コラム
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Reuse for the Future2021-10-26
環境省のSUSTAINABLE FASHION レポート 前編
今年、環境省が公表したこんなレポートをご存知でしょうか。 (引用:環境省 サステナブルファッション) 今までのファッション産業では、毎シーズン、毎コレクションごとに流行を変え、それに合わせた服を大量に作り、流通させ、売れ残ったものは大量に廃棄、なんて流れが当たり前でした。購入され使用されたものでも1シーズンで使い終え、「ファストファッション」なんて言葉もまるで最先端の流行であ……
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Reuse for the Future2021-10-25
モノにもセカンドライフを―修理前提の社会へ
2020年11月、欧州議会で「修理する権利」の確立を求める決議が可決された。修理する権利―なかなか耳馴染みの無い言葉の羅列だが、簡単に言うと「消費者が自分の手で製品を修理し、長く使い続けられる事を推進する」取り組みだ。日本の一般的なケースでは、家電製品が故障した時には、メーカーのカスタマー窓口や購入した小売店へ問い合わせする事が多い。そして、案内に従って製品を修理に出したり、修理が難しい……
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海外EC調査部2021-10-20
世界に名だたるアパレルECサイト farfetch(ファーフェッチ)
イギリス発のアパレルECモールfarfetch(以下、「ファーフェッチ」)をご存知だろうか。主にハイブランドアイテムを扱っており、世界50か国にある700店以上のセレクトショップと500を超えるブランドが集結するマーケットプレイスである。 日本未発売のインポートアイテムなどにアンテナを張っている方、ラグジュアリーブランドなどのファッションに敏感な方は、聞いたことや利用したことがある……
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Reuse for the Future2021-10-19
消費社会へ一石を投じるグリーンフライデー
Amazonのプライムデー、楽天のスーパーセール、タオバオのダブルイレブン。クリスマスセールならブラックフライデー。オンラインショッピングに親しんだ消費者ならおなじみのセール名だ。この期間を狙って買い物をするという人も多いのではないだろうか。 今回紹介するのは、ブラックフライデーならぬ「グリーンフライデー」。通常のセールとはまた違った趣旨の、SDGsにも深く関わる活動だ。 消……
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Reuse for the Future2021-10-14
世界のSDGsへの意識②
前編では、「環境への意識や取り組みが日本は遅れているのではないか」という仮説のもと、調査を進めました。そして、国内外の「SDGs」への認知度を比較したところ、日本が特別遅れているという印象も受けませんでした。 後編では別の角度から考えていきたいと思います。 新たな推測と疑問 (Photo by Scott Graham on Unsplash) 日本が遅れ……
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Reuse for the Future2021-10-13
世界のSDGsへの意識①
日々、リユースや環境について考えながら、より良い社会を創造していくために知識を蓄え、思いを巡らせている私たち。つい先日、社内からふと、こんな疑問の声が上がりました。 「海外でも日本のように『SDGs』が大々的に謳われているのか?」と。 結論から言うと、今回の調査でその答えを特定することはできませんでした。しかし、様々な推測や仮説、リサーチを通して、新たな視点でSDGsと向き合……
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Reuse for the Future2021-10-12
カーボンリサイクルと技術革新 -後編-
前編では、カーボンリサイクルとは何なのか、その概要と今必要とされている理由・背景について紹介した。後編では、カーボンリサイクルによってどのような製品が生み出されているのか、具体例を紹介していきたい。 また、この仕組みが抱える課題と私たちの生活への影響についても述べていく。 カーボンリサイクルの実例 炭素資源(=カーボン)に生まれ変わった二酸化炭素(※以下CO₂と表記)は……
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海外EC調査部2021-10-12
アフリカのアマゾン、JUMIA(ジュミア)〜JUMIAについて〜
前後編の2編にわたってお届けしている今回。前編では、私たちにはやや縁遠い地域で発展を目指す「JUMIA」を知るために、必要なアフリカの背景を部分的に取り上げた。後編では、前編を踏まえた上で、JUMIAとはどんなECプラットフォームなのか、どんなサービスを展開・提供しているかを、いくつかの数字とともに紹介していきたい。 JUMIAの概要 前編で記したように、JUMIAはアフリカ……
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Reuse for the Future2021-10-05
カーボンリサイクルと技術革新 -前編-
2021年4月、日本は米国主催の気候変動サミットで、「温室効果ガスの2030年度の排出量を、13年度比で46%削減する。同時に50%(削減)の高みに向けて挑戦を続ける」との旨、スピーチを行った。 数値としてはかなり大きな目標のように感じる。 実際のところ自分の生活と何か関係があるのか?と考えると、遠い世界の話のように思えるかもしれない。しかし、問題になっている温室効果ガスとは……