Walmart Marketplaceの出店方法|日本から準備する要件・手数料・配送と返品の注意点
海外市場 / EC調査部 作成 2023-04-06

Walmart(ウォルマート)は、実店舗とオンライン販売を展開する小売企業です。Walmart Marketplaceでは外部の事業者も商品を販売できますが、日本からの出店には事業確認、商品基準、米国での配送・返品体制などの準備が必要です。
過去には日本のスーパーマーケットチェーンである西友とも提携しておりWalmart実店舗を知らずとも、提携当時の西友店舗でアメリカンナイズされた超大型スーパーマーケットを体感した人は多いかと思います。
本記事では、米国Walmart Marketplaceへの出店を検討する事業者向けに、費用、申請前の準備、価格・配送ルールを説明します。日本の販売価格より高く売れることや、出店後の売上を保証するものではありません。
ウォルマート(Walmart)EC出店の主なメリットと魅力

圧倒的な集客力と巨大な顧客基盤
Walmart.comは、実店舗とオンラインの両方で買い物をする顧客との接点を持つ販路です。ただし、サイトへの訪問数や有料会員数は、自分の商品が購入される数とは異なります。元記事の訪問者数とWalmart+会員数は、出典・集計時点を確認できないため、現在の公式実績としては使用していません。
出品者数だけで競争を判断しない
出品者数だけで競争の強さを判断することはできません。扱う商品と同じモデル・状態の商品が、どの価格と配送条件で販売されているかを確認しましょう。新規出店ならすぐ売れる、競合が少ないから利益が高いといった断定は避けます。
日本国内よりも高い価格で販売できる可能性
海外での需要によって国内と販売価格が異なる場合はありますが、高値で売れる保証はありません。仕入れ代金、販売手数料、輸送・保管・配送、返品、広告費、為替による影響を差し引き、商品ごとに手取り額を見積もります。図版の価格例も一般的な売値を保証するものではありません。
月額費用が無料で初期コストを抑えられる
公式料金案内では、初期設定費や月額費を設けず、販売成立時にカテゴリー・商品種類別のReferral Feeを差し引くとしています。例として家電のConsumer Electronicsは8%、Shoes・Handbagsなどは15%ですが、カテゴリーによって価格帯別の料率もあります。WFSの配送・保管費や広告費などは別に確認するため、「販売手数料だけで運営できる」とは考えないでください。
生活必需品を中心に幅広いカテゴリが売れる

以下は日用品のカテゴリー例です。すべての時期に売れ行きが上位になるという意味ではありません。需要と出品基準は商品ごとに確認します。
- 掃除・洗濯用品
- キッチン用品
- ベビー用品
美容・衛生用品、衣料品、ペット用品、カー用品などもカテゴリーの例ですが、取扱品目には制限があります。カテゴリーが存在することと、自社の商品が販売を承認されることは別です。
ウォルマート出品時の「5つの重要ポイント」

日本から検討する際は、申請要件だけでなく、販売後の価格、配送、商品情報、返品体制も先に整えましょう。以下の5点を確認します。
商品価格と送料を含む価格ルール
公式Pricing rulesは、同じ商品についてWalmart.comや競合サイトの現在・過去の価格と比べて著しく高い価格、不公平な価格設定などを非公開の対象としています。判断には商品価格と送料が含まれます。「他サイトより少しでも高ければ必ず非公開」「常に最安値が必須」とする説明とは異なります。Buy Boxの獲得と、価格ルールへの適合も区別して確認しましょう。

迅速な配送スピードの要求
公式配送ポリシーでは、原則として受注から2稼働日以内に発送し、設定された配送予定を守る必要があります。注文をShippedに更新せず有効な追跡情報も登録していない場合、Expected Ship Date(発送予定日)から4暦日後に自動キャンセルされます。受注から一律4日という意味ではありません。発送予定日と実際の出荷・追跡登録を日々確認してください。下の画像は過去の説明資料です。

商品ページ(コンテンツ)の品質
商品ページは、正しいカテゴリー、商品の識別情報、状態・仕様、英語での説明、鮮明な画像を揃えます。Listing Qualityを参考に不足を見直しますが、スコアだけで売上や検索順位が保証されるものではありません。画像と実物、商品説明を一致させることが基本です。
商品審査と規制対応
商品IDにはGTIN・UPCなどの要件があり、免除が必要な場合は公式の申請条件を確認します。元記事の「1〜2日で承認」という一律の期間は保証していません。食品、化粧品、電気製品、玩具などは、それぞれの品目に適用される規制と出品条件を確認します。Walmartの承認と、米国の規制への適合は別の確認事項です。

米国内の配送・返品体制またはWFSを準備
公式申請要件は、返品対応が可能な米国B2C倉庫、またはWalmart Fulfillment Services(WFS)の利用を案内しています。単に住所を用意するだけでなく、在庫・配送・返品を実際に扱える体制が必要です。自社発送とWFSで、適用条件や費用を確認しましょう。

ウォルマートの厳しい「出店要件」
公式登録ガイドでは、事業の識別情報、名称・住所を確認する書類、ECでの実績、商品ID、禁止商品ポリシーへの適合、配送・返品体制などが挙げられています。「欧米で約1年間」の一律基準ではなく、申請画面の現行条件に従って準備します。
- 事業の識別情報と名称・住所を確認する書類
- EC・マーケットプレイスでの販売実績
- 良好なショップ評価と販売実績
ワサビの販売代行・連携システムを相談する
配送・返品体制や英語での運営に課題がある場合は、株式会社ワサビの販売代行サービス「WASABI PROJECT」と連携システム「WASABI SWITCH」について相談できます。利用可否と担当する業務の範囲は、商材と契約内容を確認します。
ウォルマートの厳しい出店要件を満たし、アメリカ国内の住所やアカウントを自社で用意するのは非常に困難です。しかし、ワサビの代行サービスを利用すれば、すでにウォルマートでの販売実績があるワサビのアカウントから皆様の商品を出品代行することが可能になります。
代行を検討する場合も、取扱商品、出品者の名義、費用、価格決定、在庫保管、返品費用、売上金の精算を事前に確認してください。すべての商材で審査や商品規制を省略できるわけではありません。
まとめ
Walmart Marketplaceへの出店では、需要だけでなく、販売手数料、米国での配送・返品、価格ルールへの対応を合わせて検討します。高い売値だけで判断せず、販売後に利益が残るかを商品単位で確認しましょう。
準備は、申請要件の確認、配送・返品方法の決定、商品と費用の点検、アカウント確認と支払い設定、少数商品の登録・公開確認の順で進めます。申請を送っただけで販売開始とはならないため、Seller Centerで確認の完了状態を確認してください。
日本のEC事業者にとって「次の一手」となる可能性を秘めたウォルマート市場。
これまでのEC経験を活かして、ぜひ参入を検討してみてはいかがでしょうか。

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