないでしょうか。
物撮りというと高価なカメラや本格的な撮影機材をイメージするかもしれませんが、実際にはカメラよりも先に見直したいのが光の使い方です。
同じスマホでも、光の当て方や背景の整え方を工夫するだけで、写真の印象は大きく変わりますし、バッグやアパレルに「あんこ」を入れて形を整えたり、100均グッズを活用したりすることで、低コストでも撮影環境を改善できます。
本記事では、スマホでも実践できる物撮りのコツを中心に、照明の考え方やあんこの活用方法、100均グッズを使った撮影環境の作り方を整理したうえで、リユース販売で重要な「状態が伝わる写真」の考え方についても解説します。
なぜ物撮りの品質が重要なのか
写真は購入判断を左右する重要な情報
ECサイトやオンラインモールにおいて、商品写真は読者が購入を決めるための大切な判断材料であり、実店舗のように商品を直接手に取って確認できない環境では、視覚情報が不足していると、購入後の不確実性に対する不安が生じやすくなります。
学術研究においても、視覚的な情報量が多ければ多いほど、商品への触覚イメージが強まり、購入意向が高まりやすいと説明されています。
※出典:MDPI「Seeing the Feel, Willing to Buy」
例えば、中古カメラを取り扱う山田写真機店様は、20枚〜30枚もの写真素材を使用し、商品の死角を無くす撮影を実行されています。
また、購入時に商品画像や購入者が投稿した画像を参考にする消費者が多いことからも、写真が比較や検討の入り口として機能していることを示しているため、まずは見やすく、情報量の多い写真を心がけてみましょう。
※出典:PowerReviews「The State of Apparel & Footwear Shopping in 2022」
リユース販売では状態を伝える役割もある
中古品やリユース商品を扱う場合、写真は単なるイメージ作り以上の役割を担い、「傷や汚れがどの程度か」、「付属品は揃っているか」など、商品のリアルな状態を正確に伝えることが不可欠です。
たとえばメルカリでは、実際に出品する商品の状態がわかる画像の掲載をガイドラインで求めています。
※出典:メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ「商品の状態がわかる画像を掲載しないこと(禁止されている行為)」
画質が粗く状態が把握できない写真は、購入者に不安を与えるだけでなく、プラットフォームの禁止行為に触れる可能性もあるため、きれいな写真だけでなく、状態が正しく伝わる写真を用意することが、取引の信頼性につながります。
スマホでも十分に対応できる理由
「本格的な写真を撮るには一眼レフが必要」と考えている方もいるかもしれませんが、近年のスマートフォンはカメラ性能が大幅に向上しており、設定や工夫次第で十分に対応可能です。
Shopifyのブログでも、スマホと自然光を活用すれば、プロ仕様に近い高品質な商品写真を撮影できると紹介されています。
※出典:Shopify「How to Master Phone Product Photography」
スマホ撮影の大きなメリットは、画面を長押ししてフォーカスや露出(明るさ)を固定できる点であり、たとえばiPhoneでも、被写体を長押しして「AE/AFロック」を行い、そのまま露出スライダーで明るさを調整できます。
※出典:Apple サポート (日本)「iPhoneのカメラツールを使って撮影を設定する」
オート機能に任せきりにせず、明るさを手動で一定に保つことで写真のばらつきを防ぐことができます。
まず改善したいのは光と照明
物撮りでよくある失敗として、
・写真が暗い
・実物と色味が違う
・影が強すぎる
・背景が散らかる
・不要な反射がある
・ホコリが目立つ
などがあり、これらは多くの方が経験する初心者のつまづきポイントですが、カメラの設定や機材を変える前に、光の当て方を工夫するだけで大部分は改善できます。
このセクションでは、物撮りにおいて最も重要な光のコントロール方法を解説します。
自然光と照明はどちらがよい?

物撮りにおいて、自然光と人工照明にはそれぞれ異なる強みがあり、自然光は、大きな窓から差し込む光を利用することで、商品全体を柔らかく自然に照らすことができます。
一方、人工照明は天候や時間帯に左右されず、いつでも同じ条件で撮影できる再現性の高さが特徴で、 Adobeの解説では、商品単体の写真では自然光は変化しやすいため、スタジオ照明などの人工光のほうが一貫した写真を作りやすいと説明されています。
※出典:Adobe「Product photography: Tips & techniques」
少量の商品を撮影する場合や、自然な雰囲気を出したい場合は窓際の自然光から試してみると進めやすくなりますが、安定した環境で大量の商品を撮影したい場合は、照明器具を活用して環境を固定するのがおすすめです。
白い壁やレースカーテンを活用する
直射日光が強すぎると、商品に不自然な強い影ができたり、明るい部分が白飛びしたりすることがありますが、このような場合は、窓のレースカーテンを閉めてみてください。
太陽光をカーテン越しに当てることで、強い光を柔らかく均一な拡散光に変えることができます。
※出典:Adobe「Diffused light photography: The beauty of soft light」
また、白い壁の近くで撮影すると、壁が光を反射して商品の暗い部分を明るく照らしてくれ、身近な環境をレフ板やディフューザーの代わりとして見直してみることで、写真の質は向上します。
順光・逆光・半逆光の違い

光の当たる方向は、写真の仕上がりを大きく左右する要素で、Nikonの用語解説でも、カメラ側から被写体に向かって当たる順光は被写体に均等に光が当たり、立体感が弱く見えやすいと定義されています。
※出典:Nikon「Photography Glossary」
反対に、被写体の後ろから当たる逆光や、斜め後ろから当たる半逆光を取り入れると、商品に自然な陰影が生まれ、立体感が際立つため、バッグやアパレルなど、厚みや素材感を伝えたい商品には、斜め後ろからの光を活用してみてください。
影を柔らかくする簡単な方法
影が濃すぎると、商品のディテールが見えにくくなってしまいますが、影を和らげるためには、光が当たっている反対側に白いカードやボードを立てる方法が有効です。
※出典:Canon Europe「How to capture perfect product photos」
このひと手間を加えるだけで、輪郭は保ちつつ、影の部分が明るく見えやすい写真に仕上がります。
リングライトやLEDライトは必要?
手軽に明るさを確保できるリングライトは、初心者でも扱いやすく、小さなアクセサリーやコスメの撮影に向いていますが、カメラの正面からの光になるため、のっぺりとした印象になりやすい点には注意が必要です。
商品全体の色や質感を正確に見せたい場合は、明るさを調整しやすい定常光のLEDライトを斜めから当てる方法が効果的であり、光の向きと強さをコントロールできる環境を作ることが、安定した物撮りの第一歩といえます。
あんこを使うだけで写真の印象は変わる
物撮りにおける「あんこ」とは

物撮りの現場で使われる「あんこ」とは、バッグや衣類の中に詰めて形を整える緩衝材や紙などのことで、あんこには鞄の形を整え、未使用時に歪まないようにする大切な役割があると説明されています。
撮影時にもこのあんこを入れることで、本来の立体感や使用時のシルエットを正確に伝えることが可能になります。
バッグ撮影での活用例
とくに布やナイロンなど柔らかい素材のバッグは、何も入れずに置くと潰れてしまい、本来の魅力が伝わらないため、内部にあんこを詰めてマチを広げ、しっかりと自立させることで、購入者は商品のサイズ感や容量をイメージしやすくなります。
※出典:オートリージャパン「ECサイトで鞄を魅力的に見せる商品撮影のポイント」
持ち手が倒れないように工夫することや、底面の厚みを見せることも、バッグをきれいに見せるポイントです。
アパレル撮影での活用例
アパレル商品を床に広げて撮る「平置き撮影」でも、あんこは活躍します。
薄手のシャツやワンピースなどは、そのまま置くと情報量が少なく、平面的な印象を与えがちですが、生地の内側に薄く丸めた紙や緩衝材を忍ばせて、服の襟元や身頃に自然な膨らみができることで、着用時のドレープ感や立体感が視覚的に伝わりやすくなる効果があります。
新聞紙や緩衝材でも代用できる
専用の詰め物がなくても、身近なアイテムであんこは代用可能で、通販で送られてきたプチプチ(気泡緩衝材)やエアクッション、不要になった新聞紙などを丸めるだけで、十分な効果が得られます。
新聞紙を使う場合は、インクが商品に色移りしないよう、ビニール袋に入れてから詰めると安心ですし、コストをかけずに商品の見栄えを大きく向上させられる手段なので、ぜひ撮影の準備に取り入れてみてください。
実際に、京都の老舗店「にしきの」様では、シュレッダー紙を袋に詰めたあんこで、撮影を行っているそうです。
100均や身近なもので撮影環境は作れる
白いカラーボード

撮影の背景やレフ板として、100円ショップのカラーボードは非常に重宝します。
ダイソーなどの店舗では、撮影に適したサイズの白いボードを手軽に入手できます。
これを商品の背面や底面に敷けば、余計なものが映り込まない清潔感のある背景が完成し、また、光の当たる反対側に立てておけば、光を反射させて影を柔らかくする簡易レフ板としても機能します。
トレーシングペーパー

窓からの光や照明が強すぎるときは、トレーシングペーパーを活用してみましょう。
ダイソーでもA4サイズのトレーシングペーパーが販売されており、これをライトの前に一枚挟むだけで、強い光が拡散されて柔らかくなります。
※出典:ダイソーネットストア「トレーシングペーパーA4サイズ15枚入り」
光のムラや強すぎる影を抑えるためのディフューザーとして、低コストで高い効果を発揮するアイテムです。
つっぱり棒とクリップ

背景の布や大きな紙を固定する際には、つっぱり棒とクリップの組み合わせが便利です。
壁と壁の間や棚の間に長めのつっぱり棒を渡し、そこに大きめの布や模造紙をダブルクリップで留めて垂らすだけで、簡易的な撮影用の背景セットが組み上がります。
背景と底面の境目をカーブさせるように布を敷くことで、空間の奥行きを感じさせない、プロのスタジオのような仕上がりを目指せます。
撮影用LEDライト

小物を撮影する際の補助光として、小型の撮影用ライトも役立ちます。
100円ショップでも、調光可能な小型LEDライトが手に入るようになっています。
室内の照明だけでは少し暗いと感じる場合や、アクセサリーや時計の細部を明るく引き立てたい場面で、ピンポイントに光を足すツールとして活用してみてください。
まず揃えたい簡易セット

これから撮影環境を整える方は、以下のアイテムから揃えるとスムーズです。
| グッズ | 使い方 |
|---|---|
| カラーボード | 背景・レフ板 |
| トレーシングペーパー | 光を柔らかくする |
| クリップとつっぱり棒 | 背景の固定 |
| 回転台 | 動画・360度撮影 |
| 透明収納ケース | 撮影小物整理やホコリよけ |
これらのアイテムを窓際の明るいスペースに設置するだけで、高額な機材がなくても安定した品質の写真を量産できる環境が完成し、とくに回転台や収納ケースなどは、撮影準備や片付けの効率を上げる実務的なアイテムとして役立ちます。
商品ごとに撮影のポイントは変わる
アパレル
アパレルの撮影では、全体像と質感、そして状態を正しく伝えることが優先され、Shopifyの解説にあるように、衣類の皺やホコリは画像の印象を大きく損ねるため、撮影前にアイロンやスチーマーで整え、ホコリを取り除く準備が欠かせません。
※出典:Shopify「How To Take Clothing Photography for Your Online Store in 2025」
平置き、ハンガー掛け、トルソーなど、商品の素材やデザインに合わせて一番シルエットがきれいに見える方法を選択してみてください。
バッグ
バッグの撮影は、形状や収納力が伝わるアングルを意識し、あんこで形を整えたうえで、正面、斜め、背面、底面、そして内側のポケット構造などを順に撮影します。
とくに底面の画像は、マチの広さや擦れ具合を確認するために重要な情報となるため、購入者が実際に手に取って裏返すような視点で、必要なカットを網羅していくと親切です。
時計・アクセサリー
時計やアクセサリーは、金属やガラスの反射が最大の課題となり、Shopifyのジュエリー撮影のコツでも、白いフォームボードなどを使って光を柔らかくし、不要な映り込みを防ぐ工夫が推奨されています。
※出典:Shopify「How To Photograph Jewelry: Tips for Product Photography and Lighting」
対象の周りを白いボードやカードで囲い、暗い影や部屋の風景が商品に反射しないように環境をコントロールすることが、質感を高める鍵となります。
フィギュア・小型雑貨
フィギュアや小型の雑貨は、立体感や細かい塗装、付属品の有無を伝えることが求められ、光を均一に回すために、四方を半透明の素材で囲ったライトボックス(撮影ブース)を利用すると、不要な影を消して細部までクリアに撮影できます。
※出典:Adobe「Product photography: Tips & techniques」
正面からのカットに加えて、顔のアップや背面のデザイン、付属パーツを一列に並べた写真を添えると、商品の全体像がより伝わりやすくなります。
リユース販売で意識したい写真の考え方
盛る写真より伝わる写真
リユース品や中古品の販売においては、商品を実物以上に美しく見せることよりも、ありのままを誤解なく伝えることが重要視されます。
メルカリの公式コラムでも、写真を過度に加工してきれいに見せるのではなく、商品のリアルな状態がわかる画像を掲載することが求められています。
※出典:メルカリ Column「メルカリ出品アイテムの写真を綺麗に撮るポイントって?機材不要で今すぐできる方法をチェック!」
実物の色味や使用感を正確に反映した写真は、購入者の期待値と実物のズレをなくし、結果としてスムーズな取引につながります。
傷や汚れはどのように見せる?
中古品にある傷や汚れは、隠さずにしっかりと見せることがトラブル防止の基本ですが、撮影する際は、いきなりダメージ部分のアップだけを載せるのではなく、まずは商品の全体像を見せ、次にダメージのある箇所が全体のどこに位置するかを写し、最後に詳細なアップ写真を配置する流れが効果的です。
位置関係と程度の両方をセットで提示することで、購入者は商品の状態を正確に把握し、納得したうえで検討を進めることができます。
トラブル防止につながる写真とは
取引後のクレームや返品を防ぐためには、事前の情報提供が大きな意味を持ち、色味の認識違いを防ぐために複数の光源(蛍光灯と自然光など)を混ぜないことや、欠品がないように付属品を一枚の写真に収めることなどが挙げられます。
また、家電や時計などの動作品であれば、電源が入っている状態や画面が表示されている写真を含めると安心感が増すため、言葉だけで説明しきれない部分を写真で補完する意識を持ってみてください。
よくある質問(FAQ)
スマホだけでもきれいな物撮りはできますか?
十分に可能です。
最近のスマホカメラは性能が高く、明るい窓際で自然光を取り入れ、露出(明るさ)を固定して撮影するだけで、きれいな写真を撮ることができ、三脚を使って手ブレを防ぐと、より仕上がりが安定します。
リングライトは必須ですか?
必須ではありません。
アクセサリーなどの小物撮影には便利ですが、大きな商品では光が平坦になりがちなため、まずは自然光や白いボードを使ったレフ板から試し、必要に応じて補助光として取り入れることを検討してみてください。
あんこは何を使えばよいですか?
特別な素材を用意する必要はありません。
不要になった新聞紙をビニール袋に入れたものや、通販で届いたエアクッション(プチプチ)などが手軽に活用できますので、商品の内側に詰めて、自然な厚みや形が出るように調整してみましょう。
背景は白でなければいけませんか?
必ずしも白である必要はありませんが、白や淡い無地の背景は、商品そのものの色や形に視線を集めやすくする効果があるため、特別な演出意図がない場合は、100均のカラーボードなどを使ってシンプルな白背景から始めるのがおすすめです。
まとめ
ここまでの内容を整理すると、以下のようになります。
・自然光と白いボードを活用して、光の向きと影を柔らかく調整する
・バッグや服は「あんこ」を詰めて立体感とシルエットを整える
・リユース販売では、実物の色味や傷の状態が正確に伝わる構成を意識する
商品登録フローに課題を感じている場合は、撮影環境の固定化から見直してみるのも一つの方法です。
撮影ルールが揃うと、写真だけでなく商品説明や状態ランクの基準も揃いやすくなり、出品数が増えてきた場合は、商品登録や在庫管理も含めて運用ルールを整理してみると進めやすくなります。
ワサビスイッチLITE(https://wasabi-inc.biz/world-switch/lite/)のような仕組みを活用すると、撮影後の商品登録や在庫管理まで整えやすくなります。
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