SKU・在庫管理

【2026年最新版】SKU管理をExcelで続けるのは限界?システム移行の判断基準と選び方を解説

SKU・在庫管理リユース・越境 現場ガイド 作成 2026-08-12

「SKU管理をExcelで続けるのが難しくなってきた」

と感じていませんか?

商品数が増えるだけであればExcelでも対応できますが、複数モールへの出品や実店舗との併売、画像管理などが重なると、更新漏れや在庫ズレが発生しやすくなります。

特にリユース販売では、一点物や状態違いの商品を扱うため、一般的なECよりもSKU管理が複雑になりやすい傾向があります。

本記事では、ExcelによるSKU管理がどのような場面で限界を迎えやすいのかを整理したうえで、システム移行前に確認しておきたいポイントや選定時のチェック項目を解説します。

ExcelによるSKU管理はどこで限界を迎えやすい?

商品数よりも運用の複雑化で負荷が増える

Excelを利用していて限界を感じるタイミングは、データ量そのものより、業務フローが複雑になった瞬間に訪れやすいといえます。

たとえば、1商品につき1行で管理していたはずが、出品先のモールごとに異なる列を追加していくケースです。

さらに、値下げ履歴や在庫拠点の情報までひとつのシートにまとめようとすると、在庫台帳というよりも単なる業務の寄せ集めになってしまいます。

Excel自体には100万行を超える上限がありますが、実務においてはセルの数よりも運用の分岐が増えることが先に限界をもたらし、一つのマスターデータを各モールの形式へ変換する作業が担当者の手作業に依存するようになります。

※出典:Microsoft Support「Excel specifications and limits」

複数人編集で管理ルールが属人化しやすい

スタッフの人数が増えたタイミングも、管理が難しくなる要因の一つで、複数の担当者が同時に同じファイルを編集すると、どれが最新のデータかわからなくなるトラブルが起こりやすくなります。

とくに、倉庫、撮影、出品、受注などで担当が分かれている場合、古い情報を上書きしてしまう事故が発生するリスクが高まります。

以前からあるExcelの旧共有ブック機能は、共同編集において多くの制限があり、現在ではOneDriveなどのクラウド保存を前提とした環境への切り替えが案内されていますが、このような制限を回避するために独自のルールを設けても、結局は正しい列名や変換順序が担当者の暗黙知となり、管理の属人化を招いてしまいます。

※出典:Microsoft Support「About the shared workbook feature」 https://support.microsoft.com/en-us/office/about-the-shared-workbook-feature-49b833c0-873b-48d8-8bf2-c1c59a628534

画像・棚番・在庫管理が分散しやすい

商品情報と一緒に管理したい画像や保管場所のデータが、Excelの外に散らばりやすいのも大きな課題ですが、CSVファイルは基本的にテキストしか保持できないため、画像はファイル名やURLで別に管理することになります。

また、商品の保管場所を示す棚番についても、「販売データ」と「保管場所データ」で別々の台帳に分かれてしまい、買取から清掃、撮影、棚入れへと商品が移動するたびに、別々のファイルを更新する手間が生じます。

このように情報が分散すると、いざ出品する際にひも付けが壊れてしまい、本来の在庫状況や状態説明が正確に把握できなくなる原因となります。

複数モール運営で更新作業が増える

複数のECモールへ展開するようになると、それぞれのモールで求められる商品コードや画像、データの仕様が大きく異なるため、Excelでの管理負荷は一気に跳ね上がります。

たとえば、あるモールでは商品IDと画像名をセットで要求し、別のモールでは公開URLや独自のオプション値を指定しなければならず、出品先が増えるたびに、担当者は1つのマスターデータから複数の異なるフォーマットへ手作業で変換し続ける必要があります。

この変換作業に時間を取られることが、Excel運用における最大のハードルになりやすいと考えられます。

リユース販売ではSKU管理がさらに難しくなる理由

一点物や状態違いの商品が多い

リユース業界ならではの難しさとして、同じ型番であっても販売条件が一つひとつ異なる点が挙げられ、一般的な新品のECであれば「同じ商品が何個あるか」を管理すれば済みますが、中古品の場合はそうはいきません。

傷の有無、付属品の揃い具合、使用感などによって、個体ごとに価値が変わるのが特徴であるため、「同型番=同SKU」としてまとめることが難しくなります。

たとえばeBayでは、カテゴリごとに商品の状態区分が示されており、出品時には商品の状態に合った分類を選ぶ必要があるなど、商品単位ではなく個体単位で追跡できる仕組みが求められます。

※出典:eBay Help「Item condition by category」

JANコードがない商品も管理する必要がある

中古品や古い商材を扱う際、商品を一意に識別できる共通コードが存在しないケースも頻繁に発生しますが、すべてにJANコードが付いているわけではないため、メーカーや型番、ブランドだけでは管理しきれません。

このような場合、店舗独自の管理番号や個体IDを発行し、型番や状態といった情報と組み合わせて管理する方法が求められますが、一部のモールでは、独自の製品識別子を持たない商品に対して、カテゴリーごとに免除を申請するといった対応も必要になります。

一律のコードで管理できないからこそ、システム化を見据えた独自のIDルールを設計しておくことが重要です。

※出典:Google Merchant Center Help「About unique product identifiers」

実店舗とECの在庫連携が必要になる

店頭とネットショップで同じ商品を併売している場合、在庫の連動は最も優先すべき課題であり、どちらか一方で売れた瞬間に、もう一方の在庫も適切に処理しなければなりません。

この更新作業を手動で行っていると、タイムラグが発生し、売り越しによる販売機会の損失やクレームに直結するリスクがあります。

実際に、店舗とネットショップの在庫を別々に管理すると、定期的に在庫数を振り分けるなどの調整作業が発生するため、在庫を共有し、リアルタイムで連動させることが、併売を成功させるための大きな鍵となります。

※出典:STORES Magazine「お店とネットショップの在庫を共有しよう」

商品画像が説明情報として重要になる

新品の販売と大きく異なるのは、中古品における画像の役割であり、リユース品において、画像は単なる商品紹介ではなく、状態を補足する重要な説明情報として機能します。

そのため、傷や汚れの箇所を示すために、個体ごとに画像を管理する比重が高くなり、多くのモールでは複数枚の画像登録が推奨されており、画像名やURLをCSVファイルと正しくひも付けて管理する運用が求められます。

画像運用まで含めてSKU管理のプロセスを整理しておくことが、スムーズな出品作業へとつながります。

システム移行前に整理しておきたい項目

SKUルールと商品コードを統一する

システム移行でつまずきやすいのは、データを取り込む前の「キーとなる項目」の定義が曖昧なケースであり、新しいシステムを導入しても、元となる商品コードのルールが統一されていなければ、混乱はそのまま残ってしまいます。

移行の際は、SKU、商品コード、商品IDなどのうち、どれを基準キーとして扱うかを明確に決めておくことが重要であり、たとえばGoogle Merchant Centerの仕様では、商品ごとに安定的で固有のIDを割り当て、それを使い続けることが推奨されています。

既存のExcelのなかで重複や上書き誤りが起きないために、確認しておきたい項目は以下の通りです。

・SKU
・商品コード
・商品ID ・管理番号
・モール側の商品ID

名称が混在している場合は、どれを基準に運用するか整理しておくと移行しやすくなります。

※出典:Google Merchant Center Help「ID [id]」

商品情報を項目ごとに整理する

商品名という一つの列に、さまざまな情報が混ざっていないかを確認することも大切で、「ブランド名・型番・状態・サイズ・備考」などが同じセルに入っていると、システム側でうまく分類できず、検索性や自動出品の精度が落ちてしまいます。

移行をスムーズに進めるためには、列の意味を揃えることが欠かせず、商品コード、表示用商品名、型番、状態、付属品、画像名、棚番といった情報が分かれていれば、既存のExcelデータを移行の入り口として活かしやすくなります。

列の意味が整理されている状態が、確実なデータ移行の第一歩といえます。

画像・棚番・在庫情報の管理方法を確認する

商品データだけでなく、画像や保管場所の情報がどのようにひも付いているかも確認しておきたいポイントで、システムに商品情報だけを移行しても、画像が表示されなかったり、結局ピッキング用の台帳が残ってしまったりするケースがあります。

移行先のシステムが、画像URLと画像名のどちらを要求するのか、公開URLが必要なのかを事前に把握しておくと安心で、在庫CSVの中に棚番(LocationやBin)を持てるかどうかも、現場の作業効率を左右する重要な要素となります。

画像や棚番の扱いをあらかじめ整理しておくことで、導入後の運用がよりスムーズになります。

小規模なテスト移行から始める

途中でエラーが起きた場合に原因の切り分けが難しくなり、復旧に多大な時間がかかってしまうため、いきなり全件のデータを一発本番で移行するのは避けたほうが無難です。

まずは数件のテストデータを用意し、試験的な取り込みやテスト注文から始めると進めやすくなります。

一部のシステムでは、一度インポートを開始すると取り消しができず、上書きされてしまう仕様のものもあるため、万が一の際に元の状態に戻せる方法(ロールバック手順)を確認しながら、小さく始めることが成功の秘訣です。

SKU管理システムを選ぶ際のチェックポイント

既存のExcelデータを活用できるか

小規模な事業者にとって、これまでの資産をどれだけ活かせるかは非常に重要な選定基準であり、システムの多くはCSVファイルのみの対応ですが、中にはExcel形式のまま取り込めるものも存在します。

Excel形式のまま扱えれば、文字化けや意図しない記号の変換エラーを防ぎやすくなりますが、専用のテンプレートが配布されているかも確認しておきたい点です。

「今のExcelデータを少し整えるだけで移行できるシステム」を選ぶと、現場の負担を最小限に抑えられます。

更新や修正が行いやすいか

システムを導入したあとも、ちょっとした価格変更や在庫の調整といった作業は日々発生しますが、そのたびに新しくCSVファイルを作成してアップロードしなければならないと、定着率が下がる原因になります。

そこで注目したいのが、ブラウザなどの画面上で直接一括変更ができるかという点です。

ファイルを使わずに直感的な操作で小修正ができれば、日々の運用負荷は大きく下がるため、現場のスタッフが迷わず使える操作性かどうかも、システム選びの大きなポイントです。

複数モールとの連携に対応しているか

多モール展開を考えている場合、各モールの仕様差分をシステム側で吸収できるかどうかが鍵を握りますが、これはExcelの限界は「モールごとに異なるフォーマットへ変換し続けること」にあるからです。

共通のマスター情報を持っておくだけで、システムが各モールに適した形へ変換してくれる環境が理想的なため、単に対応しているモールの数を見るだけでなく、現在利用している販路や今後展開したい販路をカバーし、変換作業を自動化できるかを確認してみましょう。

リユース特有の管理に対応しているか

リユース品の販売に力を入れるのであれば、一点物や状態違いの管理に強いシステムを選ぶ必要がありますが、「新品の管理」を前提としたシステムでは、細かい状態や付属品の有無を持てない場合があります。

コンディションや個体差、そして複数の画像と棚番を商品情報と一緒に扱えるかどうかも重要であり、現場での撮影から出品までの導線を考慮し、スマートフォンでの操作に対応しているかも確認しておくと、作業効率の向上につながります。

Excel管理から移行すると何が変わる?

在庫更新作業を減らしやすくなる

システムへ移行する最大のメリットは、売り越しを防ぎながら日々の在庫調整作業を大幅に減らせる点にあります。

例えば以下のような作業です。

・売れた商品の在庫反映
・モールごとの在庫調整
・出品停止作業
・再出品時の在庫確認

とくに実店舗とECを併売している場合、在庫がリアルタイムで共有されることで、スタッフが常に在庫数を気にするプレッシャーから解放され、手作業での消し込みがなくなるため、確認漏れによるトラブルも減少する傾向があります。

出品後の商品再登録といった作業を減らすことで、本来注力すべき販売や接客に時間を使えるようになります。

商品情報の一元管理がしやすくなる

商品情報、画像、棚番、状態といったバラバラになりがちなデータが、一つの場所で確認できるようになるため、誰が見ても最新の情報がわかり、担当者への依存を減らすことが可能です。

また、毎回CSVファイルを作成して変換する手間が省けるため、小規模な修正もその場で完結するうえ、PCだけでなく、スマートフォンのアプリを活用して現場から直接データを登録できる環境が整えば、二重入力の手間も抑えられます。

多モール運営の負担を抑えやすくなる

共通のマスターデータを構築することで、複数のモールへ展開する際のハードルが大きく下がりますが、各モールの異なる仕様をシステムが吸収してくれるため、出品先が増えても作業量は比例して増えません。

たとえば、複数モールの一元管理に対応した「ワサビスイッチLITE」(https://wasabi-inc.biz/world-switch/lite/)のようなシステムを活用する方法があり、このシステムは、CSVだけでなくExcelの取り込みにも対応しており、テンプレートも用意されているため、既存の資産を移行の入り口として活かしやすいのが特徴です。

画面上での一括変更機能や、スマホで撮影から登録まで行える「StockSwitch(ストックスイッチ)」アプリも備わっています。

初期設定MTGなど、導入をサポートする体制があるかどうかも含めて、現在の運用規模に合った仕組みを検討してみましょう。

※出典:ワサビスイッチ「商品データ一括アップロード」
※出典:ワサビスイッチ「商品一括変更機能について」

よくある質問

SKUとJANコードは同じですか?

同じではありません。

SKUは販売者側の在庫運用に合わせて設定する管理コード、JANコードは標準化された商品識別コードであり、中古品ではJANコードがないケースも多いため、独自のSKU管理が必要となります。

Excelは何点くらいから限界になりますか?

点数の絶対値よりも、複数人での編集、多モール展開、複数画像の管理、拠点や状態管理が重なったタイミングで限界を感じやすくなり、運用が分岐し始めたら、システムの検討時期といえます。

一点物の商品でもSKU管理は必要ですか?

必要ですが、「同一商品の数量管理」よりも「個体を追跡できる設計」に寄せたほうが実務に合いやすくなり、状態や付属品の違いを判別できるよう、個別の管理番号を割り振る仕組みが適しています。

システム移行前に最低限整理しておきたい情報は何ですか?

商品コード(基準キー)、表示名、型番、状態、付属品、画像名(またはURL)、棚番、在庫拠点、販売価格などを分けることが最低ラインであり、これらを列ごとに整理しておくと、移行がスムーズになります。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、ExcelによるSKU管理の限界は、データ量よりも「多モール化」や「画像の増加」といった運用の複雑化によって引き起こされ、とくに一点物や状態違いを扱うリユース販売においては、情報の一元管理と在庫のリアルタイム連携が欠かせません。

システム移行の目的は、Excelを完全に禁止することではなく、既存のExcelデータを入力資産として活かしつつ、在庫同期やモール変換をシステム側へ寄せることにあります。

扱う商材を複数の販路で販売しており、手作業での更新に限界を感じている場合は、まずは現在利用しているExcelの列構成や商品コードのルールを整理してみましょう。

WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)のご紹介

弊社サービス「ワサビスイッチ」について、改めてご紹介いたします。

WASABI SWITCH(ワサビスイッチ)とは

リユース事業では、販路拡大、業務効率化など、さまざまな課題が存在します。
具体的には、在庫管理や出品作業が属人化しやすく、マンパワーに依存してしまうケースや、実店舗とECを交えた販売施策を進めたいものの、日々の業務負荷がボトルネックとなっているケースも少なくありません。

ワサビスイッチは、こうしたリユース事業における課題解決に特化したEC一元管理システムです。

また、国内 / 海外モールを含む30モール以上に商品を同時展開・在庫連携が可能。
販路拡大・売上向上に繋がります。

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