お知らせ

【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.72 スペイン王国編1

お知らせコラム海外リユース探訪記2026-01-28

この連載は、世界を股にかけた循環型社会を作るために、
弊社代表の大久保が見てきた海外のリユース情報や旅行記をお届けするコラムです。
最新の連載はリユース経済新聞の紙面で読むことができます。

これまでの連載はこちらをご覧ください>>

今回やってきたのは、情熱の国スペイン。スペイン経済は観光産業による比重が非常に高いことはご存知でしょうか。例えば2018年の年間外国人旅行者数は約8200万人で、870億ユーロ(当時換算で約11兆円)もの消費総額がもたらされました。新型コロナウイルスの脅威が弱まった現在、観光産業は再び活気づき、2023年には過去最高となる8500万人以上の年間外国人旅行者数を記録しました。

国際慈善活動団体の古着回収
衣類回収量は年間約1万9000トン

リサイクル衣料
驚異の物量

HUMANAは世界29の国や地域で活動している

今まで探訪したヨーロッパ諸国と同様、スペインにもたくさんのリユースショップがあります。元々スペインという国は福祉やリサイクル等の事柄に対してとても熱心です。たとえば、美術館やコンサートは無料ないし格安になる時間帯があらかじめ設定されており、街中には古紙やビンの回収ボックスが設置されています。

有名なのが「HUMANA」という、主にアフリカや南米等の環境保護や人道支援を行っているNGOです。国内には彼らが運営する古着店が50以上、それ以外にも街中に古着回収ボックスが5000個以上設置されています。

通りやお店等いたるところに設置されているこの緑色のボックスによって、年間約1万9000トンもの古着が回収されているそうです。これは実に東京タワー(4000トン)の4倍以上、スカイツリー(3万6000トン)の約半分にも達する量であり、いかに多くの人々が古着回収に積極的かが伺えるでしょう。だからこそ、リユースショップの運営も盛んなのだと思われます。

NGO運営ショップ
ピック需要も

HUMANAがマドリードに展開している店舗「HUMANA Vintage」を訪問しました。地下フロアもあり、品ぞろえも豊富です。

商品の価格も安価なようで、リーバイス501、20ユーロ(2024年2月時点で3500円)であり、そこからさらに30%オフとのこと。状態のよい人気アイテムを見つけることができれば、なかなかいい収入源になりそうです。

在庫は寄付によって賄っているとのことですが、501に関してはかなり数が揃っていたので、ひょっとするとこういったものはどこかから仕入れているのかもしれません。実際、私が訪れた際にもピック目的で来店したと思われるお客さんを見かけました。

情熱の国スペインは、リユースビジネスに関しても他国とはまた違った熱意で取り組んでいました。特筆すべきは、中小規模のリユースショップがストリートにて多数営業し、各店それぞれのこだわりを見せつつビジネスを展開しているということ。

スペインでは「リユース」や「リサイクル」の概念が人々の間で浸透しており、リユース品を売買することによる抵抗感もほとんどないように見受けられました。

紙パッチ付きのリーバイス501もお手頃価格で販売

株式会社ワサビ
代表取締役 大久保裕史(オオクボ・ヒロシ)
1975年大阪府出身。リユースのキャリアは前職の小さな古着屋からスタートし、EC興隆期前にノウハウを積み重ね、楽天市場中古部門の初代ショップ・オブ・ザ・イヤーを2年連続受賞。2012年に株式会社ワサビを創業。現在は日本だけでなく海外 × リユース × technologyこの3つに特化した一元管理システムの開発から、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大中

SEARCH

ARCHIVES