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【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.48 アメリカ(ロサンゼルス)編4

お知らせコラム海外リユース探訪記2025-02-17

この連載は、世界を股にかけた循環型社会を作るために、弊社代表の大久保が見てきた海外のリユース情報や旅行記をお届けするコラムです。
最新の連載はリユース経済新聞の紙面で読むことができます。

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ロサンゼルス(L.A.)でも特に規模の大きい「ローズボウル・フリーマーケット」。アメリカンフットボールの会場で有名ですが、毎月第二日曜日の開催日には大規模フリーマーケットの会場として多くの参加者が訪れます。

L.A.が誇る2大フリマを比較
北のローズボウル、南のローディアム

アメフト会場で開催超巨大フリマ

ローディアムでは大半がケースのまま置かれている

各地からやってくる人々の自動車で、周辺の道路は混雑気味。出品者は多くのお客に商品を売るビッグチャンスなので、まだ日も昇っていない早朝から大忙しでワゴンから品を出し、販売ブースの準備をしています。

そうして明るくなりはじめたころ、入場口でチケットを購入したお客が続々と入場し、イベントが本格的にスタート。会場内で販売される品は、アクセサリー類や美術品、古いカメラに電化製品、錆びた工具類などなど何でもあり。

高級ブランド品もありましたが、よく見てみると真っ赤なニセモノだったりします。グッチやらルイ・ヴィトンやらのバッグをこういった場所で購入するのは得策ではなさそうですね。むしろ狙い目は古着。日本で2万円程で取引きされるものが安値で売られていました。とはいえ、その中にニセモノが混じっている可能性もまたゼロではないのですが…。

(左)どちらのマーケットでも見かけた工具類
(右)ローズボウルでは絵画の出品も多い

「コア」な空気が漂うジャンクフリマ

もうひとつの大規模フリマが、南に位置するトーランスの「ローディアム・オープンエア・マーケット」です。ローズボウルのライトな雰囲気に比べ、こちらは玄人向けといったところ。出品者は、主にメキシコ等から訪れる人々で、現地で仕入れた品を売っています。

ローズボウルとは異なり、品々が段ボールに入れられたまま並べられている(というか置かれている)ローディアムの風景は、いかにも「コア」な空気。ガラクタ市然としています。販売品も混沌としており、ぐちゃぐちゃに積まれた古着の山、子どもが描いたような絵皿に、なつかしのブラウン管モニターやビデオデッキなど、幅が広すぎるぐらいです。ローズボウル同様、工具類はよく見かけ、種類も数も、とにかく豊富でした。昨今、発展途上国への工具輸出、あるいは寄付を行うことが盛んですが、こういった場所からも流れてきているのでしょうか。

およそ380万人が暮らす大都市L.A.には、昔ながらの古着ビジネスや、アニメやゲーム等のサブカルチャーにかかわるビジネスもありました。その中に「ひょっとしたらできるかも?」と感じたものはあったでしょうか。リユース事業で成功するならば、L.A.を拠点にアメリカン・ドリームを狙うのもよいかもしれません。


株式会社ワサビ
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユースのキャリアは前職の小さな古着屋からスタートし、EC興隆期前にノウハウを積み重ね、楽天市場中古部門の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。現在は日本だけでなく海外 × リユース × technologyこの3つに特化した一元管理システムの開発から、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大中

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