海外市場 / EC調査部

Etsyとは?日本からの出品条件・手数料・Payoneer受取と始め方

海外市場 / EC調査部 作成 2021-11-25

Etsy(エッツィー)は、作り手の商品やヴィンテージ品、クラフト素材などを販売できる海外マーケットプレイスです。日本からもショップを開設できますが、一般的な中古品なら何でも出品できるわけではありません。

リユース事業者は、まず在庫がEtsyの出品条件に合うかを確認しましょう。ハンドメイド作品を扱う場合は、制作・デザインへの関わりを説明できることも大切です。

海外へ販路を広げる際は、商品への関心だけでなく、送料を含む購入者の総額と販売後に残る利益を確認する必要があります。

この記事では、Etsyの特徴、販売できる商品、日本からの開店と売上受取、主な手数料、複数販路の在庫管理を解説します。

Etsyとはどんなサービス?

人とモノをつなぐマーケットプレイス

Etsyは、2005年にニューヨークのブルックリンで誕生したオンラインマーケットプレイスです。
企業としてのミッションに「Keep Commerce Human(コマースを人間らしく)」を掲げており、機械化が進む現代においても、人と人とのつながりをビジネスの核心に据えています。

Etsyにはハンドメイド作品、製造から20年以上経過したヴィンテージ品、クラフト素材などが集まっています。出品可否は商品の種類と、出品者が制作・デザイン・選定などにどう関わったかによって決まります。

※出典:Etsy, Inc.「What is Etsy?」
https://www.etsy.com/jp/about 

AmazonやeBayとの違い

他の有名なグローバルプラットフォームとは、商品の性質や強みが根本的に異なります。

販路を比べる際は、商品のカテゴリー、販売形式、手数料、配送条件を確認します。Etsyでは独自のクリエイティビティスタンダードがあるため、別のECサイトに出品できる商品でも、そのままEtsyへ出せるとは限りません。

制作過程や素材、年代、選定理由を商品情報として伝えられることがEtsyの特徴です。ただし、ストーリーだけで売れるとは限りません。写真、状態、価格、配送条件も合わせて購入者が判断できるようにしましょう。

なぜ今Etsyが注目されているのか

サステナブル・意味消費の広がり

Etsyでの販売を検討するなら、素材や制作方法にこだわる購入者へ、どの情報を伝えられるかを考えます。

例えばアップサイクル作品は、元の素材と加工内容を写真で示すと、完成品の特徴を伝えやすくなります。環境配慮の説明は、実際に確認できる材料や工程に基づいて記載しましょう。

商品への関心や購入価格はカテゴリーごとに異なります。需要が増え続けると決めつけず、類似商品と送料込みの価格を調べ、少数の出品で反応を確認する方法が現実的です。

クリエイターがビジネスを展開する時代に

インターネットやSNS、さまざまなツールの普及により、個人が世界に向けてダイレクトに発信し、ビジネスを展開できる時代になりました。

個人や小規模事業者でも、自分の作品を紹介して海外から注文を受ける選択肢があります。一方で、制作時間、問い合わせ、発送までを含めて続けられる販売量を決めておきましょう。

翻訳ツールは説明文作成の補助になります。ただし、中古品の傷や寸法、素材などを正しく伝える責任は出品者にあります。画像の加工で実際の状態を隠さず、公開前に内容を確認してください。

Etsyで売れる理由とは?

世界中にファンがいるマーケット

Etsyには多くの購入者がいますが、プラットフォーム全体の規模と個別商品の需要は分けて考えます。

Etsyの2025年通期決算によると、2025年末のEtsyマーケットプレイスのアクティブ購入者は8,650万人でした。これは市場全体の指標であり、特定の商品が売れることを保証する数字ではありません。

国内で需要が少ない商品でも、海外向けの販売を試す余地はあります。購入者が使う商品名、素材、用途をタイトルや説明に含め、閲覧・お気に入り・注文の反応を確認しましょう。

出典:Etsy, Inc.「Reports Fourth Quarter and Full Year 2025 Results」
https://investors.etsy.com/news-events/press-releases/detail/218/etsy-inc-reports-fourth-quarter-and-full-year-2025-results#:~:text=Active%20sellers%20

ギフト・一点もの需要の強さ

Etsyを訪れる購入者の多くは、特別なギフトを探すという明確な目的を持っています。

ギフト向け商品では、贈る相手、用途、サイズ、梱包内容、発送までの日数が購入判断に役立ちます。着物の生地を使った小物なら、素材の状態と加工後の寸法を示し、記念日までに届くか判断できる情報を添えましょう。

中古の着物をそのまま販売する場合は、ヴィンテージとしての年代条件を確認します。加工して作品にする場合は、実際に行った制作工程を説明します。着物や和柄という理由だけで高値になるとは限らないため、費用を含めた価格検証が必要です。

低コストで始められる

新しいプラットフォームへの挑戦を考える際、初期費用やランニングコストは誰もが気になるところです。

標準のEtsyショップでは月額サブスクリプションへの加入は必須ではありません。ただし、開店時には画面に示される一度限りの返金不可のセットアップ費用があります。出品料は1商品につき0.20米ドルで、売れなくても発生し、出品期間は4か月です。更新時にも出品料がかかります。

販売時の取引手数料は商品価格と送料・ギフト包装料に対して6.5%です。日本のEtsy Payments決済手数料は6%+0.30米ドルで、取引手数料とは別にかかります。適用税、広告費、通貨換算、Payoneerの費用も確認し、商品原価・制作時間・梱包配送費を含めて利益を試算しましょう。詳しくは公式の手数料規定と国別決済手数料をご覧ください。

※出典:Etsyヘルプセンター「Etsy での販売にかかる手数料と税とは?」
https://help.etsy.com/hc/ja/articles/115014483627

Etsyで販売できる商品ジャンル

ハンドメイド

Etsyの看板であり、最も活発に取引が行われている中心的なジャンルです。

自分で制作したアクセサリーや衣類、雑貨などを販売できます。仕入れた既製品を、自分で制作したハンドメイド作品として出品することはできません。

自分がデザインし、生産パートナーに製造を依頼する商品では、パートナーを開示する必要があります。自作・自分のデザイン・ヴィンテージ・素材などのどの条件に該当するかを、公式スタンダードで確認してください。

ヴィンテージ

歴史を刻んだ古い商品も、Etsyでは非常に人気のある強力なジャンルです。

ヴィンテージとして出品するには、製造から少なくとも20年以上が経過している必要があります。
アンティークの腕時計、レトロな古着、歴史を感じる家具などが活発に取引されています。

ヴィンテージ品では、年代を裏付けるタグ、刻印、資料、仕入れ経緯などを整理し、実物写真と状態を示します。Etsyから年代や素材などの追加情報を求められる場合があります。単にヴィンテージ風の新しい既製品を仕入れて売ることは、この条件に該当しません。

※出典:Etsy「Etsyのクリエイティビティスタンダード」
https://www.etsy.com/legal/creativity

クラフト素材・デジタル商品

完成された作品だけでなく、何かを作るための素材や道具も大きな市場を形成しています。

ビーズ、布地、創作に使うキットなどの素材・道具も対象になり得ます。ただし、一般的な日用品すべてがクラフト素材になるわけではありません。出品前に用途とカテゴリーの条件を確認しましょう。

自分でデザインした図案やテンプレートなどのデジタル商品も販売できます。物理的な配送費はかかりませんが、制作・更新・問い合わせの時間と各種手数料は残ります。ファイル形式、必要なソフト、利用範囲を明記して購入後の行き違いを減らしましょう。

日本人でもEtsyで売れるのか?

Made in Japanの強み

日本の素材や制作技法を、商品の具体的な特徴として伝えることはできます。ただし、日本の出品者というだけで有利になるとは限りません。

和風の雑貨やアップサイクル作品なら、使用した生地、縫製、実寸、手入れ方法などを示します。中古素材を使う場合は、シミや色むらなども写真と説明に含めてください。

日本からの発送と日本製であることは別です。原産国や制作場所の表示は、実際の商品に合わせましょう。購入者は配送日数や送料も含めて比較するため、発送元だけを強みと考えないことが大切です。

日本からの出品環境

かつては、海外のプラットフォームを利用する際に決済や言語のハードルが高い時代もありました。

日本はPayoneerを通じたEtsy Paymentsの対象国です。EtsyからPayoneerへの入金は米ドル(USD)で行われ、入金可能な資金は毎月曜日に送られます。その後の日本の銀行口座への引き出しはPayoneer側で行います。日本円での商品価格設定と、売上の受取通貨は区別してください。公式のPayoneer受取案内で換算や引き出し費用も確認しましょう。

商品情報は購入者の言語へ自動翻訳されますが、ショップに設定した言語と入力する言語を合わせることが重要です。自分で追加した翻訳は自動翻訳より優先されます。傷や寸法、納期などの重要な説明は、翻訳後にも意味が伝わるか確認しましょう。ショップ言語の公式案内も参考にしてください。

Etsyの始め方(登録〜出品まで)

開店前に、対象商品の条件、本人確認に使う情報、請求用カード、受取口座、送料と発送日数を準備します。

パソコンのウェブブラウザーでEtsy.com/sellへ進み、ショップの言語・国・通貨・名前を設定します。商品を登録し、日本向けのPayoneer連携など受取設定と請求情報を入力します。画面に表示されるセットアップ費用、本人確認、二段階認証の手続きを済ませ、ショップを公開します。通貨は換算費用も踏まえて選んでください。

開店の設定はパソコンのブラウザーで行い、開店後はEtsy Sellerアプリでも管理できます。初めて出すヴィンテージ品なら、年代の根拠、傷の写真、実寸、梱包後重量、配送先別の送料を一式用意しておくと、登録時の不足を減らせます。

※出典:Etsyヘルプセンター「Etsy ショップを開店するには」
https://help.etsy.com/hc/ja/articles/115015672808

Etsy運用でぶつかる課題とは?

在庫・受注管理の限界

販売件数や販路が増えたときは、在庫と受注の更新手順を見直します。

Etsy内で登録数量が売り切れた商品は、自動的にショップから外れます。Etsyで売れるたびに、必ず手動で数量を減らすわけではありません。注意が必要なのは、同じ一点物を実店舗や別のECサイトでも販売する場合です。販売後の公式案内も確認できます。

別の販路で売れた一点物がEtsyに残っていると、二重販売につながります。商品ごとのSKUと在庫の管理元を決め、注文が入った際に他の販路を停止する担当者・手順を定めましょう。数量をむやみに増やして再出品しないことも重要です。

多モール運用の負担

複数販路を利用するときは、それぞれの出品条件を満たす商品だけを掲載します。Etsyと別のモールで販売する商品の範囲を決め、共通の商品IDで管理しましょう。

写真や基本情報を共通管理できても、各販路のカテゴリー、必須項目、禁止商品、送料設定は異なります。一括登録する場合も、公開前の確認手順を残すことが必要です。

手作業なら更新履歴を残し、販売件数が増えたら連携ツールも検討します。商品数と更新時間を測り、導入費用に見合うか比較しましょう。

海外対応のハードル

海外への販売には、国内取引では発生しない特有の高い壁が存在します。

国ごとに複雑に異なる国際郵便の送料設定や、通関手続き、追跡番号の入力作業は、セラーにとって大きな負担です。
また、配送の遅延や商品が届かないといったトラブルが発生した際、海外の顧客への対応も自分で行う必要があります。

問い合わせには、注文番号、発送日、追跡情報をすぐ確認できるようにしておきます。翻訳の補助に加え、返信担当と対応時間を決めておくと、時差のある購入者との連絡を進めやすくなります。

ワサビスイッチ(WASABI SWITCH)でEtsy運用を効率化

在庫管理を改善するには、販売先を絞る、担当者と更新時刻を決める、連携システムを利用するなどの方法があります。まず、どの作業に時間がかかり、どこで更新漏れが起きるかを整理しましょう。

株式会社ワサビの「ワサビスイッチ」は、複数ECモールの商品・受注・在庫を一元管理するシステムです。Etsyとの連携を検討する場合は、現在の対応範囲、契約条件、出品と在庫更新の仕様を相談時に確認してください。

連携システムでは在庫更新の手作業を減らせますが、通信障害や同時注文なども考慮が必要です。連携対象の商品、同期のタイミング、エラー時の確認方法を決め、一点物の二重販売を防ぐ運用を組み合わせましょう。

一元管理の導入前には、自社の商品情報が各モールの必須項目へどう変換されるか、送料や通貨の設定、注文後のステータス管理まで確認します。少数の商品で試し、Etsyの管理画面と照合してから対象を広げる方法が適しています。

管理作業の時間を減らせれば、制作や仕入れへ時間を振り向けやすくなります。導入後も在庫差異と更新エラーを確認し、効果を測りながら運用を調整してください。

まとめ

今回のポイントは以下の3点です。

  • Etsyには独自の出品条件があり、一般的な中古品すべてを販売できるわけではありません。
  • 日本からも出店できます。開店費用・手数料・送料とPayoneerの受取設定を確認します。
  • 複数販路で一点物を扱うときは、共通SKUと在庫更新手順を決め、必要に応じて連携システムを検討します。

ハンドメイド作品やリユース在庫を海外へ販売する際は、まず出品条件と利益の見込みを確認します。年代条件に合うヴィンテージ品や自分で制作した作品から、小さく試すと準備の課題を把握できます。

最初の1点は、写真、状態説明、価格、送料、受取設定まで確認してから公開しましょう。販売後は問い合わせと配送にかかった時間も記録し、継続できる条件を判断してください。

WASABI SWITCH LITE(ワサビスイッチ ライト)のご紹介

弊社サービス「WASABI SWITCH LITE(ワサビスイッチ ライト)」について、改めてご紹介いたします。

WASABI SWITCH LITEとは

リユース事業におけるEC運営では、商品登録、在庫管理、複数モールへの出品、受注対応、出荷作業など、日々多くの業務が発生します。

特に少人数で運営している場合、出品作業や受注処理に時間を取られ、販路拡大に取り組みたくても、業務負荷が大きな課題となるケースも少なくありません。

WASABI SWITCH LITEは、こうしたEC運営の課題を解決するための、ライト版のEC一元管理システムです。

複数モールへの商品出品、在庫管理、受注・出荷対応までをひとまとめに管理でき、少人数でも効率的なEC運営を目指せます。

月額費用0円から利用できるため、まずはEC一元管理を試してみたい事業者様や、これから複数モール展開を強化したい事業者様にも導入しやすいプランです。

また、国内 / 海外モールを含む40モール以上に商品を同時展開・在庫連携が可能。
販路拡大・売上向上に繋がります。

※2026年10月現在

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