拼多多(Pinduoduo/ピンドゥオドゥオ)について
海外EC調査部2021-06-02
ワサビの海外EC調査部です。
今回は、拼多多(Pinduoduo/ピンドゥオドゥオ)についてのご紹介します。
目次
店舗の種類
A) 個人店舗
個人で開店できる店舗です。
手続きが便利で、主に自家生産の農業品と工芸品を対象商品としています。
海外商品対象とする個人店舗もあります。
その場合、当該店舗では海外商品のみでの経営になります。
B) 自営業者店舗
自営業者が開店できる店舗です。
個人店舗とほぼ同じです。
C) 企業店舗
企業資質証明でしか開店できません。
営業できる商品範囲は個人店舗よりはるかに広く、プラットフォームキャンペーンが行われた時にも個人店舗より優先順位が高くなります。
1.旗艦店
自分がブランドを保有している、もしくは商標権利者から専用実施権(独占的販売の許諾)が与えられた店舗です。
2.専売店
商標権利者から通常実施権(一般の商品販売の許諾)が与えられた店舗です。
一ブランドの商品だけを取り扱います。
3.専営店
商標権利者から通常実施権(一般の商品販売の許諾)が与えられた店舗です。
一種の商品を取り扱い、複数のブランドの商品販売権を持っています。
D)「多多国際」
海外企業が開店する店舗で、海外商品を対象としています。
(海外から直接郵送された商品のみ販売する店舗が対象です。)
開店手順
A)個人店舗
要件
- 中国の身分証明書を持っていること
- 中国の携帯番号を持つこと
- 食品類を販売する場合は商標ライセンス証明書や銀行口座に関する書類が必要
- 海外商品を対象とする場合は商品品質証明や輸入に関する書類が必要
開店方法
- Pinduoduoホームサイトから携帯番号でログイン
- 「個人店舗を開店する」を選択する
- 名前、メールアドレス、携帯番号、身分証明書番号、緊急連絡人の個人情報と海外店舗であるか否かを記入・選択する(身分証の写真必須)
- 店舗の名前、対象商品、紹介文、ロゴなどを記入する
- 提出後、審査を待つ
- 審査完了後は契約書を確認し、保証金を支払い完了(保証金は扱い商品によって異なる)
B)企業店舗
要件
- 営業許可証を取得する
(他に営業許可証コード、組織機構コード、納税人識別コード、統一社会信用コードなど企業登録時に受け取った資料も用意) - 法人の銀行口座
- 食品類を経営する場合は食品流通許可証、もしくは食品経営許可証が必要
- 開店企業が生産者である場合は食品生産許可書のみで可
開店方法
- Pinduoduoホームサイトから携帯番号でログイン
- 「企業店舗を開店する」を選択する
- 企業法人の情報と店舗管理者の情報を記入(身分証明書番号、携帯番号など)
- 店舗の名前、対象商品、紹介文、ロゴなどを記入する
- 営業許可証や食品流通許可証などの証明書類についての写真をアップ(営業許可証コード、組織機構コード、納税人識別コード、統一社会信用コードなども用意)
- 販売予定の商品の情報もこの段階で記載しておくと審査にスムーズ
- 提出後、審査を待つ
- 審査完了後は契約書を確認し、保証金を支払い完了(保証金は扱い商品によって異なる)
C)「多多国際」
要件
- 開店する企業は海外で登録した企業でなければならない
- 企業の取締役代表の身分証明書と店舗管理人の身分証明書
- 商品の発送地は海外であること(もしくは国内の保税倉庫から発送)
- 商品発送に使う税関・保税倉庫の情報
- 中国税関で登録された企業情報
- 自信のブランドを経営する場合:海外での商標登録証明書類
ライセンスを持つ他のブランドを経営する場合:ライセンス証明書類、もしくは企業が仕入れ会社の証明
保証金と手数料
保証金
- 個人店舗:
基本は2,000元(約34,000円)で、果物や野菜と美容品などを経営する場合は10,000元(約170,000円) - 企業店舗:
基本は1,000元(約17,000円)で、果物や野菜と美容品などを経営する場合は10,000元(約170,000円) - 海外商品を対象とする店舗と「多多国際」:基本は10,000元(約170,000円)
取引手数料(キャッシング手数料)
基本0.6%で、プラットフォーム手数料はありません。