SKU・在庫管理

【2026年最新版】在庫管理とは?目的や役割、在庫・仕入れ・資金繰りの基礎知識を初心者向けに解説

SKU・在庫管理リユース・越境 現場ガイド 作成 2026-08-12

これからリユース販売を始める方や、始めたばかりの方の中には、

「在庫が残ったらどうしよう」
「どれくらい仕入れればいいのだろう」
「売れているのにお金が増えない」

と感じている方もいるのではないでしょうか。

リユース販売を始めたばかりの頃は、仕入れや販売の判断が難しく、こうした悩みを抱えるのは自然なことですが、本質的な考え方を整理しながら進めることで、管理のしやすさは少しずつ高まります。

本記事では、在庫を「まだ現金になっていない資産」と捉え、初心者がまず知っておきたい在庫管理の基本や、リユース販売ならではのポイントについて整理します。

在庫とは?まず知っておきたい考え方

在庫は「まだ現金化されていない商品」

在庫と売上は同じではない

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多くの方が、商品を仕入れた時点で売上への準備が整ったと考えがちですが、手元にある在庫自体は、まだ売上ではありません。

商品は実際に販売されて初めて売上として計上され、現金となり、手元にある在庫は、販売に使う資金が形を変えて一時的に留まっている状態といえます。

在庫は資産だが現金ではない

在庫とは、現金が商品に姿を変えている状態です。

たとえば10万円で商品を仕入れた場合、その10万円が消えたわけではなく、現金が在庫という形に変わっただけですが、在庫のままでは仕入代や家賃の支払いには使えず、販売されて初めて再び現金に戻ります。

手元に在庫がたくさんあっても、自由に使える資金が減って資金繰りを圧迫してしまうことがあるため、在庫は資産でありながら、現金とは別物として管理しておくと安心です。

※出典:J-Net21「在庫を多めにもつことの悪影響について教えてください。」

個数だけではない。「在庫管理」の重要な目的 ★

在庫管理にはさまざまな目的があり、その中でもリユース販売では、いつ現金に戻るかを把握する視点が重要になります。

過剰在庫や欠品を防ぐため

過剰在庫とは、需要を超えて商品を抱えすぎている状態のことであり、リユース品の場合、売れ残りが続くとトレンドの変化によって価値が低下するリスクが高まる傾向があります。

※出典:J-Net21「過剰在庫を見直す」

一方で、在庫が少なすぎると、顧客が求めている時に商品を提供できず、欠品による販売機会の損失や在庫ズレによる売り越しなどのトラブルも懸念されます。

商品の状態を把握するため

在庫管理のもう一つの重要な目的は、商品の品質をコントロールすることです。

長期間保管している間に、商品が劣化してしまう可能性があるため、定期的に商品の状態を確認し、適切な品質を保つことが見逃せない点です。

※出典:Square「いまさら聞けない!?在庫管理の基本知識」

なぜ在庫が悩みの種になりやすいのか

どれくらい仕入れるべきか分かりにくい

適正在庫を考える目安はありますが、実際の販売状況によって必要な量は変わる上、競合の状況などによっても需要は変動するため、まずは数字を当てにいくよりも、実際の売れ方を見ながら修正していくアプローチが有効です。

最初は少量から始め、どの商品がどれくらいのスピードで売れるかを観察しながら、仕入れのバランスを整えることを優先してみましょう。

売れ残ると資金が止まる

商品が長期間売れ残ると、仕入れによる支出だけが先に発生し、販売による収入が入ってこないため、結果として運営上の資金繰りを悪化させるおそれがあり、長く保管すればするほど、保管場所の費用や管理の手間がかさみます。

また、商品の価値が下がり、値下げや処分が必要になることも考えられ、同じ利益率の商品でも、現金化のスピードによって運営の負担は大きく変わるといえます。

利益が出ていてもお金が足りなくなることがある

ここで押さえておきたいのが、帳簿上の利益と手元の現金(資金繰り)は異なるという点です。

たとえば、10万円分の商品を仕入れ、12万円で販売できそうな場合、帳簿上では利益が出る見込みとなりますが、販売されるまでは現金は戻りません。

在庫が増え続けると、利益が出る見込みでも手元資金が不足することがあるのです。

※出典:日本政策金融公庫「上手な資金繰り方法」

現金化のタイミングを見る重要性

利益が出ているのに手元にお金がない事態を防ぐには、売れたかどうかだけでなく、現金化のスピードを意識することが、安定した運営につながります。

リユース販売の在庫管理が難しい理由

一点物が多い

同じ商品でも状態が異なる

リユース品は、新品と異なり、一つひとつ状態が違うという特徴があります。

同じブランドの同じ商品であっても、傷の有無や色褪せの程度、付属品の揃い具合によって価値が大きく変わります。

※出典:zaico「リサイクルショップの在庫管理の特徴と在庫管理システムが良い理由」

個別管理が必要になる

そのため、「この商品が何個あるか」というまとめ方ではなく、商品ごとに管理番号を振って個別に追跡する管理が求められます。

古物商の帳簿においても、品目欄は一品ごとに記載し、具体的な特徴や傷など識別につながる情報を記載することが定められています。

※出典:警視庁「帳簿の様式」

商品状態が価値に直結する

保管方法も重要な管理項目

中古品は、保管している間の状態変化が販売価格に直接影響するため、保管状態が悪く劣化してしまえば、価値は下がってしまいます。

商品の価値を保つための適切な保管方法も、在庫管理の一環といえます。

付属品や状態記録の重要性

また、出品時には商品の状態を適切に設定し、写真や説明文で正しく伝えることも見逃せない点です。

お客さまが実物を見られないオンライン販売などでは、商品の詳細が伝わる写真や状態設定が重要です。

※出典:メルカリガイド「メルカリ出品までの流れ・売り方」

販路によって売れ方が異なる

モールごとの特徴を把握する

リユース販売では、実店舗や複数のオンラインモールで併売することがよくあります。

しかし、モールによって利用する客層や検索されやすいキーワードが異なるため、同じ商品でも売れやすい場所やタイミングが変わってきます。

在庫ズレへの注意

複数販路で販売する場合、実店舗で売れた商品がオンラインで販売されたままになる事態に注意が必要で、ネットショップ上の表示個数と実際の保管個数がズレていると、注文後の欠品キャンセルを引き起こすおそれがあります。

※出典:STORES Magazine「ネットショップ在庫管理のコツ|効率化の手順と実店舗連携の方法を徹底解説」

初心者がまず意識したい在庫管理のポイント

少量から始めて売れ方を観察する

利益より回転を意識する

最初は「どれだけ利益が取れるか」よりも、「どれくらいの期間で現金化できるか」という回転を意識することが大切です。

少ない数で回しながら市場の反応を見ることで、仕入れの精度は徐々に上がっていきます。

売れるスピードを見る

在庫回転率とは、一定期間に在庫が何回入れ替わったかを見る考え方です。

難しく考える必要はなく、「何日くらいで売れたか」を記録するだけでも十分であり、よく売れている商品とそうでないものを見分ける基準を育ててみましょう。

※出典:Square「在庫回転率とは?在庫回転率を上げて経営効率をアップさせる方法5選」

在庫期間を記録する

仕入日を残す

在庫管理を難しく考えすぎず、まずは仕入日を記録することから始めてみましょう。

仕入日、仕入額、商品名、保管場所などを残しておくだけで、状況はぐっと把握しやすくなります。

いつからある在庫か把握する

「在庫が何個あるか」という視点に加えて、「いつからある在庫か」を見る習慣をつけてみてください。

定期的に見直すことで、長く滞留している商品にいち早く気付けることができます。

売れなかった場合の出口を決めておく

値下げ

売れ残った商品は、いつまでも保管するのではなく、早めに出口を決めておくことが重要です。

一定期間が過ぎたら値下げをして、現金を回収する仕組みを作っておきましょう。

セット販売

単体では売れにくい商品でも、他の人気商品とセットにして販売することで、魅力を高める方法があります。

別販路での販売

今のモールで反応が薄い場合は、別の販売チャネルへ出品し直すのも一つの手段であり、複数の出口を仕入れの段階で想定しておくと、過剰在庫のリスクを和らげることができます。

管理方法はシンプルでもよい

最初はExcelでも問題ない

初めから高機能なシステムを導入する必要はなく、商品数が少ないうちは、費用がかからず自由度が高いExcelやスプレッドシートを使ったシンプルな管理でも十分に機能します。

※出典:STORES Magazine「ネットショップ在庫管理のコツ|効率化の手順と実店舗連携の方法を徹底解説」

商品数が増えたら仕組み化を検討

ただし、手入力による管理は、事業が成長し複数人で作業するようになるとミスや在庫ズレが起きやすくなります。

その段階になったら、在庫管理システムの導入など、管理方法を見直してみるとスムーズです。

FAQ

Q. 在庫があるのにお金が足りなくなるのはなぜですか?

A. 在庫は資産ですが現金ではなく、仕入れの支払い後・販売代金の回収前に止まっている状態だからです。

Q. どれくらい仕入れればよいですか?

A. 固定の正解はなく、販売予想や回転率を見ながら決めます。

最初は少量で回しながら修正すると進めやすくなります。

Q. 利益が出ているのに苦しいのはなぜですか?

A. 帳簿上の利益と手元資金は別物で、在庫が増えると利益が大きく見えても現金は減っていることがあるためです。

Q. 売れ残った在庫はどうすればよいですか?

A. 値下げ、セット販売、別販路での販売など、早めに出口を決めておくのが基本です。

Q. Excel管理でも問題ありませんか?

A. はじめは可能ですが、複数人編集や販路拡大ではズレが起きやすく、売上連動型ツールの方が安定します。

Q. リユース販売の在庫管理はなぜ難しいのですか?

A. 一点物が多く、状態・付属品・所在・相場変動まで個別に見ていく場面が多いからです。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、以下のようになります。

  • 在庫は「まだ現金化されていない資産」であり、長期間持つと資金繰りに影響する
  • リユース販売は一点物が多く、個別の状態管理や販路ごとの動きを把握しておくと進めやすい
  • 最初は少量で仕入れ、在庫期間を記録しながら売れるスピードを見るのが大切

まずは手元にある在庫がいつ仕入れたものかを確認してみましょう。

在庫回転、売れ筋分析、そして販路ごとの売れ方など、こうした内容は実際に販売を続けながら現場で学ぶ部分も多くあります。

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